「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

モーツァルト ピアノ協奏曲第21番
Mozart: Piano Concerto No.21
K.467


モーツァルトのピアノ協奏曲第21番(ハ長調 KV.467)は、1785年に作曲されています。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると、

ピアノ協奏曲第20番が完成したわずか1ヶ月後、85年の3月に予約演奏会があり、そこで初演されたとのこと。
前の20番が短調の曲だったので、ここではハ長調という明るい楽曲になっています。

第1楽章 ハ長調 4/4拍子 協奏ソナタ形式
行進曲のようなリズムでオーケストラが第1主題を提示し、伴奏をしていたピアノが、ソロで上昇して入ってきます。
装飾的なピアノとの協奏で、第1主題が再び提示され。その後、ト短調に変わります。
この動機は、交響曲第40番に似ているとされており、ト長調へ明転し、ホルン協奏曲第3番ににた、第2主題をピアノが奏でます。
調はそのままに、第1主題のリズムで、ピアノにオーケストラが対位法的に掛け合い、提示部を終えます。
展開部は、夜想曲のようなホ短調で始まり、主にピアノを中心として、いくつかの調を渡りながら展開していくもの。
再現部に入ると、第1主題ののち、第2主題が再現され、再び第1主題を展開的に再現すると、第1主題の提示部に見られたような流れるような旋律を木管が歌います。これをピアノが引き継ぎ、主題のトゥッティに挟まれで、 カデンツァが来ます。再び冒頭の旋律に戻って、静かに終わるもの。

第2楽章 ヘ長調 2/2拍子 三部形式
第3楽章 ハ長調 2/4拍子 展開部のないソナタ形式

編成は、ピアノ、フルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニーと弦5部で、クラリネットはいません。やっぱり2楽章は、聴きどころ〜 スウェーデン映画「みじかくも美しく燃え」に使われ、とても有名な楽曲です。

マレイ・ペライア イギリス室内管弦楽団 1976年
Vladimir Ashkenazy
Philharmonia Orchestra of London

ばっちグー!

録音状態は良い。さりげないけれど、ピュアで抒情的。
ピアノとオケのアンサンブルが、楽しい。
カップリング:
1〜3 モーツァルト ピアノ協奏曲第21番(1976年)
4〜6 モーツァルト ピアノ協奏曲第23番(1984年)
1楽章
「れっらっれっ ふぁ そぉ〜みれど っら どみそみっ らぁ〜しらふぁ」
「らぁ〜 そらふぁ そぉ〜 ふぁそふぁみ れっれれ みっみみ ふぁ〜そふぁみ」
淡々と出てくるが、低弦の響きも、しっかり入ってきて、さらっとした美しい音が聞こえてくる。特に、フルートの音色が、通っている。なかなか良いヤン。
さらっとした歌い方で、重すぎず、かといって、軽すぎず〜 「れぇ〜みれどれぇ〜 れぇ〜みれどれぇ〜」と歌う。
弦の弾み方も、柔らかく、すーっと音が減衰していく感じが美しい。
で、さらっと、ピアノが入ってくる。
特に、変わったこともしてないし、個性的な演奏でもなく、ホント、さらっと〜 さらさら〜 流れて行くようにピアノが軽やかに演奏されている。 でも、細かい粒が均質的に並んでいる。結構、ピュアな感じがして、気持ちの良さを感じる。
さらっと、明るくなったり、さらっと、暗くなったり。
「みどしら みどしら ふぁれどし しぃ〜 れしらそ れしらそ みどしら らぁ〜」
「らぁ〜 ど しれそし」 続く木管のフレーズも、幾分、ツンっした音質なのだが、これがアクセントになっている。
付点リズムは明確だし、弱音の部分でも綺麗に弾む。
左手の音は、幾分丸めだが、右手のフレーズの細やかさには、耳が、そばだっていく。

弱音の美しさ、透明度の高さ、すっと、息を吐いた感のする呟き。特に、展開部の、すごく弱音で、穏やかに、柔らかい音で奏でているのだが、停滞しないで、さらさらと流れて行く感じは、すごい。
ノスタルジックで、すごく良い雰囲気がする。
翳りでもないし、鬱々としているわけでもなく、すーっと流れていきながら、色調を、すっと変えてくる。
特に、めだって、インパクトはないし、こりゃー スゴイっとは思わせるところはないのだが〜 流れの良さは一定している。
コントラストは強くないし、アクもないし、ホント、濁りのない、さっぱり〜 爽やかさを感じる。

2楽章
「そぉ〜 れしぃ〜 それぇ〜 どしらそ そぉ〜らぁ」
「れぇ〜 ふぁら どぉ〜〜 みれど らししぃ〜 れぇ〜〜 しぃ し れどぉ〜〜 みぃ〜 どぉ ど どれぇ〜」
淡々と進むように聞こえてくるが、噛みしめている。
ちょっぴり遅めのテンポなのだが、弦のピチカートの響きが、ポンポンっと響くので、それが心地よい。
てれ〜っとしてないし、ズブズブでもなく、抒情的に奏でられているように思う。

3楽章
とっても軽快な、活気に満ちた楽章だ。
「みふぁそら しらそふぁ れっ れれ  れ〜み」「みふぁそら しらそふぁ れっれれ  れみど」
ピアノのフレーズと、木管とティンパニーの弾むリズム。
「どぉ らっそぉ〜 どぉ らっそぉ〜 どらっそぉ〜」 弦と木管のハーモニーが、さりげなく美しい。
ピアノの音も良いけれど、オケのハーモニーが、特に美しい。派手にオケを鳴らす演奏もあるように思うが、このアンサンブルのみごとなこと。
さらっとしてて、何気ない演奏に聞こえちゃうが、木管とピアノの掛け合いも、とっても良いし。
合奏を楽しんでいるように聞こえる。
特に、愉悦性が高いわけではないのだけど、ふふっ、なかなか、チャーミングだと思う。
押しの強さはないし、派手でもないし、過度に熱っぽいわけではないけど、また、音が大きく広がって行くってわけでもないのだが、とっても、聴いてて気持ちの良い演奏だと思う。

アシュケナージ フィルハーモニア管弦楽団 1982年
Vladimir Ashkenazy
Philharmonia Orchestra of London

う〜ん。どうだろ


録音状態はまずまず。とても柔らかい旋律だが、バランスが少し悪いようだ。
まったりしすぎて〜少しリズム感が欲しい。
カップリング:
1〜3 モーツァルト ピアノ協奏曲第26番(1982年)
4〜6 モーツァルト ピアノ協奏曲第21番(1977年)
1楽章
冒頭、「れっらっれっ ふぁ そぉ〜みれど っら どみそみっ らぁ〜しらふぁ」
「らぁ〜 そらふぁ そぉ〜 ふぁそふぁみ れっれれ みっみみ ふぁ〜そふぁみ」
「らぁ〜 そらふぁ そぉ〜・・・」

このオケの金管は、とても柔らかい。で、フレーズに腰が無いのではないかと思うほど、弦が柔らかい。
少し籠もり気味だが、弦の柔らかいフレージングに、リズムがかすんでしまうほど。
で、この点は、かなり好みが分かれそうだ。
ただ、音が開放的に響いていないのが、難点だが、フルートの響きが、天から降り注ぐようだし、オーボエの透き通る声が、なんとも言えないほど、響いており、どこで吹いているの?と、あたりを見渡してしまうほど。
付点のリズムが、丸いっ。
とても丸くて、柔らかくて、弦のなだらかなフレーズに、ティンパニーも、かすみがち。
でも、オケの演奏に聴き惚れてしまって、これピアノ協奏曲なのに・・・つい、ピアノの存在を忘れてしまった。

途中で、短調に変わってしまうが、
「みどしら みどしら ふぁれどし し〜 れしらそ れしらそ みどしら ら〜」
「らぁ〜 ど しれそし ふぁどし し〜」と、チャーミングに戻ってくる。
あまり粒立ちが高くはないが、柔らかさとチャーミングさは、まずまず。
いい意味で、中庸って感じはするが、聴きやすいとも言えるかなあ。トリルのまったり感もあって、ま〜鋭くはない。
全て丸みを帯びた演奏って感じだろうか。
もっと、ワタシ的には、溌剌としてても良いかもしれない。翳りの見えるフレーズは、ピアノは、もっさりしているのだが、やっぱり木管が登場してくるので、満天の夜空から、星が降り注ぐかのようなフレーズが聞こえてくる。
ここは、意外かも。

2楽章
「そぉ〜 れしぃ〜 それぇ〜 どしらそ そぉ〜らぁ」
「れぇ〜 ふぁら どぉ〜〜 みれど らししぃ〜 れぇ〜〜 しぃ し れどぉ〜〜 みぃ〜 どぉ ど どれぇ〜」
なんとも、出だしから、とろけてしまったフレーズで、ズブズブ状態になっている。
まあ、1楽章でさえ、丸みを帯びたフレージングで、リズムっていうのが感じられず、弦のフレーズだけでもってたような感じだったので、ある程度は予想してたんだけど。
ピアノは、左手の伴奏がもわもわ〜 右手の音が立ってこないので、脱力感に満ちている。
もう少しシャープでないと、間合いが、もたないと思う。
どこか、丸すぎて、柔らかい音が主体になってて、音に緊張感がないというか、トリルのところも、キュっと締まってないので、音のフレージングが緩く感じられ、音の間合いが〜 のびちゃって、息を詰めて聴いていけない。
う〜ん 何故なんだろう。語尾が垂れ下がってしまっている感じがする。
いくら、甘くて、せつなくて〜 胸が締め付けられるような旋律であっても、ちょっと、ワタシ的には、リズミカルさが欲しい。

3楽章
「みふぁそら しらそふぁ れっ れれ  れ〜み」「みふぁそら しらそふぁ れっれれ  れみど」
この楽章は、快活に戻って、弦の柔らかい弾む感じがするし、木管が、またまた、軽やかに吹かれている。
でも、低弦の響きとティンパニーの音が、えっ? 足を踏んでいるの?というほど、ボコボコしてて〜 
はあ? どうなってるんだろう。ピアノを引きながら、バンバンっと足を踏みならしているかのような音なのだ。
ピアノが入ってくると、「どぉ〜み そぉ〜 らそふぁみ・・・」と弾かれるところは、一瞬、合ってないかのような速さとなる。

総体的には、まろやかで聴きやすいのだが、まったりしすぎで〜 聴きどころの2楽章では、ずぶずぶ。
全体に、丸みを帯びすぎて、リズムが沈み込んでいるかのような気がするのと、低弦、ティンパニーの音が響かず、木管が異様に耳に届いてくるので、録音のバランスが気になってしまった。
26番は、デジタル録音だが、21番は77年のアナログ録音なので、そのため、少しバランスが悪いのかも。

シフ シャーンドル・ヴェーグ カメラータ・ザルツブルク室内管弦楽団 1989年
Andras Schiff Sándor Végh
Salzburg Camerata Academica Mozarteums

う〜ん。どうだろ

録音状態は良い。室内楽的なオケに、粒立ちのよいピアノが絡むのだが、総体的に暗く愉悦感が少ない。
カップリング:モーツァルト ピアノ協奏曲第21番、20番
ピアノ協奏曲全集9枚組BOXも発売されている。

1楽章
ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら、
ピアノ協奏曲第21番ハ長調KV.467は、モーツァルトが1785年に作曲したピアノ協奏曲である。
モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも人気が高い作品のひとつ。
第2楽章はスウェーデン映画「みじかくも美しく燃え」に使われた。このため、この映画の原題となった主人公の女性綱渡り師の名をとって、近年は、ピアノ協奏曲第21番ハ長調「エルヴィラ・マディガン」と副題をつけて呼ばれることがある。
・・・と書いてあった。
ワタシ的には、この説明にあるとおり、有名な2楽章も素敵だが、1楽章の快活な旋律が好きである。

「れっ らっ れっ ふぁ そぉ〜みれど  どっ みっ そっ みっ らぁ〜しらふぁ」
「らぁ〜〜 らふぁそぉ〜 ふぁそみ れっれ みっみ ふぁ〜そみ」
「らぁ〜〜 らふぁそぉ〜 ふぁそみ れっれ みっみ れふぁ れぇ〜」
「れられふぁ そぉ〜 しどれみ〜  どれみふぁ〜 」

幾分かすれ気味の弦の強い引きと、歯切れの良さ。木管、オーボエの特徴ある音色と、ピアノの渋いけど粒だちの良い音が絡み合って、室内楽的な響きのする演奏である。
全体的には、オケが、もう少し厚めの方が好きなので、いささかもの足らないのだが、この楽曲は、トランペットもティンパニーも入ってくるので、賑々しい楽曲ではある。
色彩的にもカラフルだが、木管の音が個性的で、アクの強い音が飛び込んでくる。
「れっ らっ れっ ふぁ  そぉ〜みれどぉ」
「れっ らっ れっ ふぁ  そぉ〜みれどぉ」
「れぇ〜 みれどぉ〜れぇ〜 みれどぉ〜れぇ みれどぉ〜 れ ふぁっふぁっ ふぁっしっし・・・」

2楽章
短いパッセージを装飾いっぱいにして、快活に走り回る1楽章に比べて、2楽章は、短い序奏から、いきなりの主題登場で、簡単な伴奏(そしれ そしれ・・・)しか付いてない。
この構成に、まず驚かされちゃう。
全く異なるま逆的イメージの楽章を挟むんだから〜 凄いインパクトがある。

「そぉ〜(そしれ) れしぃ〜(そしれ) それぇ〜 どしら そぉ〜ら」
「れぇ〜 ふぁら どぉ〜 みれど らし〜」
「れぇ〜 し し れどぉ〜 みぃ〜どぉ ど どれぇ〜」
「れ〜みぃ〜 られ〜 そどぉ〜 しぃ〜 しらぁ〜」
「れそぉ〜 ふぁみれど しらぁ〜 れ〜どぉ〜し」・・・

オケからピアノに移ったあとの沈み込んだ美しさ、儚さ、メロディーラインの美しい楽曲なので、すぐに引き込まれてしまう。
まあ、幸福感がいっぱいだろうに、明るさのなかに、一抹の寂しさみたいなものを挟み込んで演奏することの難しさ。
シフ盤で聴くと、なんだか、湿っぽくて・・・ ちょっと、引いてしまうのだが。
オケの音、鼻にかかっただみ声風の音質が、イマイチ、明るくなれない、明るく抜けきらない、大きな原因だと思う。
蔭のように、ヘ長調なのに短調のように感じられて〜 う〜ん。困ってしまった。

3楽章
「みふぁそら しらそふぁ れっ れれ  れ〜み」「みふぁそら しらそふぁ れっ れれ  れみど」
「みふぁそら しらそふぁ れっ れれ  れ〜み」「みふぁそら しらそふぁ れっ れれ  れみど」・・・
「ら〜 れどしら しらそふぁ そふぁみれ そぉ〜」
「らぁ〜 れっしっらぁ〜 れっしっらぁ〜 れっしっ ららみ〜そそみ・・・」
軽快なテンポで、スキップした感じが素敵な楽曲だ。ピアノは軽いし、弦も元気が良い。
転がる たっ たら たった たったら・・・ 
どこか素直に、抜けきった乾いた青空のもとで〜とはいかない。どこか濁っているというか、重いというか、曇天の野外で聴いているような暗さがある。
で、愉快感というか、聴いてて素直に楽しい〜というところに、いきつけないのは、ちょっと悲しい。
ワタシ的のとても個人的な感想だが、20番の超暗い後の21番なので、もっと愉快に楽しんで聴きたい。特に1楽章、3楽章は、もっと弾んで愉悦感が欲しい。

1976年 ペライア イギリス室内管弦楽団 SC ★★★★
1982年 アシュケナージ フィルハーモニア管弦楽団 Dec ★★★
1989年 シフ カメラータ・ザルツブルク室内管弦楽団 Dec ★★★
所有盤を整理中です。

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