「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

モーツァルト フルートとハープのための協奏曲
Mozart: Flute and Harp Concerto K.299


モーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」Kv.299は、1778年の作品です。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると
モーツァルトは、ベルリンやロンドン駐在フランス大使も務めた外交官のギーヌ公の娘の家庭教師をしていた際に、アマチュアのフルート奏者であったギーヌ公は、娘が奏でるハープと共演できるような作品を所望したそうです。
それがきっかけで、この作品は作曲されたとのこと。
快活な両端楽章と、可憐な中間楽章との対照の妙によって名高く、フルートとハープを独奏楽器に起用した異例の二重協奏曲としても知られています。とりわけ、第2楽章「アンダンティーノ」は、単独でも演奏されるほど非常に有名です。編成は小さく、フルートとハープのソロ、オーボエ2、ホルン2、ヴァイオリン2部、ヴィオラ2部、コントラバスだそうです。

第1楽章 ハ長調 4/4拍子
独奏楽器を加えたオーケストラのトゥッティが、ハ長調の分散和音による華やかな第1主題を奏して始まり、ピアノとフルートを交替させつつ次第に盛りあがります。

第2楽章 ヘ長調 4/3拍子
展開部を書いたソナタ彩式で、オーボエとホルンを省き、弦だけに抑えた伴奏となっています。ソロのあでやかな音色がひときわ輝き、10小節に引き伸ばされた優美な第1主題と、2つの第2主題が順番に提示されます。
ハープの流れる走句を挟んですぐに、すでに提示された3つの旋律が原調に戻って再現され、カデンツァから、徐々に力を弱め、最後は消えていきます。

第3楽章 ハ長調 2/2拍子
前の2つの楽章にまして、フランス的な感性が浸透しており、ガヴォット風にアウフタクトのリズムを持つロンド主題となっています。終楽章はロンド形式、それ以外はソナタ形式で構成されているもの。

パトロンの要望によって作られた楽曲ですが、あまり高額な報酬は払ってもらえなかったそうです。
しかし、フルートとハープがセッションを組むのは珍しいですし、軽やかな2つの楽器が、どんな風に演奏するのか〜
想像どおり、とてもチャーミングで柔らかな雰囲気を持つサロン風の楽曲です。

ジャン=ピエール・ランパル リリー・ラスキーヌ
ジャン=フランソワ・パイヤール パイヤール室内管弦楽団 1963年
Jean-Pierre Rampal Lily Laskine
Jean-Francois Paillard Jean-Francois Paillard Chamber Orchestra

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は良い。確かに録音年は古いのだが、こりゃ〜楽しい。一気に引き込まれていく。
カップリング:
1〜3 モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
4〜6 モーツァルト フルート協奏曲第1番 ト長調 K.313
7    モーツァルト アンダンテ ハ長調 K.315
1楽章
「れぇ〜 らふぁれふぁら れぇ〜 らふぁれふぁら れ れどれ み みれみ ふぁ ふぁみふぁ そらしど れ〜」
「れ れどし らぁ〜そふぁ し しらそ ふぁ〜みれ・・・」
昔っからの名盤として有名な演奏のCDである。
確かに、オケのヴァイオリンの音だと思うが、少し音痩せして、うわずった感じがするのだが、なんとも言えない、リズミカルな感じがして、一気に引き込まれてしまう。

ランパルさんのフルートが入ってくると、んぐっ〜っと音が出てきて、そして、軽やかに進んで行く。
ラスキーヌさんのハープが入ってくると、まるでオルゴールじゃん。という音なのだ。
いやいや、ホントに、ハープですか? しっかりと、音の像はぼやけずに、パカパカパカ・・・と進む。
ハープの音を、まるで、馬が走っているような擬音で書くのは、とっても変なのだが、どう例えたら良いのやら〜 つま弾く音が立っているというか、1粒1粒の音が、ホント、しっかり入っているのだ。
で、このテンポに、やられてしまいます。メチャクチャ、面白い。

んチャチャッチャッチャッ・・・と、階段を小気味よく、あがり〜くだり〜している。
フルートは、またまた、別世界の階段を、のぼりくだりしていくようだ。ハープの均質的な、リズミカルな音の繰り出しに、オケとフルートが、乗せられていくのを見ていると(聴いていると)、こっちまで、カラダが動き出してくるのだ。
あらら〜 メチャクチャ面白い。
巧い、しゃべくり漫才を聞いているみたいで、全く淀みがない。一気に引き込まれていく。
この演奏は、手慣れたものだ。いや〜  音の跳ね具合がわかっているでしょうねえ。メチャクチャ、楽しい。
こりゃー ラテン音楽を聴いているみたいで〜  明るくて、陽気な演奏を、燦々と陽を浴びて、シャカシャカ・・・ 踊っているかのようだ。マラカスでも持って、踊りたい気分になってしまう。

2楽章
今度は打って変わって、緩やかな楽章だ。前楽章が、ハープの方が主導権を握っていたように感じたのだが、今度は、フルートの長いのびた音が、聴きどころ。
「しぃ しぃ し〜 らぁ〜ふぁそ しどれみ れみふぁそ ふぁそふぁそ み〜 れみれ」 
「しぃ〜 どれふぁみれど しぃらぁ〜 しど みれどし らそぉ〜らし どれみれど しぃ〜ら」
パイヤールさんのオケも、穏やかだが、このフレージングは、ホント淀みがない。
音の流れというか、音の繰り出しというか、まあるくなった、波の頭が見てくるかのような感じで、曲線を描いて音が出てくる感じがする。
んにゃにゃ〜 んにゃにゃ〜って感じで、わずかに2拍目がうねって出てくるのだ。
(まあ、もっとも、ワタシの勝手なイメージなんですけどね。)

もちろんランパルさんもフルートも、同じ主題を吹いていくが、そこには、ハープが、さりげなく寄り添っている。
陽になったり、影になったり〜 
右手の小指に近い方の音が、キッと、クッキリ立っているように感じる。指先が、丸くなって、ぐいっと、弦を弾いているのだろうか。決して太い音ではないのだが・・・。 (だって、オルゴールのように聞こえるんだもん。)

3楽章
「みっみ みぃ〜 そふぁみふぁそっ どっ どぉ〜し しらそっ どぉ〜し しらそっ どど どぉ〜 みれどれ みぃ〜」
とっても弾んで、快活に、サクサクと進んで行く。
音が、弾んで進んで行くので、とっても楽しい。アクティブで推進力があって、草書体のオケだ。
そこに、チャカチャカ・・・とハープが入ってくる。で、揺れる音のなかを、転がるようにフルートが吹かれていく。
いや〜 とても、愉悦性の高い、明るくてのびやかで、ん チャカチャカ・・・と、陽気だけど、格調もあって、パンパン、ポンポンっと、音が踊りながら、繰り出されて出てくる。

縦に刻まれた音の流れではなく、横に、上下に揺れながら流れてくる、
流麗で、自由で、草書体でありながら、愉快で、ころころ〜。ふわっと、ところどころ浮きながら、音が陽気にはじけてくるところが、う〜ん、とっても楽しい。
う〜ん さすがに、名盤ですねえ。
これは、恐れ入りました。これは、文句なしに拍手〜デス。
録音年は確かに古いですが、最近、クラリネット協奏曲とのカップリングされたSACD盤も出ているようです。

ハンス・シュタットルマイヤー ミュンヘン室内管弦楽団 1979年
Münchener Kammerorchester
(Munich Chamber Orchestra)
フルート:アンドラーシュ・アドリヤン Andras Adorjan
ハープ:スザンナ・ミルドニアンSusanna Mildonian Hans Stadlmair


  
録音状態は良い。まろやかな響きがあり、とっても親しみやすく、わかりやすい。

カップリング:
モーツァルト フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299
フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314(原曲:オーボエ)
アンダンテ ハ長調 K.315

モーツァルトのハープとフルートのための協奏曲は、大変美しい楽曲である。でも、昔、他の盤を聴いた際に、心地よさが感じられなくって、へっ? なにがなんだか、わからない。難解な曲だと勝手に思いこんでしまっていた。つまり、トラウマが出来てしまったというワケ。
マーラーやブルックナーが好きなくせに、どうしてもモーツァルトには手がのびず苦手とは、ウッソ〜みたい。
しかし、いろんな盤を聴き始めて、最近になって、ようやく氷解して聴いている。
この楽曲は、モーツァルトがパリに滞在していた頃、アマチュア奏者のギーヌ公爵とその娘のために作曲したものである。
だから、超テクは必要のない、とても優しい、わかりやすい楽曲な筈なのだ。
それに、フルートとハープって、音色は合わないかと思っていたが、結構相性が良いのかな〜。
どっちも柔らかく、響きがまろやかで暖かい。フルートのアンドラーシュ・アドリヤン(Andras Adorjan)さんは、バイエルン放送交響楽団の首席だったそうである。

1楽章
「どぉ〜 そみどみそ どぉ〜 そみどみそ どぉ どしど れれ どれ み みみれみ ふぁそらし〜どぉ〜」
軽快でコミカルな雰囲気のする楽曲で、フルートが、爽やかに吹かれている。
あまり、アクセントもつかず、すっ〜っと端正な音色である。オケの方も、メリハリがついて、「れっ みっ ふぁっ そっ!」と、いかにも紋切り調に演奏される盤もあるが、この盤は、いたって中庸的だ。
安心して聴いてられるというか、爽やかに演奏されている。
木管も、らしらそふぁ〜 ぱらららら〜 ぱらららら〜っと、穏やかに合いの手を入れてきている。
あまり、バリバリに演奏されると辟易しちゃうし、アクが強く感じられるが、その点は、ほんと穏やかで、テンポも、さほど速くないし、フルートとハープの音量も、オケのバランスも良い。

ゆったりと演奏されており、残響の美しい楽曲として、ちょうど良い。フルートの音色、ハープの低弦の音が、春のちょっぴり涼しい風が、さら〜っと吹いてくるような、そよぎを感じる。
季節で言うと、3月中旬から下旬。ようやく春らしくなってきた頃だ。有名なフルート演奏者で、ごっつい音色の方がいるけど、春爛漫の5月下旬頃のようにイメージさせられる。アドリヤンさんのフルートは、木質的で爽やか。細身すぎないが、細身系である。だから、ちょっと春めいてきた感じのイメージなのだ・
ハープも、速い旋律を柔らかい響きで、フルートを追いかけて、まろやかに包む。ハープって、伴奏や色づけが役回りの楽器だと思っていたが、良い楽曲を得たものだと思う。

2楽章
この楽章が一番有名である。
「しっ しっ し〜らぁ〜ふぁそ しどれみ れみふぁそ ふぁそふぁそ ど〜れみれ〜」
緩楽章だが、あまり緩くならず、そっと優しく奏でられる。
フルートは、重くなりすぎず、厚くならず、音量を調整しながら、シツコクなく、音をそろっと置きにいっている感じがする。
ハープは、らららら らららら〜 と伴奏型で弾かれているが、細かいパッセージもあって難しそう。
「れみれ どれど しどし らしら そらそ ふぁそふぁ〜」と細かい綺麗な音が、よく出ている。
フルートはトリルが綺麗だし、小鳥ちゃんがさえずっているよう。木質的で、草原のような爽やかさがあり、地味な盤だけど、かなり好感が持てる。繰り返して聴いても嫌みなく、自然派という感じ。
「ど〜れみれ し〜どれふぁみれど しら〜しど みれどし・・・」いたってシンプルな音色が、柔らかく紡ぎ出されてくるのを、ほんわか〜楽しむのが一番だと思う。 

3楽章
「みっみみ〜 そふぁみふぁそ ど〜し しらそっ ど〜し しらそっ」
快活で軽妙、楽しく無いはずがないでしょ。って感じの曲だ。ふわっとした弱音で奏でられる。
フルートも、オケも、重すぎず、軽やか。かといって、羽毛のように羽根が生えて飛んでは行かない。
木陰に居る7人のこびとさんになったような気分で、お遊戯でもしたくなって、妙にカラダを動かして遊びたくなってくる。メルヘン的でもあるし、若い恋人たちの爽やかな、恥じらう囁きの声のようでもある。
フルートとハープが、うん。やっぱり若い人たちの語らいのように感じられる。ところどころオーボエ等の音色が入ってくるが、うるさくなく、妙に媚びてもおらず、大変に気持ちの良い演奏で〜 あぁ、この曲は、ホント、木陰で座って、部屋の外で聴いてみたい楽曲なのです。
アドリヤンさんと、ミルドニアンさんの盤は、素朴だけど素朴すぎず、木質感があり、涼しげな風を感じます。
春の初めの、爽やかで自然の香りを運んでくる演奏だ。

シノーポリ フィルハーモニア管弦楽団 1991年
Giuseppe Sinopoli
Philharmonia Orchestra
フルート:ケネス・スミス Kenneth Smith
ハープ:ブリン・ルイス Bryn Lewis

ふむふむ。

録音状態は良い。快活かと思ったのだが、意外とおとなしく、ちょっとつまらない。
1〜3 モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 K.299 (297c)
4〜6 オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲K.Anh.9 (297b/Anh.C14.01)
1楽章
珍しいシノーポリさんのモーツァルトで、当盤が唯一だったのではないだろうか。
「どぉ〜そ みどみそ どぉ〜そ みどみそ どぉ どしど れれ どれ み みれみ ふぁそらし どぉ〜」
「どしら そぉ〜ふぁみ らそふぁ み〜れど どれみど ふぁ〜」と続いていく。
幾分、かっちりとしたテンポだが、弦のフレーズは艶があって柔らかいし、特に、木管が美しく艶やかに響いている。
弦のフレーズの間のフルートの二重奏 「そらそふぁ み〜 れみれど し〜」というフレーズが、ほほぉ〜 とっても綺麗。

フルートは、軽やかに主題を吹いているし、柔らかいのだが、もっと、遠慮なく、豪快に主張して欲しいかも。
ハープの方は、ちょっと音がしっかり入っていないというか、もう少しボリュームがあった方が嬉しいのだが、やや弱めだ。
冒頭こそ、オケの弦が流麗にだったのに〜主人公たちが登場したら、弱いとは・・・。
せっかくお膳立てが出来ているのに、もっと、活き活きとしてくると思いきや、ちょっぴり裏切られた感じで、なーんだ。って感じになってしまう。
いやいや良い風に言えば、繊細でシャイなんでしょうが、いや、やっぱり、もっと快活で飛び跳ねるぐらいの勢いが欲しいかな。他盤が個性派ぞろいなのだ。シノーポリ盤は、オケは歌いたがっているのに、ソロが乗り切れなかった。
おとなしすぎる。そう思ってしまった。

2楽章
最初はオケで主題を奏でてくる。「しぃ しぃ しぃ らぁ〜ふぁそ」
「しぃ〜 どれふぁみれど しぃらぁ〜 しど みれどし らそぉ〜 らし どれみど しぃ〜ら」
で、フルートとハープが、主題を奏でてくる。おとなしいが穏やかで、誠実そうな人柄が出ているって感じだ。
押しつけがましくなく、淀みがない。
ハープのフレーズは、なんとも、おしとやかで、そっとフルートに寄り添うかのうようで、でしゃばらない楚々としたもの。
もっと、主役を張っていただいても、いいんですけど〜 フルートとハープが仲良く、ゆったりめのテンポで、手をとりあって、はにかんでいるかのようだ。青年時代の初々しさを感じちゃうような演奏だ。

3楽章
「みっみ みぃ〜 そふぁみふぁそぉ どぉ〜し しらそっ どぉ〜し しらそっ・・・」
「どどど どぉ〜 みれどれみ み そらふぁみふぁ そっそ らそふぁみっ・・・」
快活な楽章なのだが、ハハハ〜 まだ、シャイなままで、おとなしく、硬いフレーズだ。
もっと、エネルギッシュでも良いのに。サロンでの演奏にしては地味で、愉悦度も低め。もっと1楽章の冒頭のように、艶ぽく、ヌケるような青空のような、楽しげなルンルンした、はじけた感じの歌は、きけなかった。

総体的に、もっと楽しげに演奏してほしいんだけど〜 意外とおとなしく、うつむきがちなモーツァルトだったように思う。
もっと快活であって欲しいかなあ。他盤と競合する楽曲なので、ちょっぴり抑制された演奏だと、分が悪くなるかもしれないように思う。

ドホナーニ  クリーヴランド管弦楽団 1993年
Christoph von Dohnányi
Cleveland Orchestra
フルート:ジョシュア・スミス Joshua Smith
ハープ:リサ・ウェルパウム Lisa Wellbaum

ほぉ〜良いヤン

録音状態は良い。少し残響が多めで、フルートとハープが、穏やかに、ゆったりと、奥ゆかしく奏でられている。もう少しハープが明瞭だったら嬉しかったかも。
カップリング:
1〜4 モーツァルト セレナード第13番 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」1991年
5〜7 モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 K299 1993年
8〜10モーツァルト ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 K364 1991年

1楽章
「どぉ〜 そみどみそ どぉ〜 そみどみそ どぉ どしど れれ どれ み みみれみ ふぁそらし〜どぉ〜」
しっかりとしたテンポで、ふわっとした空気を持っている。
あまり端正すぎないで、とても柔和だ。ぱらららら〜 ぱらららら〜っと、軽やかだが、少し重め。
アメリカのオケだが、う〜ん 柔らかく、変なアクセントもついていないし、自然な伸びやかさが感じられる。
ことさらに、春爛漫風に演奏されているわけではなく、適度に、品性があるといえば良いだろうか。
「どぉ〜 そみどみそ どぉ〜っ」というフレーズの冒頭を、どんな風に演奏するか、このアプローチの仕方で、随分と印象が変わりそうです。
モダン楽器だと、重々しい感じの盤もあるが、ホント、この最初の一音は難しいでしょうねえ。

2楽章
この楽章は、単独でも演奏されるぐらいで〜
「しっ しっ し〜らぁ〜ふぁそ そぉ〜 ど れみれぇ〜 しぃどれふぁみれど・・・」
ハープを伴奏にしながら、フルートが主体となって主題を描く。
重くなりすぎず、ぶ厚くならずにフレージングするのって、あぁ〜 難しそう。
ハープは、ほとんどが、フルートの影に隠れて、らららら らららら〜 と伴奏型を奏でるという奥ゆかしさ。
えーっ 同等に扱って欲しいなあ。
「しっ しっ し らぁ〜ふぁそ そぉ〜 どぉ〜 れみれぇ〜 しぃ〜 どれふぁみれど しらぁ〜 しどみれどし〜」
途中で、フルートさんの音量が変わってしまうところもあるが、総体的に柔らかい。
あまり煌びやかすぎず、穏やかなのが良い。

3楽章
「みっみ み〜 そふぁみふぁそぉ どぉ〜し しらそっ どぉ〜し しらそっ・・・」
快活だが、ゆったりと奏でられている。
さほど、活発な演奏でもないが、ふわーっとしたなかに、揺らぎが感じられ、オーボエの輪郭が登場する。
この楽章は、ハープが活躍しており、森林のなかを、軽やかに歩いている雰囲気がする。
フルートとハープのセッションもいいが、オーボエがアクセントになっており、おおっ やっぱりオーボエは、輪郭を鮮やかに色づけするのに、うってつけの楽器なんだな〜と、思っちゃった。
「みそふぁらそっ ららら どぉ〜 みっみ み〜」 簡単なフレーズが続くものの、なかなかに合わせるのが難しそうにも思いますねえ。フルートもハープも、いずれも、奥ゆかしく、落ち着いた演奏です。

エマニュエル・パユ マリー=ピエール・ラングラメ
アバド ベルリン・フィル 1996年
Emmanuel Pahud  Marie-Pierre Langlamet
Claudio Abbado
Berliner Philharmoniker (Berlin Philharmonic Orchestra)

ほぉ〜良いヤン


録音状態はまずまず。24bitリマスタリング盤
カップリング:
1〜3 モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
4〜6 モーツァルト フルート協奏曲第1番 ト長調 K.313
7〜9 モーツァルト フルート協奏曲第2番 ニ長調 K.314
1楽章
このCDは、パユさんが26歳頃(1970年生まれ)に、EMIにデビューした盤である。
なんと、92年(22歳ってかい)に、ベルリン・フィル入団して、2000年には退団しちゃったるという方なので、すごい方なのである。
演奏の方は、とても軽やかだが、しっかり地面に足がついているというか、安定している。
ワタシが〜っという、アクの強い、主役を張ろうという、気負いがないというか、落ち着き払っているというか、とても20代のフルーティストとは思えない。
もっと弾んでいいぐらいなのだが、ハープの音とマッチした、軽やかで美しい。
瑞々しさは、もちろん充分に感じられ、ハープの音をしっかり聞いて、自分の音を出しているというか、デビュー盤だからか、ちょっと控えめさを感じる。
古楽器の演奏ではないし、大御所の演奏ではないので、押しの強さみたいなモノは感じない。
聴きようによっては、いたって普通という感じがしないでもないが、ハープもフルートも、穏やかで、まろやかな音が、すーっと入ってくるので、とても聴きやすい。

2楽章も落ち着き払って、繊細だと思う。特に、ハープのソロの部分は、そっと、ソフトに聞こえてくる。
それに合わせるかのようなフルートだ。ひっそりと、歌うように奏でられているところが、控えめで〜 ふっと、何を語っているのだろうと、引き込まれる。可愛く純な気持ちのまま、少年が恥じらうかのように演奏されている。
微笑ましい。

3楽章は、「みっみ み〜 そふぁみふぁそぉ どぉ〜し しらそっ どぉ〜し しらそっ・・・」
柑橘系の香りがするような感じと、中庸さがあって、さほど、活発な演奏ではないが、そっと風が吹いているかのような、揺らぎが感じられる。
あまり、リズムを前面に出しているわけでもないが、さっぱりしているものの、繊細さが、垣間見られるし〜
おとなしいハープの音をつぶさず、オケもフルートも一体になって奏でられているようだ。

録音は、リマスタリングされているもので、フルートとハープとオケの音量では、違いがあるので、とってもバランスが難しそうだ。ハープが、もっとクリアーでも良いように思う。
少し奥まって、籠もり気味だろうか。また、演奏自体も、幾分、おとなしいという印象を持ってしまう。
もっと、活発でいいんだけどなあ。アクの強い演奏ではない。

1963年 ランパル ラスキーヌ パイヤール パイヤール室内管 ★★★★★
1979年 アドリヤン ミルドニアン シュタットルマイヤー  ミュンヘン室内管 De ★★★
1986年 ベズノシウク ケリー ホグウッド エンシェント室内管 OL
1991年 スミス ルイス シノーポリ フィルハーモニア管 ★★★ 
1993年 スミス ウェルパウム ドホナーニ クリーヴランド管 Dec ★★★
1993年 ヒュンテラー シュトルク ブリュッヘン 18世紀 Ph
1996年 パユ ラングラメ アバド ベルリン・フィル EMI ★★★
1999年 ヴォルフ 吉野直子 アーノンクール ウィーン・コンツェン
所有盤を整理中です。

「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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