ボッケリーニ チェロ協奏曲 Boccherini: Cello Concerto

 ボッケリーニ チェロ協奏曲
Boccherini: Cello Concerto
アンナー・ビルスマ 1965年
ヤープ・シュレーダー コンチェルト・アムステルダム
Anner Bylsma Jaap Schröder Concerto Amsterdam

ビルスマの演奏は、録音状態は極めて良く、およそ60年代半ばとは思えないほど。演奏も流麗で艶がある。ボッケリーニのチェロ協奏曲を聴こうと思ってCDを取り出したが、当盤のビルスマ盤には9番がない。がっくり~だけど、どの曲も流麗すぎるほど流麗で、文句のつけようのない演奏だった。
ルイジ・ボッケリーニ(Ridolfo Luigi Boccherini)は、1743年、イタリア生まれの作曲家、チェロ奏者である。ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると、同時代の作曲家であるハイドン、モーツァルトに比べると、さほど有名ではないが、当時はチェロの奏者として有名だった方である。今で言うと、シンガーソングライターみたいなものである。自ら作曲して演奏していたようで、チェロ協奏曲、ソナタ、弦楽四重奏、弦楽五重奏など、ものすごい数の作品がある。交響曲まで作曲していたようだ。ちょっと驚きの作品数なのだが、全て聴くわけにもいかないし、そこまではちょっと。ワタシ、チェリストじゃないのでという感じがする。素人なので、まあ有名な楽曲ぐらい聴いても良いかな~って程度なのだ。ハイドン、モーツァルトとは、作品の作り方が違うようだ。モチーフの展開を中心としたソナタ形式ではない。複数のメロディーを巧みに繰り返し、織り交ぜて、情緒感を出していくのが作品の特徴なんだって。あっからなのか。
楽曲は、流麗なのだが、全てワタシの耳を通って、脳みそには伝わった時に気持ちよさが感じられるものの、フレーズは、定着しないままで終わる理由が、これなのかもしれない。特徴のあるテーマを繰り返していただければ、脳みそに定着する率が向上するのだろうが、ちょっと惜しい気がする。

当時の音楽の中心地であるウィーンやパリから離れたスペインで活躍していたことが、その理由として考えられるらしいが、ボッケリーニ自身が、通奏低音に使われることの多かったチェロの演奏家だったこと。自らを、主演奏者とする形式性より、即興性を生かした音楽を作ったことなどが、主流から外れた理由らしい。でもねえ~ イタリアから、スペインの宮廷で頑張っていた演奏家兼作曲家ってワケなのだ。きっと、大切に処遇されていたと思うし、人としては恵まれていたのではないかしらん。だって、楽曲を聴いてると、ノー天気っと言っちゃ~なんだけど、明るくて伸びやかすぎるほど、ハイ、屈託のない綺麗なフレーズが、延々と続いております。ボッケリーニの音楽史上の功績としては、室内楽のジャンル確立が挙げられる。弦楽四重奏曲と、とりわけ弦楽五重奏曲では、抜きん出た量と質を誇っているが、ジャンル確立に欠かせない四声を対等に扱うという点で、初期の作品で、既にハイドンを凌駕していたとも~。まあ、ベートーヴェン以降、形式をさほど重視しない音楽は、主流とは見なされず、20世紀まで一部の楽曲を除き忘れ去られていたが、近年になり、その情緒的で優美な作品を再評価する動きも出てきており、その中にはチェリストのアンナー・ビルスマもいる。
・・・ってことなので、当盤をご紹介する意義はあると思う。しかし、とっても申し訳ないんだけど、金太郎飴のような曲だな~って、正直思っちゃうんだけど。せっかく、チェリストの使命だと思われたのか、ビルスマさんが積極的に掘り起こして演奏した楽曲もあると思うので、また、聴いていきたいと思う。
カップリング:
1~3 チェロ協奏曲第8番(G.481)
4~6 チェロ協奏曲第6番(G.479)
7~9 チェロ協奏曲第4番(G.477)
10~12 チェロ協奏曲第7番(G.480)


ボッケリーニ チェロ協奏曲
1965年 ビルスマ シュレーダー コンチェルト・アムステルダム Teldec ★★★★




YouTubeでの視聴


ボッケリーニ チェロ協奏曲第6番
Boccherini : Cello Concerto
アンナー・ビルスマ - トピック Anner Bylsma - Topic
Provided to YouTube by Warner Classics International
第6番を掲載します。
第1楽章 https://www.youtube.com/watch?v=hL5VqPMEV8U
第2楽章 https://www.youtube.com/watch?v=7Pimh8Y37AU
第3楽章 https://www.youtube.com/watch?v=dqhy03UYiag


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