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プーランク 田園のコンセール (クラヴサンと管弦楽のための田園のコンセール協奏曲)
Poulenc:
Concert champêtre


プーランクは、1899年生まれのフランスの作曲家です。いわゆるフランス6人組(プーランク、オネゲル、ミヨー、デュレ、タイユフェール、オーリック)の1人で、交響曲以外のいろんなジャンルの楽曲を多く残しています。

ここでご紹介する田園のコンセールについて、ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると、
クラヴサンと管弦楽のための「田園のコンセール」(Concert champêtre)FP.49は、1927年に作曲されたチェンバロ協奏曲です。当時最高といわれたクラヴサン(チェンバロ)奏者のワンダ・ランドフスカの委嘱によってこの曲は生まれました。
彼女のために最初に協奏曲を書いたのは、マヌエル・デ・ファリャでしたが、2人目がプーランクだったといいます。
協奏曲というよりは合奏曲として、18世紀の精神をより生かそうとしたためで、「田園の」(champêtre)としたのは、自由な足どり、気取りのなさ、壮麗さのないこと、また田園を思わせるソノリテ、ホルンの使用などによって、田園にいる気分になれるとの思いからのようです。ただし、「フランス風に」整えられた田園風に・・・ということであったそうです。

第1楽章 アダージョ(序奏)〜アレグロ・モルト 
 荘重な序奏と軽快な主部の対比は、18世紀のフランス風序曲を思わせる。
第2楽章 アンダンテ
 牧歌的なシチリアーナ。
第3楽章 フィナーレ プレスト
 ヘンデルの「調子の良い鍛冶屋」を思わせるクラヴサンのソロで始まり、第1楽章の様々な回想も行われる。

う〜ん、たったこれだけでは、ちょっとわかりづらいのですが、ワタシも、まだ聞き始めです。
プーランクの楽曲を聞きかじっていると、管楽器の存在を、特に、木管と単にひとくくりにして総称していたのは、とても失礼だったことだと気づきます。オケのなかの木管は、主旋律を受け持つ弦の色づけだと思っていましたが〜 名脇役あってこそ管弦楽曲で、まったく音色の違う楽器であることが、多少なりともわかってきました。

プーランクの書いた室内楽曲は、軽妙で、テンデバラバラ〜って感じがしますが、いやいや、なかなかに、人の会話的で面白いです。この田園コンセールは、チェンバロを主役にした協奏曲コンセール= コンチェルトですが、チェンバロが小さな音なので、それを大切に囲むようにして、そっと管楽器も弦も奏でています。
そこが、暖かみを感じさせ、ほのぼのとした雰囲気が醸し出されるようです。全3楽章、演奏時間は約25分です。

デュトワ フランス国立管弦楽団 1994年
Charles Dutoit  Orchestre national de l'ORTF
(Orchestre National de France)

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は極めて良く、とチェンバロ(クラヴサン)の音色を丁寧に、バランス良く配置されており、しっかり聞こえてくる。

1〜4   シンフォニエッタ FP141
5〜7   田園のコンセール FP49
8     アルベール・ルーセル氏の名による小品 FP50
9     マルグリット・ロンを讃える変奏曲〜牧歌〜 FP160
10    ファンファーレ FP25
11〜13  2つの行進曲と間奏曲 FP88
14〜20  フランス組曲FP80

1楽章
「みぃ〜 ししみ〜 どぉ〜 しそみぃ〜」という木管、クラリネットとオーボエかな。
それと一緒に、隣り合わせの音を一緒になってチェロがつま弾いているようで、とっても不思議な和音が奏でられる。
次にホルンも登場して、「みぃ〜みふぁそぉ〜 そぉ〜ふぁそふぁ〜」
そこに、チェンバロが、「しらし ど しらし〜 らしど し〜どらしぃ〜」っと、入ってきて、静かで繊細な音で、いっきに、この世界に引き込まれる。
金管が、明るく斉唱風に「みぃ〜 みみ しぃ〜 どぉ〜しそみ〜」「し らそふぁ そぉ〜ふぁそふぁ そぉ〜」 パンっ。
で、また、不思議な和音に・・・

で、次には軽快な弦のフレーズになって、小春日和の風景へ視界が広がっていくという場面の展開になっているようで、なかなかに、手の込んだ幕開けという感じだ。田園をめのまえにしてテラス席で、ゆったり、ランチでも〜っと思っていたら、場面展開が速い。ちょっとした日常の会話が弾んで、という感じではなく、そんな、鷹揚にゆったりとかまえておれない。
1楽章においても、短いセンテンスが繋ぎ合わさっているようで、場面展開が速いく、明るくなってみたり、曇り空になったり、夜の雰囲気になったり・・・。
結構、時間のスピードが速く、雰囲気がころころ変わるので、ついていくのに必死っ。
ワタシ的には、そりゃ軽妙で良いのですが、ブラスバンドのマーチングバンド風になってみたり、めまぐるしい。
で、忘れたころにチェンバロが登場して、静謐な世界に放り込まれてみたり。妖艶な世界で遊ぶという感じだったり、う〜ん、想像を遙かに超えて、イマジネーションは豊かになるものの、時間構成はどうなってるの?
あれっ 鳥だっ。しばし、朝のぼわ〜っとした空気のなかで浸っていると、いっきにお目覚めのようで、コミカルなフレーズが登場してきて、1日の風景がまた始まるようで・・・

2楽章
「みぃ〜らど み〜っみ み〜 そふぁみ どれみ〜」と、優しい木管のフレーズが登場して、チェンバロの細かない旋律が絡んでくる。宮廷のサロンのような、幾何学的な庭園のなかを散策している雰囲気だ。
華やかさもあって、単に田園の雰囲気ではないし、怪しげなチェンバロフレーズもあり、パラ パララ〜っと、なんか劇場の裏に進入したかのような雰囲気もあり、えっ あなた泥棒なの? というような、抜き足差し足風になって進んだり。
そう、フルートの二重奏も、そうとうに怪しいっ。スリル満点のスリラーかと思っていたら。
あらっ、幾何学模様の庭園に出たらしく、ふわ〜っと、また散策に戻り、サロンに合流って感じだ。
華やかな舞台には、怪しげな世界も広がってますよって感じなのだろうか。

3楽章
バッハのトッカータみたいに、パラパラ・・・「そそ ふぁら そしふぁ そそ ふぁふぁ そしふぁ・・・」と、チェンバロが駆け足風にフレーズが奏でられて、そのうちに、金管も入って「ふぁふぁ ふぁ〜み ふぁふぁ ふぁ〜みっ」と舞曲風になっていく。
で、場面展開が速く、いろんな楽器が入ってくるごとに雰囲気が、がらっと変わる。
バロック音楽を聴いているのかと思えば、映画音楽の世界に入ってみたり、えーっ ついていけないっ。
マーチングバンドみたいな行進曲の一節が入り込んだり、メリーゴーランドのようだったり・・・
西部劇のような威勢の良い「ふぁ〜れ ふぁ〜れ」と、馬が駆けるようなフレーズが登場したり、5音のようなフレーズがあったり、パッチワークのように作られており、また、主題が回帰してくるし〜
えっ、木琴も登場して、明るく 「そしれし そしれっ そしれし そしれっ!」

まあ、メチャクチャ手が込んでいる。まったく飽きることのない、あっという間の時間だが、相当にアタマのなかでは、いろんな場面が登場してきて〜ワタシのアタマは、相当に忙しく・・・ 多忙を極めて疲れる。
あのぉーっ この曲は、確か「フランス風に」整えられた田園風というコンセプトでしたよね。なんで、こんなに忙しいのよぉ。
あーっ わかった、田園テラスで、うっかり、お昼寝していた間に見た夢の世界なんだ〜っ!

デュトワ盤は、他盤に比べて録音状態が良く、軽妙で快活に進みます。薄ぼんやりしたものではなく、歯切れが良く、明瞭で、チェンバロ(クラヴサン)の音色を大切にしつつ、色彩感豊かに描かれており、場面展開は、ハリウッド映画なみのテンポの良さで、いっきに聞かせてくれるものです。


1957年 ピエール・デルヴォー パリ音楽院管弦楽団 EMI  
1984年 コンロン ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団  
1987年 小澤征爾 ボストン交響楽団  
1994年 デュトワ フランス国立管弦楽団 Dec ★★★★★
所有盤を整理中です。

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