「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

リスト ハンガリー幻想曲(ハンガリー民謡の主題による幻想曲)
Liszt: Hungarian Fantasy (Fantasia on Hungarian Folk Tunes)


ジャン=イヴ・ティボーデ デュトワ
モントリオール交響楽団 1990年
Jean-Yves Thibaudet
Charles Dutoit
Orchestre Symphonique de Montreal
(Montreal Symphony Orchestra)



録音状態は良い。華やかで聴き応えあり。適度な粘りと流麗さ、明るい色彩感は、絶品だと思う。

ハンガリー幻想曲は、ハンガリー民謡の主題による幻想曲とも呼ばれているが、ハンガリー狂詩曲第14番を元にして、ピアノとオケ用にアレンジされた曲である。
なかなかに華やかで、カラフル、繊細かつ豪快で〜 聴き応えのある曲だ。

一応、このページのタイトルでは、「Hungarian Fantasy」としている。
他にも、「Fantasia on Hungarian Folk melodies」とか、ドイツ語で「Fantasie über ungarische Volksmelodien」とも、表記されているサイトもあるようだ。
ピアノとオケのための〜という言葉も入るけど〜 ワタシのページでは、協奏曲のジャンルに入れることに。

冒頭、低弦で、「どっどっみっふぁ どっどっみっふぁ どっどっみっふぁ」と奏でられる。
タラン タッタぁ〜 タラン タッタぁ〜 という雰囲気があって、粘りもあり、幾分重いが、ホルンが明るい音色だし〜 
みぃ〜 ゴツンっとピアノが入ってきて パララパラパラ〜っっ・・・ おおっ。一気にのぼるスピード感がある。
「ふぁぁ〜そらっしぃ〜 どぉ〜れっどし〜 らっしらっそ ふぁ〜」
「ど〜れ みっふぁ〜 そ〜 らそっふぁ み〜 れ〜 ど〜」

ティボーデさんのピアノは、繊細で、ロマンティック。低音の響きも豊かだし、のぼりくだりする繊細な響きがみごと。柔らかく流麗で、しなやかだ。一気に引きこんでくる高音域の音色があるのも特徴。
目立つよなあ。スピードが乗るので、これは、華やかな曲だ。

主題は、単純だ。「ふぁ〜 そらっっし〜 どぉ れどっしから ら〜そ〜ふぁ」 
「どぉ〜 れみふぁ そ〜 らそふぁ〜 み〜 れ〜 ど〜」

続いて、金管の華やかな主題フレーズに、ピアノの装飾がついている。
うん。ハンガリー狂詩曲は、アクの強い民族的な色だが、オケがついてて、グローバル化されたみたいで〜
民族性よりも、華やかな祝祭的な曲になっているし、実際、オケが盛大に鳴っている。
ピアノの音が、つぶれそうになるぐらいの大音量なのだが、そこはCDかなぁ〜。

幻想曲とタイトル付をした意味あいは、わからないけれど、編曲が巧いというか、入れ替わり立ち替わり、主役となるオケのパートが変わる。
ピアノのカラフルさと軽妙さが前面に出てくるし、ピアノが、細やかなレースのような装飾を奏でたり。
ヴァイオリンの高音域で色づけしてみたり、「どみそみ どみそみ どみそみ」と、ピアノが弾いているなか、クラリネットやオーボエが主題を吹いてみたり。
う〜ん。主題を担う楽器が、それぞれに入れ替わり〜 主題を奏でていく。その主役の交代場面が面白い。
「どぉっ〜 そっそっそっ そふぁみふぁ そふぁみふぁ そふぁみふぁ みれどれ・・・」 
「たぁ〜 ラッタッタ タラ ララ タラ ララ・・・」というフレーズが生きてくる。

そのくせ、いつの間にか、きっちり第1主題に戻ってきており、
「ふぁ〜 そらし どぉ〜 れどし ら〜そ〜ふぁ〜」
「れぇ〜 みふぁそ らそふぁみ〜 ふぁ〜み〜れ〜」
オケの色が、めまぐるしく変わり、華やかである。という点では、やっぱりファンタジーなのかなあ。
わずか、15分程度の曲だが、勇壮に終わり、聴き応えを与える。

民族性の高い演奏ではなく、祝祭風な演奏だし、ティボーデさんのピアノというよりは、やっぱデュトワとモントリオール響の明るい音質に、とってもマッチしていると思う。しなやかで華麗・・・。
そして、適度な粘りも持っているし〜 フレーズがぶつ切りにならず、付点の付け方も、アクセントの付け方も、ワタシ的には自然に聞こえる。
いかにもドイツ臭い フレージングだと、えっ ウッソ〜と、ずっこけてしまうんだけど。
特に、金管が素晴らしい。これはみごと。うん。このオケに、とっても、ふさわしい選曲だと思う。
1990年 ティボーデ デュトワ モントリオール交響楽団 Dec ★★★★
所有盤を整理中です。

「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

Copyright (c) mamama All rights reserved