「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

A・マルチェッロ オーボエ協奏曲
Alessandro Marcello: Oboe Concerto In D Minor


アレッサンドロ・マルチェッロ(Alessandro Marcello)は、1669年生まれのイタリア人作曲家です。
マルチェッロ、マルチェルロとも表記されます。

あまり馴染みがないので、ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると
数学者・哲学者・音楽家として、多分野にわたって活躍したイタリア人貴族で、今日ではバロック・コンチェルトの作曲家として有名です。
しばしば、偽名であるエテリオ・スティンファリーコ(Eterio Stinfalico)を使って、12のカンタータのほか、数冊のコンチェルト集を出版しています。偽名というより、ペンネームなのではないのかな?とも思いますが・・・。

代表作のひとつオーボエ協奏曲ニ短調は、バッハによって、チェンバロ曲(BWV974)に編曲されています。
このほかの作品としては、ヴァイオリン協奏曲集「ラ・チェトラ」や、リコーダー・アンサンブルと弦楽器、通奏低音のための協奏曲ト長調などがあります。
オーボエ協奏曲ニ短調は、中間楽章が、映画「ベニスの愛」において使われて、再び脚光を浴びるようになりました。

ハインツ・ホリガー イ・ムジチ 1986年
Heinz Holliger
I Musici 

あれ〜変 だよ。 ← 演奏ではなく、ワタシが猛省状態です。


録音状態は極めて良い。甘くて切なくて〜 品があって・・・。
でも、ワタシ自身が、オーボエという楽器の使われ方や、その存在に、しっかり耳を傾けて聴いてこなかったことに反省です。
ベニスの愛〜イタリア・バロック・オーボエ協奏曲集

このCDは、ハインツ・ホリガーさんと、イ・ムジチ合奏団のコラボである。
イタリア・バロック・オーボエ協奏曲と題されたCDで、カップリングは次のとおり。

1 A・マルチェッロ オーボエ協奏曲ニ短調「ベニスの愛」
2 サンマルティーニ オーボエ協奏曲ニ短調
3 アルビノー二 オーボエ協奏曲ト短調
4 ロッティ オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調
5 チマローザ オーボエ協奏曲ハ長調

普段、まったくと言っていいほど、バロック音楽は聴かない。
もちろん、オーボエ奏者のホリガーさんは、とっても有名な方なので名前ぐらいは知っているが、単独でオーボエの協奏曲を聴くわけでもない。この前の休日に、CD棚をゴソゴソ整理していたら、見つけちゃったCDである。つまり、片隅に追いやられていたわけ。
で、ここでご紹介するA・マルチェッロのオーボエ協奏曲は、「ベニスの愛 Anonimo Veneziano」というイタリア映画にも使われたらしい。で、勝手に(?)後世の人が、「ベニスの愛」って、サブタイトルをつけたようである。少なくとも、作曲家ご本人はつけてない。

だが、ワタシ、「ベニスの愛」って映画は、見たことがない。
ヴィスコンティの映画「ベニスに死す」だったら、知っているんだけど〜
う〜ん困ったなぁ。と、サイトを放浪してみたところ、どうやら、1971年頃の作品で、ラブロマンス作品であるらしい。白血病に冒されたオーボエ奏者の男性主人公が、別れた女性と、ベニスで再会〜
いっとき、愛と取り戻すというストーリーらしいのだが、一説によると、「ある愛の詩」に似ているらしい。
まっ そんなことは、横においておいて〜

作曲家のA・マルチェッロさんは、ヴェネツィアの貴族だったそうだ。弟も作曲家である。
このオーボエ協奏曲の2楽章が、映画で挿入されているとのことだが、J・S・バッハは、この曲を編曲してチェンバロ協奏曲しているとのこと。(えーっ 知らなかった)
バッハのチェンバロ協奏曲第3番 作品ナンバー BWV974である。
バッハが編曲した際にも、元は、ヴィヴァルディの作品だとされていたらしい。
チェンバロ協奏曲(ピアノ協奏曲)も聴いたことはあるが、ワタシ的には、アニメと映画の「のだめカンタービレ」で、1番が取り上げられていたので聴いただけで〜
3番は、意識して、しっかり、聴いたことがなかった。まあ、どこで、どう繋がるやら。
イモヅル式に繋がって、不思議な気がするが、これで、なんだか親しみを感じられるような気がする。

で、ホリガーさんのオーボエのテクまでは、素人のワタシにはわかりかねるが、もちろん超有名な方だし、天才だとは承知している。まあ、これを気に、同曲異盤、つまり、他の盤も買って聞き比べてみようと思っているのだが・・・。
楽曲自体は、オーボエの柔らかな、甘いフレーズ満載の第2楽章が聴きどころとなっているものの、すぐに、耳にしっかりフレーズが定着するほど、個性的ではなかった。
それよりも、ワタシが、オーボエという楽器を、特に意識して聴いてこなかったという点が・・・。
まずい。やばいっ。なのである。

普段、チャイコフスキーの交響曲なんかを聴いていると、主となるフレーズに、輪郭を綺麗に描いているように、トレースを描くように演奏されているシーンは思い出すが、でも、めだった存在ではない。
ソロで演奏されているとか、印象的なフレーズが思い出せないのだ。

オーボエ協奏曲といえば、モーツァルトのオーボエ協奏曲は有名だけど・・・
はてさて、それ以外に有名な楽曲とか、協奏曲ってあったっけ?と、知人のオーボエ吹きに聴くと、絶句されてしまった。知人曰く、2枚のリードを削るのに、お金と時間がかかり、メンテナンスも大変らしい。
古くからある楽器なのに〜 その質問って、要は、目立たないってことなの?って、ちょっぴり、睨まれてしまったのである。
それなりに、クラシック音楽は聴いてきてるだけど〜 はぁ〜スミマセン。
(だって、オーボエさんって、結構、地味なんだもん。)
ご親戚のコーラングレは、とっても甘いくて目立つし〜 使われている曲は○○〜って、一応言えるんですけどね。

改めて、こっそり、オーボエの使われている有名な楽曲を、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら・・・
名だたる名曲の名前が、ずらり〜 並んでいた。
あれまっ。(汗)
また、N響の茂木さんは、「オーボエ奏者にとっての3大交響曲は、ベートーヴェンの「英雄」、ブラームスの第1番、チャイコフスキーの第4番である」という趣旨のことを著書で述べている。・・・書いてあった。
あちゃーっ、英雄っ? 英雄の、どこで登場してたん? 
ブラームスの1番? えーーっと。そりゃ、オーボエも大活躍してますよね。でも、どこだっけ・・・?
って具合なのである。
本当にスミマセン。ハイ、猛省しております。
今まで、いったい何を聴いていたのやら。今後は、しっかりオーボエの音に傾聴させていただきます。(汗)
  宮本文昭 ミラノ・スカラ座弦楽合奏団 1991年 
Fumiaki Miyamoto
Ensemble d'Archi della Scala

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は極めて良い。抜けるような音の通りがあり、とっても瑞々しく、楽しい。
カップリング:
1〜3  アルビノーニ オーボエ協奏曲ニ短調作品9-2(ジャゾット版)
4〜6   マルチェッロ オーボエ協奏曲ニ短調
7      ベルリーニ オーボエ協奏曲変ホ長調
8〜10 ヴィヴァルディ オーボエ協奏曲ハ長調 F.VII:(RV450)(マリピエロ版)
1楽章
弦楽合奏「みっみ みふぁし しふぁそみ どれ しど らふぁ しどれ みふぁそらしっみ」
オーボエ 「みぃ〜 みふぁそ らっふぁ しらしふぁ そっみ」 
弦楽合奏「どっれ しど らふぁ しどれみふぁそら しっし」
オーボエ 「みれみぃ〜 みふぁそ らっふぁ しらしふぁ らそみ」「そらそ そふぁふぁし しふぁしふぁ らみらみ みれれぇ〜」

この代わる代わる冒頭のフレーズが、とても明るくて〜 このCDジャケットのように、抜けるような青空って感じがする。
とても瑞々しく、潤いを感じさせる深くて、朗々とした音質だ。
藍色のベルベットを着た貴婦人が佇む夜会のようでもあり、もう、この冒頭のフレーズで、うっとりしちゃう。
「れ みれれみ みれれみ みっら」
「み ふぁみみふぁ ふぁみみふぁ ふぁっし」
「ふぁ そふぁふぁそ そふぁふぁそ そっど」と、繰り返すところも、ほの暗く下向いていたように思うが、弦のまろやかで、シックな音のうえを、まるで、カーペットのうえを歩いて行くかのような、品の良さ。
弦の音も、とってもコクがあり、柔軟性も高い。

2楽章
弦が、「みみみみ・・・ふぁふぁふぁふぁ・・・」と引導して、オーボエのソロが始まる。
「みぃ そぉ しぃ〜 しれどどぉ〜 れぇ〜ふぁみふぁ〜らそら どししぃ〜」
ハイ、この楽章はオーボエの白眉って感じで、アダージョの楽章になっている。貴婦人のような声で、儚げなげなのだが、息づかいは深く、暖かくもクールな音で奏でられる。
この音の通り方って、すごいな〜って思うのだが、音が揺れないというか、(あっ トリルのところは別として)波打たないというか、すーっと、いったん下にさがって上ってくるような感じの音が出てくる。
なんていうか、野球のピッチャーの球が、バッターの手元で、すっと、のびてくるっていうのかなあ。そんな感じ。

3楽章
「みれみふぁそみ ふぁらそふぁら そらそふぁみふぁ そらしぃ〜」って感じのペチャペチャなフレーズが出てくる。
とっても速くて、文字に書くには、とても追いつかないのだが、とても気持ちが良い。
オーボエのフレーズがあって、弦合奏が続く。
何度かやりとりを繰り返していくのだが、とても、軽やかで、ノビノビしている。
「しらそふぁみれ どらふぁ〜 らそふぁみれど しれそ〜 そふぁみれ らどふぁ〜」って感じの和音を続けて行くので、とても安定感があり、「そっそら しそ らっらしどら しらそらしそ れぇ〜」っと、上に向けて音がのびて、抜けていく。
とても清々しい演奏で、小節のまわりかたも、絶妙で〜
楽しく吹かれているのか、こちらにも伝わって、耳に届いてシアワセっ。楽しいっ。
1980年 クレア・シャンクス  ホグウッド エンシェント室内管弦楽団 OL  
1986年 ホリガー イ・ムジチ合奏団 Ph ★★★★
1991年 宮本文昭 ミラノスカラ座弦楽合奏団 SC ★★★★★
         
所有盤を整理中です。

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