「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

フォーレ ピアノ四重奏曲第1番、ピアノ四重奏曲第2番
Fauré: Piano Quartet No.1&2


フォーレのピアノ四重奏曲第1番(ハ短調 作品15)は、1879年に作曲されています。
ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための室内楽曲で、1876年から79年に作曲されているのですが、初演後、第4楽章が改訂されています。ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると

第1楽章 ハ短調 3/4拍子 ソナタ形式
弱拍で打ち鳴らされるピアノの和音に乗って、弦のユニゾンで、力強く第1主題が提示されます。ピアノで、4オクターヴのアルペジオが現れると変ホ長調となり、ヴィオラが第2主題を歌います。これを、ヴァイオリン、チェロが引き継ぎます。展開部では、第1主題が、安らかな表情となり、ピアノからヴァイオリン、チェロへと受け渡され展開されてゆくもの。第2主題の動機も加わって再現部となります。第2主題はハ長調で、コーダは第1主題に基づき、弱奏で閉じます。

第2楽章 スケルツォ 変ホ長調 6/8拍子
弦のピチカートに乗って、ピアノが軽快な旋律を弾き、変ホ長調の主和音と属和音の交替から生み出される緊張感を上方、下方から、くすぐるような調子を示します。途中で2/4拍子に変わり、2拍子と3拍子が頻繁に交替します。
いったん終結したかのように思わせて、変ロ長調の中間部が始まります。ピアノの絶え間ない動きを伴いながら、弱音器を付けた弦が、対照的な抒情的な主題を奏でます。

第3楽章 アダージョ ハ短調 2/4拍子
憂愁が漂う楽章で、ピアノのゆったりとした和音に支えられて、チェロが第1主題を歌い、ヴィオラ、ヴァイオリンがユニゾンで加わります。中間部は、ヴァイオリンが明るく穏やかな第2主題を示し、第1主題が戻ってくるときには、ピアノは細かい分散和音に変化しています。コーダは第2主題に基づくもの。

第4楽章 ハ短調 3/4拍子 ソナタ形式
ピアノの3連符による上昇分散和音に乗って、ヴィオラ、チェロ、ヴァイオリンの順に、打ち寄せる波のような第1主題が現れます。 弦のユニゾンによるリズミックな音型に達すると、ヴィオラが跳躍の激しい経過句を示します。これがチェロ、ヴァイオリンへと受け継がれ、第1主題と結びつきます。
第2主題は、変ホ長調で、ヴィオラに現れ、ヴァイオリンのユニゾン、チェロのユニゾンとなって発展します。展開部は、第1主題によるリズミックな音型です。チェロを中心に第2主題が展開され、再現部は第1主題部が回帰し、ピアノのカデンツァが挟まれ、鳥の鳴き声のようなピアノの3度音型があり、第2主題が戻ってきます。コーダは、ハ長調で、2つの主題が組み合わされながら華麗な終結を迎えます。

ピアノ:ジャン・ユボー Jean Hubeau 1969年
ヴァイオリン:レイモン・ガロワ=モンブラン Raymond Gallois-Montbrun
ヴィオラ:コレット・ルキアン Colette Lequien
チェロ:アンドレ・ナヴァラ André-Nicolas Navarra

アホくせぇ

録音状態は良くない。もわもわモゴモゴ、そのくせ速い。粗くて、かすれてて〜 
カップリング:2枚組BOX
1〜4 ピアノ四重奏曲第1番(1969年)5〜8 ピアノ四重奏曲第2番(1969年)
1〜3 ピアノ五重奏曲第1番(1970年)4〜7 ピアノ五重奏曲第2番(1970年)
ヴィア・ノヴァ四重奏団 Quatuor Via Nova
フォーレ ピアノ四重奏曲第1番

1楽章
フォーレの室内楽のCDって、さほど多いわけではなく、このジャン・ユボー(ピアノ)さんのエラート盤が、結構、ずーっと定盤、名盤のように君臨していたように思う。
ジャン・フィリップ・コラールさんのピアノ(EMI)や、パスカル・ロジェさんのピアノ(Deca)もあるのだが、このユボー盤の良さが、さっぱりわからず〜 この盤を名盤としていることから、繰り返して聴いたのだが〜 何度聞いてもギブアップ。
結局、フォーレの室内楽は、つかみどころがなく、嫌いな楽曲の筆頭にあがってしまった。
青春時代には、このスカッとしない、鬱々とした、つかいどころのない、曇天の雲のように重苦しいものだった。
まあ、一種のトラウマ状態である。
そのため、フォーレといえばレクイエムぐらいで、室内楽から縁遠く、ほとんど聴いてこなかった。
で、フォーレのピアノ四重奏曲は2曲あって、ここでは1番をご紹介しようと思うが、今聴いても・・・
このふわっとした旋律は、どうも苦手というか、すーっと通り過ぎてしまって、いつも睡魔に襲われてしまう。
確かに、この柔らかさが良いのだけど〜。

それにしても、なんと速いテンポで、スイスイと行ってしまうのだろう。
「ら れぇ〜どぉ れ〜ふぁ〜 そ〜ら〜れ〜 ら〜 そふぁみふぁ〜 みぃ〜み〜」
「ふぁ〜れ〜そ〜ふぁ〜 し〜らふぁられ〜 ら そふぁら れ〜 モゴモゴ・・・」
この盤は、録音状態がイマイチで、フレーズが速く、そして、モゴモゴ〜してて、どうも好きになれない。
快速というよりも、明晰さに欠けて、瑞々しくなく、カスカスしているように思う。フレーズ自体は、ふわふわ感が好かれているのだろうか。冒頭、ピアノの音がアクセントというか、ボンボンっと響いて、肝心の弦のフレーズが美しく、浮き上がってこない。それに、弦の響きが、お世辞にも綺麗とは言い難い。
色彩的に中庸的だが、木漏れ日を感じるような爽やかな雰囲気というよりは、葉が繁ってて、モゴモゴしている感じで、とっても、風通しの悪い雰囲気がする。
印象としては、影ばかりを感じて、さらっとした空気感がなく、ところどろ、ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノの音は響いてくるのだが、トータルバランスとして、暑苦しいし、形として整った感じは、あまりしない。
弦のフレーズも、かすれた長音が気になるし、ところどころ、強い弾きがある。
総体的には柔らかい雰囲気はあるが、なんだか、ぼやけた感じがして、ちょっと違うんじゃーないかなあ。
正直いって、あまり求心力なく、バラバラに枝葉の茂った雑木林を見ている感じがする。
ある意味、自然で良いというか、ノビノビとしているというか、でも、速くて〜 丁寧さに欠けてて、粗いというか、うっとうしさを感じるというか・・・ まあ、率直に言って、雑っぽいというイメージしか受けない。

2楽章
まあ、これも速い楽章で〜 なに言っているだか、もごもご。ぱこぱこ。勝手に喋って、はあ?
特に、このピアノのフレーズは、飛び跳ねていたら良いみたいに聞こえちゃうのと、音源が遠すぎ。
速いから、テンポ良いわけでもないし、軽快でもない。
単にモゴモゴ早口で喋っているだけで〜 緊張感もないし、愉悦感もない。指で、ふわっと、なでているだけの音が続いて、時間が来て、ハイ、おしまい。なんじゃ、こりゃ。

3楽章
「れ れ みぃ (れ みぃ〜ふぁ〜 そらぁ〜) ふぁ ふぁ し (そぉ〜らし どれぇ〜)」
「ふぁふぁそ (そぉ らぁ〜しぃど れぇ〜)」って感じで、ピアノとチェロで奏でられる。
シンプルな和音だが、沈痛な面持ちで美しいフレーズが続く。
確かに、柔らかく、静かで穏やかさがあり、チェロの少し甘めの音が続くので、美しい楽章だと思うし、おそらく白眉の楽章なのだろう。
中間部は、ヴァイオリンの穏やかで、かすれ声が聞こえてくるが、胸に迫ってくるような切迫感がなく、幻想的ではあるが、だからどう?って感じがする。ワタシが、幾分、クールなのかもしれないが、陶然とした気持ちにはならない。
美しいが、透明度が低い分、濁った重さを感じるし、どんより〜とした、ウツっとしたところがあり、ここだけを、ゆったりと演奏されても、間が持たない。
あっ、もしかしてLP時代の録音なので、ここをゆったり演奏したいから、前楽章を走ったとか。(ってなわけ、ないか)
ちなみに、1楽章9分14秒 2楽章5分41秒 3楽章7分53秒 4楽章8分9秒 合計30分57秒
2番の演奏時間を合計すると、65分8秒である。(苦笑)

4楽章
ピアノの3連符から始まるのだが、あのぉ〜 3連符ではないように聞こえちゃう。
で、この弦は、かすれてて〜 美音ではない。ヴィオラ、チェロ、ヴァイオリンの音だが、どうも、このヴァイオリンの音は、ワタシ的には、どうも・・・。いただけない。
3連符の音型が続くのだが、とても美しいとは思えない。これでは、少し弾き飛ばしに聞こえてしまう。弦の響きは、まろやかな響きとは言い難いし、う〜ん。
このうわずった音の響きは、どうも耳触りに感じてしまう。例えると、もわっとしてて、多い繁った樹木を見ているような気分で、もわっとした暑苦しさが感じられるのだ。
風通しのよい、豊かな新緑を感じたいと思う方には、どうも重苦しさを感じるのではないだろうか。

若々しさ、瑞々しさ、情熱の迸り、ラストには、熱っぽさと共に、清々しい開放感を求めるには、ちょっと〜遠いかも。
これって、昔から、ずーっと発売されているように思うのだが、ワタシ的には、ちょっと・・・。
ずーっと、LP時代から発売されているというのだが、あまりにも古色蒼然として、21世紀に聴くには、ちょっと。
お世辞にも、ありがたく拝聴できない。
もっと、若々しく、スマートな演奏を聴きたいと思っちゃいました。(えらそうでスミマセン)
ちなみにワタシが所有しているのは、2001年製造のワーナー国内盤で、デジタルに、リマスタリングされたものである。

  ピアノ:エマニュエル・アックス Emanuel Ax チェロ:ヨーヨー・マ Yo-Yo Ma 1990年
ヴァイオリン:アイザック・スターン Isaac Stern
ヴィオラ:ハイメ・ラレード Jaime Laredo

ばっちグー!

録音状態はまずまず。まあ、メリハリのついた演奏というか、ピアノを主体として、弦の三重奏って感じで、楽しみながら演奏しているみたいだ。
カップリング:
1〜4 フォーレ ピアノ四重奏曲第1番 5〜8 フォーレ ピアノ四重奏曲第2番
9 マスネ 「タイスの瞑想曲」(1993年)
フォーレ ピアノ四重奏曲第1番

1楽章
きっと、おフランスとは言い難い演奏なんだろうけれど、最初の頃に聴くには、わかりやすいかな〜って思う。
この前、定番中の定番だとされているジャン・ユボーさんの演奏を聴いたのだけど、ちょっと、録音がもわっとした感じがしたので、フレージングが、わかりづらかったのだ。
でも、その、もわもわ〜ぼそぼそ〜としたフレージングや、空気感が、定番といわれるワケなのだろうか。
でもなあ〜 普段、どちらかというと、歯切れの良い、かっちりしているドイツっぽい音楽(っていう定義が、曖昧なのだが)を聴いていると、どうも、おフランス系は、わかりづらい。って感じが、やっぱりしてしまう。
どうも、句読点の位置が違うというか、字余りというか、ボショボショボショ ぼわ〜ん。という雰囲気が、おフランスのような気がする。
韓国語だって、中国語だって、たまに遊びに行って、会話を耳にするだけだが、吃音が耳について、別に怒っておられないかもしれないのに、ちょっと、唾を飛ばさないでよぉ〜 なーんか、キツい言語だな〜ってイメージを受ける。
それに比べると、ボショボショしているな〜というのが、フランス語って感じがするのだ。
まあ、あくまでも、ワタシの勝手なイメージなので、どうぞお許しを・・・。

で、このCDは、アメリカに住んでおられたであろう演奏家たちの、フォーレである。
なので・・・ あんた、そりゃ〜邪道だろう。フォーレは、おフランスなのだ。ユボーさんの演奏が、いいに決まってる!
って言われかねないのだが、ワタシ的には、聴きやすいな。と思った。
どういえばいいのか〜 影の部分と明るい光の射しているところの、光の加減がわかるというか、気持ちが高揚していくところと、落ち込みがちのところが、わかりやすいと思った。
どこが、どうなの〜っと、突っ込まれると、言葉では表現しづらいのだが、筆のタッチの激しい、荒々しさと、繊細さが、さざ波のように押し寄せてくるのが、見える〜というか、聞こえるというだけである。
でも、かすれ気味の弦なのだが、楽しそうなアンサンブルだ。

2楽章
ヴァイオリンのフレーズが、前楽章から、少しかすれ気味なのだが、ピアノが入っているので、チャーミングな雰囲気がする。
音が弾んで、弦のピチカートの応酬となっている。
もっと、ピアノがクリアーな音で響いて欲しいが、ピアノのフレーズに乗って、弦が、よく似たフレーズを一緒に歌っている。

3楽章
「れ れ みぃ (れ みぃ〜ふぁ〜 そらぁ〜) ふぁ ふぁ し (そぉ〜らし どれぇ〜)」
「ふぁふぁそ (そぉ らぁ〜しぃど れぇ〜)」って感じで、ここは、マさんのチェロが、たっぷりと聴ける楽章である。
かなり、ゆったりとしており、すごく悲しんでいる〜という雰囲気が漂い、マさんの低音の響きは、相当に落ち込んで鎮魂歌風になっている。これでは、失恋したというより、落ち込んじゃってアブナイ雰囲気だ。
中間部分は、2拍子とピアノの3拍子の入り組んだところになるが、もう少しヴァイオリンの音色に透明度が欲しいかも。

4楽章
とても早いパッセージの飛び跳ねた楽章なのだが、音質が、とっても渋いというか、枯れているというか、もう少し若い、瑞々しさが感じられたら嬉しいんだけど。 でも、弦の響きは豊かだし、深い音色がある。
ヴァイオリンの音に、飛翔感があればな〜 ちょっぴり重いかも。でも、この演奏を聴いて、ようやく、ちょっぴり楽しい楽章だと感じるようになった。高揚感もあり、今風って感じる。
弦が歌ってくれて、若々しい雰囲気もするし、フレーズに喜びが感じられる。
キツい演奏ではなく、柔らかいし、深みも感じられるし、ピアノのフレーズはチャーミングだ。

少し楽天的な演奏にも思うのだが〜  もう少し録音状態が良かったら、もっと、この楽曲に若々しさがあふれて、もっと、楽しめたかもしれない。 ピアノが、こもり気味なのが残念なのと、弦は、ちょっぴり渋め。
でも、この曲、好きになれるかも・・・。それが、ワタシにとっては、収穫である。
  ピアノ:パスカル・ロジェ イザイ弦楽四重奏団 1995年
Pascal Rogé  Quatuor Ysaÿe

ヴァイオリン:ギヨーム・シュートル Guillaume Sutre
ヴァイオリン:リュク=マリー・アグエラ Luc-Marie Aguera
ヴィオラ:ミゲル・ダ・シルヴァ Miguel da Silva
チェロ:マルク・コッペイ Marc Coppey

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は良い。少し残響が多めかもしれないが、ワタシにとって、とっても、わかりすい演奏で、あ〜よかった。という盤である。
2枚組BOX カップリングは次のとおり。
カップリング:
CD1
1〜3 ピアノ五重奏曲第1番(1995年)
4〜7 ピアノ四重奏曲第1番(1995年)
CD2
1〜4 ピアノ四重奏曲第2番(1996年)
5〜8 ピアノ五重奏曲第2番(1996年)

イザイ弦楽四重奏団は、1984年に結成された、フランスの弦楽四重奏団である。
この団体の名前は、もちろん、有名なヴァイオリン奏者であった、ウジューヌ・イザイさんが、19世紀末に創設した弦楽四重奏団にちなんでいる。ここでは、ピアニストに、パスカル・ロジェさんを迎えての収録だ。

1楽章
ずーっと、フォーレのピアノ四重奏と五重奏は、ジャン・ユボーのピアノと、ヴィア・ノヴァ四重奏団によるCDが、昔っからの名盤として有名だったのだけど、ワタシにとっては、う〜ん。
何度繰り返して聴いても、さっぱり、その良さがわからず。超困っていた楽曲だった。
だが、パスカル・ロジェさんと、イザイ弦楽四重奏団の演奏を聴いて、ちょっぴり、この楽曲のチャーミングさ、翳りが、ようやく見えてきたような気がしたのだ。ようよう、溜飲が降りたという・・・感じがする。

「ら れぇ〜どぉ れ〜ふぁ〜 そ〜ら〜れ〜 ら〜 そふぁみふぁ〜 みぃ〜み〜」
「ふぁ〜れ〜そ〜ふぁ〜 し〜らふぁられ〜 ら そふぁら れ〜」

弦の冒頭、少し出だしが重いかは思ったが、もわっとしたところにピアノの音が入ってくると、一気に、晴れやかさが出てくるものとなっている。
う〜ん やっぱりロジェさんのピアノは、軽やかでキラっとしたものがある。
最近の演奏は、ちょっと硬質感があり、スピードの速いものだと思うが、ここでは、それよりは古風で、柔らかい和声の響きを、とても大事にしており、ゆったりと丁寧に音を紡いでくれているように思う。
キシキシと軋んだ音が、弦から発せられると、耳が、ささくれだち、ぎくっとするものだが、このイザイ弦楽四重奏団の演奏は、奥ゆかしく、ヴァイオリンが前に出てきたり、チェロが奥に入ったり、弦全体のバランスが良い。
また、ピアノが求心力を持っているのは、聴いてすぐに感じられるし、主題を繰り返すなかで、段々と熱を帯びてくるのだが、それでも冷静さは失わず、ピアノを中心にした、まとまりの良さやバランスの良さを感じさせる。

2楽章
ここは、弦のピチカートに乗って、ピアノが軽快な旋律を弾き〜というところだが、ピアノがでずっぱり。
他盤では、何をブツブツ言っているのか、モゴモゴしていたのだが、ピアノの軽やかな音が主体となっている。
こんなチャーミングな楽章だったとは、目から鱗が落ちた感がする。

3楽章
「れ れ みぃ (れ みぃ〜ふぁ〜 そらぁ〜) ふぁ ふぁ し (そぉ〜らし どれぇ〜)」
「ふぁふぁそ (そぉ らぁ〜しぃど れぇ〜)」って感じで、ピアノとチェロで奏でられる。
とてもゆったり、しみじみと演奏されており、ピアノの和音が、ゆったりと響くなかで、チェロが奏でてくる。息づかいが、とても深いのだが、沈痛で暗く沈む〜というものではない。ピアノの和音が綺麗なのだ。
前楽章から3楽章にかけては、ピアノの小品と言っても良いぐらいの作品となっており、柔らかく、ふわーとした空気感を、ずっと持続してて表情が豊かだ。色彩的にも柔らかい中庸さがあり、ヴァイオリンだけ飛び抜けて聞こえるとか、そんなアンバランスなところは皆無だ。
聴いてて、こんなに穏やかになれる楽曲も、珍しいなあ〜と感じるようになってしまった。
能面のような暗い楽曲だと思っていたのに、これほど、心を解して、優美さまでも感じさせてくれるとは、ありがたい。

4楽章
この楽章の冒頭は、遠いところから音が聞こえてくる。
で、段々と音量をあげて、快活に演奏されていくのだが、色彩的に強くない。快活すぎず、穏やかさを保ち、また、ピアノの音を邪魔しないで、ずーっと弦がリズムを形成して、3連符を優しく刻んでいくのだ。
柔らかな日射し、穏やかな春の日射しのように、柔らかく3連符を奏でている。
優しく、頬を少し緩ませ、微笑みをたたえて歌うかのようだ。表情は、あくまでも穏やかで優しい。
メリハリのない音だと言われてしまうかもしれないが、ワタシ的いは、とても嬉しい響きだ。
個人的な嗜好で申し訳ないが、フォーレに、そんな濃い味付けは必要ではないように思う。素材の味をひきだした薄口の出汁で炊きあげた野菜のように〜 とても美味。
この何気ない和声の響きを、とても巧くひきだしてくれているように思うのだ。

ちなみに、ユボー盤が、1楽章9分14秒、2楽章5分41秒、3楽章7分53秒、4楽章8分9秒
パスカル・ロジェ盤は、1楽章10分4秒、2楽章5分35秒、3楽章8分10秒、4楽章7分48秒というクレジットになっている。たっぷり、1楽章、3楽章に時間を費やしている。

ピアノ主題の演奏だが、その響きが核となり中心力を持っている。
表情の乏しい能面的な演奏ではなく、少なからず素朴だが、開放感があり、色彩的にも明るく、のびやか、そして喜びのようなものが感じられることが、ワタシには気に入っている。
ハイ、ようやく、この楽曲のトラウマが消えました。感謝〜である。
  ボザールトリオ 1991年
Beaux Arts Trio
ピアノ:メナヘム・プレスラー  ヴァイオリン:イシドア・コーエン
チェロ:ピーター・ワイリー    ヴィオラ:ローレンス・ダットン

まっ こんなモン


録音状態は良いのだが、ちょっとキツク感じちゃう場面もある。
カップリング:
1〜4 フォーレ ピアノ四重奏曲第2番
5〜8 サン・サーンス ピアノ三重奏曲第1番
なお、別のCDで、フォーレのピアノ四重奏曲第1番は、ピアノ三重奏とカップリングされて発売されている。
フォーレ ピアノ四重奏曲第2番

1楽章
「らぁ〜そぉ〜 ふぁみれ ふぁ〜み れ〜どれみ ふぁ〜みふぁ らぁ〜そみ」
「みぃ どぉ〜ら〜 そふぁそ らぁ〜そぉ〜 ふぁみれ どぉ〜」
「どど れ〜どら らしれ そぉ〜 しぃ みぃ〜らぁ〜」
フォーレの楽曲は、ワタシには苦手である。この冒頭のフレーズも、ピアノが、パラパラパラ弾かれているなか、弦が、つらつらと奏でる。で、どうも好きになれない。
何故なのだろうと、いつも気になるのだが、どうも、センテンスの切れ目がわからないというか、字余り的というか、ピシャッと切れないところが、どうも相性が悪いようである。
この楽曲も、ピアノがパラパラ〜 アルペジオで弾かれているのだが、強いのである。
で、強い奥さんを持った弦の三重奏が、必死になって主題を弾いていくのだけど、妙な和音で、明るいのやら暗いのやら、ここで、この音? 元気なピアノが静まると、急にみんなで黙り込んでしまうのだ。
で、静かになってしばらく間があいて、ヴァイオリンが静かに、主題を奏ではじまると、ほぉ〜 なんだか、いつも室内楽曲を聴いているという気になってくる。
ヴァイオリンの「ふぁ〜み〜 れ〜どし れ〜ど しど れ〜どれ ふぁ〜みどぉ〜」、そして、チェロが少し甘い旋律が出てくると、本当に、ほっとする。
この楽曲のピアノの役割って、いったい何を意図したものなのだろう。
ワタシには、ウルサイおばさんのように聞こえちゃって。どうも、出しゃばりすぎて〜好きになれない。

2楽章
れっ れっ れっ・・・ 弦のピチカートというより、楽器本体を叩いているような、ボンボンっという音が響くなか、
ここも、出しゃばりの奥さんのピアノが元気だ。
「れどし らそら しどし どしら そらし らしら そらし らしら ・・・」って感じのピアノのフレーズが聞こえてくる。
まあ、明るくて元気そうで良いのと、弦の方も、同じ主題を奏でてくるのだけど、びらびらびら〜と弦の振るわすような声が聞こえたりする。
「ふぁっしっ れぇ〜 ふぁっしっ れぇ〜」と、暗い声で囁かれるという、オチが付いていたりするのだ。
なんだか、主題は繰り返されるのだけど、不安をかきたてるような主題になっていたりするし、どうもねえ。ハッキリしないというか、妙によそよそしいというか、変な和音をワザワザ〜 ワザと意図的に書き入れてくるような感じがする。

第3楽章
この楽章は、ゆったり〜 静かすぎて不気味ぐらい、穏やかである。
で、幼年時代に聴いた鐘がモチーフになっているらしいのだが、えっ? どこに鐘が鳴っているのだろう。えへっ ワタシの耳には鐘は聞こえづらい。鐘といえば、う〜ん ベルリオーズの幻想交響曲か、ラフマニノフのピアノ協奏曲2番の冒頭か、まだまだ、本当はあるのだろうけど、フォーレの鐘ねえ。どうも、インパクトが薄くって。
(って、個性的な演奏ばっかり聴いてるから・・・ ダメなんだよ)

ピアノは弦のフレーズの伴奏で、後ろに引っ込んでおり、チャーミングに化けている。
「どれみれ どれみれ どれみれ・・・ パラパラパラ〜 れみれど れみれど パラパラパラ〜」
このフレーズが鐘なのでしょう。
弦が、「そらそ ふぁ〜み どぉ〜 しぃ〜ら そぉ〜ふぁみ れ〜みどぉ しぃ〜らそふぁみ れぇ〜みどぉ〜」と、歌う。
「そぉ〜らそふぁみ らぁ〜 (どれみれ どれみれ ど〜)」
と、歌謡風のフレーズで、とても静かで内省的な音である。ウィキによれば、いっけんト長調なのだが、変ホ長調との間を行きつ戻りつするらしい。
「そぉ〜ら しぃ〜 ら しぃ〜ら」という揺れるフレーズのなかを、「どれみれ どれみれ・・・」

4楽章
「らぁ〜 ど みれれっ  らぁ〜 ど みれれっ」という、ちょっと、ギクシャクとしたピアノのリズミカルな音型が出てくる。
弦は、「らぁ〜 しどどぉ〜 らぁ〜どれみっ どれみみっ どれみみっ そらししぃ〜 らそふぁみ・・・」という、これもギクシャクとしたフレーズだ。
拍感覚が、どうもつかみづらく、しゃくりあげるかのような3連符のようだ。
喉に、小骨が刺さったような、ちょっとスマートさに欠けるものなのだが、ヴァイオリンが登場すると、ほっとするような歌謡風のフレーズありながら、転調してて、ほの暗くもあり、ゆったりした楽曲なのか、しゃくり上げる舞曲風楽曲なのか、はっきりとしない。弦の小節まわしのようなトリルが入ってきたり、どうも、ふらふらした旋律で、とらえどころがない。

ラストに入るところでは、弦とピアノが呼応しているのだが、「どぉ〜れどっ(そぉ〜みそ) どぉ〜れどっ(そぉ〜みそ)」
「れぉ〜みれ (そぉ〜みそ) みぃ〜ふぁみ(そぉ〜みそ」 みぃ〜ふぁみ・・・
チェロは、この和音とは、全く違う属さない音を弾いているように思うのだ。で、なんとも安定しない和声となっているというか、合いの手がズレてるというか、安定してないというか、ちょとキモイ(気持ちが悪い)
でも、このあとに続くところでは、すこぶる安定した和音が形成されたりするし、いや、かってに気持ち悪い和音らしく音が使われたりする。
全体的に、どうも複雑な入り組んだ、綺麗なのだが、不細工な〜 不協和音というか、安定してこない。
ラストでは、すごくまっとうな、一般的な和音の音で終わるのだけど、、だったら、なんで〜 初めから安定してないのよ。
と、文句のひとつぐらい出ちゃうてなモノである。
ボザールトリオさんの演奏は、1楽章はあまりにも強めで出てくるので驚かされるが、あとの楽章は、まろやか。
聴きやすい演奏ではあるのだが、そもそも、このフォーレの楽曲自体が、つかみどころがないもので〜ちょっと、困っている。

1969年 ジャン・ユボー ほか ★★
1990年 ヨーヨー・マ アックス アイザック・スターン ハイメ・ラレード SC ★★★★
1995年 パスカル・ロジェ イザイ弦楽四重奏団 Dec ★★★★★
1991年 ボザールトリオ ローレンス・ダットン Ph ★★★
所有盤を整理中です。

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