「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

コレッリ 合奏協奏曲(クリスマス協奏曲)、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
Corelli:
Concerto grosso, Sonatas for Violin&Basso continuo


カラヤン ベルリン・フィル 1967年〜1977年
Herbert von Karajan
Berliner Philharmoniker  (Berlin Philharmonic Orchestra)

あんたもやるね〜

録音状態は良い。あまりにも、なだらかすぎて〜 ちょっとこれでは。
カップリング:
1〜3 トレッリ クリスマス協奏曲 ト短調
4 レスピーギ シチリアーノ
5〜7 マンフレディーニ クリスマス協奏曲 ハ長調
8 ヘンデル 合奏協奏曲 〜ミュゼット〜
9〜14 ロカッテリ クリスマス協奏曲
15〜19 コレッリ クリスマス協奏曲 ト短調
20 グルーバー きよしこの夜
このCDは、世界的に大ヒットを飛ばした「アダージョ・カラヤン」シリーズの1つである。
題して「クリスマス・アダージョ・カラヤン」っていう。

第1弾が、なんでも80万枚も売れたらしく、その後もシリーズ化されている。何匹ドジョウを狙ったのだろう。
今、アマゾンを見てみたら、TからWまであったし、ロマンティック・カラヤンっていうのもあった。
ワタシは、初心者向けだろうと、ふんっ。なんでいまさら・・・って、ウソぶいていたのに、あらら〜 いつの間にか買っていたのだ。コレッリのクリスマス協奏曲は、ピリオド演奏のものが、複数枚CD棚から出てきた。
で、クリスマス前に聴き始めたのだが、カラヤン盤も傍から出てきたのである。(超はずかしいっ 汗)

さて、このカラヤン盤に耳を傾けると、これは確かに聴きやすいっ。すぐに耳に馴染んでしまった。
ワタシは、特に、ファンでもアンチでもないのだが、カラヤンさんのCDには、お世話になっていたことは確かだ。何でもカラヤン盤を買っておけば間違いないっ。みたいに、昔は思っていたのだ。
で、コレッリだけでなく、トレッリ ロカッテリ、マンフレディーニのクリスマス協奏曲も収録されている。
このあたりも便利である。しっかりツボは押さえてあるらしい。(だから、よく売れるのだろう)

とりあえず、コレッリのクリスマス協奏曲は、イ・ムジチ盤も現代風の甘みのある演奏だが、確かに、カラヤン盤も、とろみ度が高い。ピリオドに馴染んでおられる方には、高いカロリーなので血管が詰まるかもしれないが、あまり馴染みがない方にとっては、耳のご馳走だろうと思う。
しかし・・・ この演奏、みごとなまでの、なだらかすぎるフレージングで、ある意味、うわっつらを、なめるるように演奏されているように感じる。これは、う〜ん やっぱり初心者向けに思う。とっつきやすさは抜群だと思うが、あっさり聴けてしまって、拍感覚も薄く、文字通り拍子抜けしてしまった。
ハイ、すみません。
次回は、トレッリ、ロカッテリ、マンフレディーニさんのクリスマス協奏曲を聴いてみます。

イ・ムジチ 1984年
I Musici



録音状態は良い。このCDは、イ・ムジチさんの「クリスマス協奏曲集」(Christmas Concertos)と題されたもので、以下の作品が収録されている。
1〜5 コレッリ Corelli 合奏協奏曲第8番(合奏協奏曲 ト短調 作品6の8)
6〜8 トレッリ Torelli 聖降誕祭のためのパストラールの形式による協奏曲(ト短調 作品8の6)
9〜11  マンフレディーニ Manfredini 協奏曲(ハ長調 作品3の12)
12〜18 ロカテッリ Locatelli 協奏曲(ヘ短調 作品1の8)
イ・ムジチさんの演奏には、モダン楽器を使用しているので、ちょっぴり厚めで、ヴィヴラートのかかった演奏スタイルだ。
で、ピノック盤とか、ラ・プティット・バンド盤などを聴いていると、ちょっぴり、へっ?と思っちゃうかもしれない。
でもね〜 ワタシの場合は、ピリオドが流行っていた時代は、クラシックお休み状態だったので、あまり違和感はない。
流麗だし、なにより、ど素人の耳にはご馳走である。これは、あらがいがたい〜ですね。


皆川達夫さんの「バロック音楽」(講談社学術文庫)を引用させていただくと〜
コレッリのクリスカス協奏曲は、作品6の第8番の作品で、最終楽章にシチリアーノ(シチリア舞曲)による田園的なパストラル(8分の12拍子のゆったりとした牧歌調の楽曲)が奏される。
当時のイタリアには、クリスマスのおりに羊飼いたちがシチリアーノを奏する習慣があり、それとキリスト降臨のおりの羊飼いの物語とが結び合わさって、シチリアーノ即クリスマスというイメージを伝えたわけである。・・・と書かれてあった。

はあ〜 なるほど。そういうわけなのね。
あまり、ルネッサンス、バロック時代の楽曲を聴かないので、他の作曲家のお名前も知らなかった。
馴染みがないので、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら

アルカンジェロ・コレッリ(Arcangelo Corelli)は、
1653年生まれで、当時イタリアの器楽の発展の最大の拠点であったボローニャに出ている。コレッリ最初の大きな成功は、19歳のときにパリで得たものだが、1681年には、バイエルン選帝侯のもとで勤め、85年にはローマにおり、ピエトロ・オットボーニ枢機卿(後のローマ教皇アレクサンデル8世)の寵臣であった。・・・とあった。

ジュゼッペ・トレッリ(またはトレルリ)(Giuseppe Torelli)は、
1658年生まれのイタリア盛期バロック音楽の作曲家で、ヴァイオリニストで、「合奏協奏曲」(作品8)、「トランペット協奏曲」「トランペット・ソナタ」で有名と記載されていた。ボローニャにもいたし、1697年〜99年まで、ブランデンブルク=アンスバッハ辺境伯ゲオルク・フリードリヒ2世の宮廷楽団で過ごしていたらしい。

フランチェスコ・マンフレディーニ(Francesco Onofrio Manfredini)は、
1684年生まれのイタリア後期バロック音楽の作曲家・ヴァイオリニスト・教会音楽家で、トスカーナ地方ピストイアの出身。ボローニャでジュゼッペ・トレッリにヴァイオリンを師事し、職業演奏家としてデビュー、ボローニャで要職を得ている。
とりわけ、コンチェルト・グロッソやシンフォニアは、創造力や着想力の豊かさを物語っている。一般には作品3に含まれる「クリスマス協奏曲」で知られている。・・・とあった。

ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ(Pietro Antonio Locatelli)は、
1695年生まれのイタリア後期バロック音楽のヴァイオリニスト・作曲家で、ベルガモ出身。ローマで学んだ後、1729年にはアムステルダムに定住している。ロカテッリのコンチェルトは、長大なカデンツァの役割を負った、技巧的要求の高いカプリッチョ楽章が挿入されている。しかし現在この楽章は、コンチェルトから切り離して、それだけを演奏するのが通例となっているようだ。ロカテッリはヴァイオリン・ソナタやトリオ・ソナタ、合奏協奏曲がある。初期作品がコレッリの影響を示しているのに対して、後期の作品は、様式的にむしろヴィヴァルディに近い。・・・とあった。

もちろん、先述した皆川達夫さんの「バロック音楽」にも、しっかり登場してくる作曲家たちである。
大変穏やかな楽曲であり、耳だけで聞くと、一種の金太郎飴状態でもあるのだが〜
改めて、本を読んでいると、地域性、演奏スタイルなど、へ〜そうだったの? と知ることも多い。
少なからず名前と作品が残るってことは、やっぱり〜相当にすごいことなのだ。
後に影響を与えた作品群なのだと思う。
単にクリスマスシーズンだけに聴くような楽曲ではないことだけは、ハイ、今回、わかったように思います。


キアラ・バンキーニ&アンサンブル415 1991年
Chiara Banchini
Ensemble 415



録音状態は良い。このCDは、8番しか収録されていないので、もし全曲聴かれるのであれば、2枚組BOXをご購入ください。
アルカンジェロ・コレッリ(Arcangelo Corelli)は、1653年生まれのバロック時代、イタリアの作曲家である。
コレッリとも、コレルリとも表記される。 その昔は、バッハより有名で、よく聴かれていたのではないか、とも言われている。

ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら・・・
ヴィヴァルディより25年、J・S・バッハやヘンデルより、32年年長にあたる。
合奏協奏曲コレッリの作品は、旋律の美しい流れと伴奏パートの丁寧な扱いが特徴的で、残っている作品は極端に少ない。
そのうち、ここでご紹介するのは、コレッリの合奏協奏曲第8番で、通称、クリスマス協奏曲と呼ばれている。
で、実は〜 このCDは、アンサンブル415さんのコレッリの合奏曲集を買おうと思ったのだが、2枚組BOXを買うほどでもないと、1枚もののCDを購入したのだ。が、たった15分15秒しか収録されていなかった。
あらまぁ〜 しまった・・・と思ったのだが、仕方がない。合奏協奏曲第8番だがけが収録されているのを、間違って購入してしまったのだ。

まっ クリスマス協奏曲は、深夜のミサに演奏されるという曲なので、クリスマス・イブに聴くのが一番なのである。
4楽章の構成で、最後の5楽章的な位置づけのシチリアの舞曲である「パストラーレ」が有名だ。
なにせ、キリストの誕生を祝う曲なのだ。

ここでご紹介しているアンサンブル415さんの演奏は、ちなみに、ハルモニア・ムンディ・フランスの輸入盤である。
2枚組BOXは廃盤かもしれないが、、販売されている。ワタシは、ちょっと間違ってしまったが〜 演奏は大変美しいものである。
取り急ぎ、今日は、クリスマス・イブなのでUPしちゃう。
で、これからケーキを食べるから、急がねばっ。(笑) んじゃ〜 メリー・クリスマス!
他盤の聞き比べは、 ちょっと季節外れにUPしちゃうかもしれないが、お許しを〜。

寺神戸 亮 1994年
Ryo Terakado
チェンバロ、オルガン:シーベ・ヘンストラ Siebe Henstra
バロック・チェロ ルシア・スヴァルツ Lucia Swarts

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は極めて良い。とても艶のある音質で、しっとり、瑞々しい。慎ましやかな演奏に、耳が吸い付かれていく。
ヴァイオリン・ソナタ 全12曲のうち、7番〜12番が収録されている。
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集(ヴァイオリン・ソナタ)

このCDは、コレッリのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集(作品5)である。
一般的には、ヴァイオリン・ソナタと呼ばれて、全部で12曲あるのだが、このCDには、第7番〜12番「ラ・フォリア」までが収められている。

ちなみに、第7番ニ短調は、
前奏曲(ヴィヴァーチェ)、クーラント(アレグロ)、サラバンド(ラルゴ)、ジーグ(アレグロ)という組み合わせで、2分ちょっとの楽曲が、4つ組み合わせられている。

オランダ、デン・ハーグ旧カトリック教会での録音と記載されているが、教会の空間というのが、うなずけるように、録音状態は極めて良く、ほどよい残響に包まれている。
艶のあるヴァイオリンの音と、伴奏のチェンバロとの間が、まるで見えるかのようで〜
ヴァイオリンの音色が優先されて、チェンバロは背景のようになっており、奥行きが感じられる。
まるで、黒の背景に、ヴァイオリンが浮かび上がってくるかのような、そんな雰囲気がある。
(って・・・ CDのブックレットには、録音されている時のお写真が掲載されているんですけどね)

ヴァイオリンの音は、とっても音が伸びやかで、バロックヴァイオリンって、音がすぐに減衰するのだと思っていたのだが、さにあらず。なんて艶があって美しいのだろう。
磨き上げられた黒檀の家具を拝見しているかのように、黒光りしている。

アグレッシブな演奏も、時にはいいが、あまり押しが強いと、嫌気がさしちゃう時もある。でも、寺神戸さんの演奏は、とても慎ましやかだが、しっかりとした情感が感じられ、静かに、しかし、確実に、ぐぐっ〜っと押してくる。
ふわっとした空気感と、活き活きとしたフレージング、でも、慎ましやかで、控えめなところが、う〜ん。驚いてしまった。
なんという絶妙なバランスなのだろう。

装飾音も華美にならず、かといって、さらっとしすぎず、するっと、聴き手の気持ちに寄り添っており、そして、いつの間にか、ピタッと寄り添ってくる。これが適度な距離感というのだろうか。
厚かましく、押しつけがましくもなく、かといって客観的すぎない。ので、いつまでも聴いてられる関係になるようだ。

あっ コレッリの曲自体の感想を忘れていた。
曲のフレーズは、すぐに口ずさめるのだが、すーっとヌケていく。でも、そのすーっと忘れてしまうのも、なんだか、気にならなくなってしまう。空気みたいな楽曲で、さあ〜聴かないと・・・という曲ではない。
あたりまえのように流れてきて、あたりまえのように去ってしまう。
ついつい、金太郎飴状態のようにも思えて、ついつい、眠気に誘われたり、飽きちゃったりしたり、退屈しちゃうような楽曲なのだが、寺神戸さんの演奏で聴くと、飽きないというか、耳が吸い付けられていく。
後には、心地良さが感じられた・・・という感覚が、おぼろげにカラダに残っているような、そんな気がする。
また、こんな聴き方でいいんだろうか。と思いつつも、うんうん、それで、いいんだよ〜って言って貰えそうな気がする演奏である。

あっ そうそう、ラストに、ラ・フォリアが含まれている。
ラ・フォリアとは、ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると・・・

フォリア(folia)は、イベリア半島起源の舞曲で、15世紀末のポルトガルあるいはスペインが起源とされるが、いずれかは定まっていない。
サラバンドと同じく3拍子の緩やかな音楽で、フォリアとは、「狂気」あるいは「常軌を逸した」という意味があり、もともとは騒がしい踊りのための音楽であったことが窺われが、時代を経て、優雅で、憂いを帯びた曲調に変化した。

フォリアは、低音部の進行、和声進行が定型化されるにつれ、変奏曲形式で演奏することが広まった。
17世紀には、イタリアで大流行し、多くの作曲家が採り上げている。
このような手法は、シャコンヌやパッサカリアなどの変奏曲、あるいは「パッヘルベルのカノン」とも共通するものである。

とくに、アルカンジェロ・コレッリの「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ」作品5の12曲中最後に置かれた「ラ・フォリア」がよく知られる。
その後も各時代で扱われたほか、ラフマニノフは、フォリアを題材にした変奏曲を作曲し、「コレッリの主題による変奏曲」という題名をつけているほどである。・・・とのことでありました。
ありゃ、そうだったのか〜 んじゃ、また、ラフマニノフの曲も聴いてみなければ。

合奏協奏曲(クリスマス協奏曲)
1967年〜77年  カラヤン  ベルリン・フィル  ★★★ 
1976〜77年 クイケン ラ・プティット・バンド HM  
1984年 イ・ムジチ合奏団   Ph ★★★★
1987〜88年 ピノック イングリッシュ・コンサート Archiv  
1991年 キアラ・バンキーニ アンサンブル415 HM ★★★★
1991年 イル・ジャルディーノ・アルモニコ Teldec
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
1994年 寺神戸 亮   Denon ★★★★★
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