「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

モーツァルト クラリネット協奏曲
Mozart: Clarinet
Concerto


モーツァルトのクラリネット協奏曲(イ長調 K.622)は、1791年に作曲されています。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると
モーツァルトが協奏曲のジャンルで残した最後の作品で、クラリネット五重奏曲と同じように、友人のアントン・シュタードラーのために作曲されています。この作品の第1楽章は、1787年に同じくシュタードラーのために作曲されたとされるG管バセットホルンのための協奏曲に手直しを加えたものです。

第1楽章 イ長調 4/4拍子 ソナタ形式
モーツァルトの交響曲の作品を超えるような長大な楽章で、カデンツァは置かれていません。協奏曲の定式に従って、オーケストラによる主題提示から始まり、第1主題が、弦から管にわたって存分に歌い上げられたあと、主題に由来するモチーフによる模倣的な楽句がつづき、第2主題の提示は省かれています。

第2楽章 ニ長調 4/3拍子 三部形式
弦の伴奏によって、静かにクラリネットが主旋律を奏し、この緩徐楽章は協奏曲と言うよりは、室内楽風に、独奏楽器によるモノローグとしてまとめられているもの。簡素で味わい深い旋律線が素晴らしい楽章です。

第3楽章 イ長調 8/6拍子 ロンド形式
フィナーレは軽やかな戯れに満ち、音域やリズムの対比から、ユーモラスな雰囲気と翳りがあるもの。ロンド形式とは言いながらも、ところどころ、その枠を超えた自由な処理がなされています。最後には、あっさりと全曲を結んでいます。

編成は、ソロクラリネット、フルート2、ファゴット2、ホルン2、ヴァイオリン2部、ヴィオラ、バス(チェロ、コントラバス)で、約30分の楽曲です。

ポール・メイエ ジンマン イギリス室内管弦楽団 1992年
Paul Meyer
David Zinman
Einglish Chamber Orchest

ほぉ〜良いヤン

録音状態は良い。低音から高音までしっとりと吹かれている。巧い。
カップリグ:
1〜3 モーツァルト クラリネット協奏曲
4 ブゾーニ クラリネット小協奏曲
5 コープランド クラリネット協奏曲
1楽章
まずオケだけで、「ふぁ〜れみ そふぁみれれ み〜ど み〜ど しぃ〜ら」
「しぃ〜ら しそふぁみ〜 み〜れみど ふぁしらみ れふぁど しぃ〜ら」 軽快だが、しっとりと演奏されている。
で、長いオケの序奏部の演奏が終わると、同じ主題をクラリネットが演奏して登場する。
多分、92年なので、メイエさんの初期の録音だと思う。メイエさんは、65年生まれのフランスの奏者である。
少し、くすんだ音色で、あまり明るめに、のびやかには聞こえてこないのだが、しっとりした音だ。ころころ転がり、「ふぁみれど しらそふぁ みぃ〜 らぁ〜」って感じで飛んでいく。
2オクターブ越えなんだそうだが、低音の太い声が、とても魅力的だ。

2楽章
「しぃ〜み〜そぉ そふぁみ〜 しぃ〜みそし しらそぉ〜 ふぁ〜し そし ふぁ〜」
というフレーズで始まるアダージョ楽章だ。
しっとりした音色で、前楽章と同じように、低い音から高い音まで、とても幅が広い。
この音幅の広さと、音質の違いを楽しむという設定なのだろう。
寂しげに吹かれていくところの安定した細身の声も魅力だ。

3楽章
「れみ ふぁっふぁふぁ そふぁら らぁ〜し」と、弾むフレーズで、ころころ転がって明るい。
オケは、そっと伴奏に徹して「しぃ〜れぇ〜しふぁ しぃ〜れぇ〜しふぁ〜」と合いの手を入れてくる。
スピードもあるし、転がり方が綺麗で〜 やっぱり巧いなあ。
モーツァルトは、当時ウィーン宮廷楽団に仕えていたシュタードラーさんのために書いたらしい。
シュタードラーさんは、クラリネットとバセットホルンの名手だったそうだ。で、この曲とクラリネット五重奏曲は、このシュタードラーさんのために書いたと言われている。

ウィキペディア(Wikipedia)を読むと
第1楽章は、シュタードラーのために作曲されたとされるG管バセットホルンのための協奏曲(ケッヘル第6版で621b)に手直しを加えたものなのだそうだ。で、全体をイ長調に移し、ファゴットを加えて、1楽章の編曲を終え、 2、3楽章を新たに書き加えて、1つの協奏曲として完成させたものと考えられているそうだ。
シュタードラーが用いていた楽器は通常のA管クラリネットではなく、さらに4つの低音(Es、D、Des、C)を追加してバセットホルンと同じ音域を実現した"Bass-klarinet"、今日ではバセットクラリネットと呼ばれている楽器であった。
この楽器は、楽器製造者で演奏家でもあったテオドール・ロッツに依頼して作らせたものである。とあった。
ちょっと、ややこしい〜が、バセットホルンのための曲を改良して、クラリネット協奏曲を書いた。
が、今とは音域が違うバセット・クラリネットの協奏曲ってことなのだろう。
確かに、バセット・クラリネットを使用しての演奏というCDもある。
今まで、その違いに意識せず、あまり気づかないでCDを聴いてたのだが、 いや〜改めて気合い入れて、また他盤も聴いてみることにします。
エルンスト・オッテンザマー C・デイヴィス ウィーン・フィル 1992年
Ernst Ottensamer  Colin Davis
Wiener Philharmoniker
(Vienna Philharmonic Orchestra)

ほぉ〜良いヤン


録音状態は良い。愉悦性よりも落ち着いたシックな演奏で翳りを見せる。だ。
カップリング
1〜3 モーツァルト クラリネット協奏曲イ長調
4〜6 ウェーバー   クラリネット協奏曲第2番
7〜9 シュポーア   クラリネット協奏曲第1番
1楽章
エルンスト・オッテンザマーさんは、ウィーン・フィルの首席クラリネット奏者である。
息子2人もクラリネット奏者で、ダニエルさんは、同じウィーン・フィルだし、アンドレアスさんはベルリン・フィルで吹いているそうだ。親子で、トリオ「クラリノッッティ」を結成しているというし、すごい活躍ぶりなのである。

「ふぁ〜れみ そふぁみれ れ みぃ〜ど みぃ〜ど しぃ〜ら」
「しぃ〜ら しそ ふぁみ〜れ みど ふぁし らみ れふぁどそ しぃ〜ら」
「どれみ ふぁ〜れ〜み そふぁみ れれ み〜ど み〜ど し〜ら」
ちょっと地味かなあと思うほど、しっくりとしたフレージングで、奏でられており、甘い旋律を期待していたのだが、意外と、シックなのだ。
長いオケの部分が終わると、満を持して、クラリネットが登場する。
ここでは、バセット・クラリネット版で、いつも聴いているクラより、低音の先がちょっと曲がった楽器である。そう、CDジャケット写真の左側の楽器だ。とても音域が広いなあ〜って、いつ聴いても思うのだが、低音から高音に至るなかで、音質が、ころっと変わるのが印象的。
で、ここで奏でられているモーツァルトのクラ協奏曲も、しっとりとした音で、カッチリと演奏されている。
「そふぁそら しらしど れどれみ れどしら ふぁみふぁそ らそらし どしどれ・・・」と、弦が弾かれているし、愉悦性よりも規律を重んじます。という感じの演奏だ。

2楽章
最初にクラリネットで、 「しぃ〜み〜そぉ そふぁみ〜 しぃ〜みそし しらそぉ〜 ふぁ〜し そしふぁ〜しどそ し〜れどし」と奏でてられ、続いて、オケと一緒になって、同じ主題を奏でていく。
この旋律は、秋色をしてて、しっとりとした穏やかなアダージョとなっている。
「そぉ〜ふぁみれど らぁ〜そ ふぁみれぇ〜 しぃ〜らそふぁ みららぁ〜そ そふぁらふぁ みぃ〜」
また、オケと一緒になって溶け込んでいく。大人の楽曲だよなあ。と、しみじみとした感慨深い演奏である。
この楽章だけを聴くと、まさか、モーツァルトとは思えないぐらい。思わず、ブラームスを聴いているかのような気持ちになっちゃうのである。エルンスト・オッテンザマーさんのクラは、とても安定しており、シックな風合いである。

3楽章
「れみ ふぁっふぁふぁ そふぁらふぁ みぃ〜れ しらそっそっふぁ みっみれ らしどどぉ〜」
心持ち明るく弾んだ楽章で、8/6拍子の転がるフレーズが、チャーミングだが、ここでも、しとやかさを保ってて、品格があるというか、無尽蔵に踊らないのだ。
まあ、お品のあること・・・ほほほっ。って感じだろうか。
中間部では、とっても、深い低音の音があり、クラとは思えないほどの音で、まるでサックスのような音だ。
陽気でありつつ、控えめに、低音と高音を行き来してて翳りを見せる。

「れみ ふぁっふぁふぁ そふぁらふぁ みぃ〜れ しらそっそっふぁ みっみれ らしどどぉ〜」
「れみ ふぁっふぁふぁ そふぁらふぁ らぁ〜し しらそふぁみれどし らしどれみれど しぃ〜れし」と、主題を繰り返す。
「ふぁみれど しらそふぁ みぃ〜 らぁ〜」って感じで飛んでいくところは、 2オクターブ越えなのだそう。
まあ、無理なく、さらっと吹かれてて、手慣れたものなのだろう。
モーツァルト後期の独特の翳りが、見え隠れしてくるところが、絶妙で〜 寂しそうだが、はにかんだ笑いが見えてきそうな楽曲でもある。
さらっと吹かれているようで、シックで、コクがあり、明るさを持ちながら、ふっと暗さを見せるところが深い。さしずめ3楽章を聴いていると、泣き笑いしているピエロのような、不思議な表情を見せる。
1992年 メイエ  ジンマン  イギリス室内管弦楽団 DENON ★★★
1992年 エルンスト・オッテンザマー C・デイヴィス  ウィーン・フィル Ph ★★★★
所有盤を整理中です。

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