「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

プーランク 室内楽曲 六重奏曲
Poulenc: Chamber Music Sextuor


プーランクは、1899年生まれのフランスの作曲家です。いわゆるフランス6人組(プーランク、オネゲル、ミヨー、デュレ、タイユフェール、オーリック)の1人で、交響曲以外のいろんなジャンルの楽曲を多く残しています。
「六重奏曲」は、1932年に作曲された(39年に改訂)ピアノと木管五重奏のための楽曲です。

ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると、
第1楽章は、急・緩・急の3部形式で、急速なテンポの序奏で始まり、低音から一気に3オクターブほど駆け上がってスタート。木管楽器のユニゾンで演奏されるモチーフは、中間部の旋律へと発展するもので、楽章のところどろに登場して全体に統一感を与えています。主部の主題はアクセントのついたオクターブ跳躍の動機とスラーのついた半音で、動く動機を特徴としています。この主題は、ロンドのようにエピソードをはさんで4回登場し、ファゴットのモノローグの後、テンポを落として中間部に入ります。ピアノが、序奏の動機から変容したロマンチックな旋律を演奏し、管楽器が引き継いでいきます。情熱的でリズミカルが音楽が続きますが、最期はイ長調で明るく終わるもの。

第2楽章は、緩・急・緩の3部形式で、変ニ長調でオーボエが美しい主題を奏でます。中間部は、半分のテンポで明るく快活な音楽となり、冒頭の主題が調を変えて再現されますが、最後は神秘的に終わります。

第3楽章は、主部は自由な形式で、快活でリズミカルな主題や抒情的な主題など、複数の性格の異なる主題がロンドのように現れます。やがてゆったりとしたコーダに入って1楽章の序奏や中間部で現れた主題が回想され、最後に急速にクレッシェンドしてハ長調の長七の和音で曲を締めくくる。

なんだか、とっても慌ただしい曲で、モチーフが、あちこちに、ちりばめられているので、ぐるぐる〜回転している感じですが、お調子者たちが、仲間を集めて楽しげに、「ぱっぱか ぱかぱか〜っと」と、コミカルに吹いている感じのする約20分の楽しい楽曲です。

  ジェイムズ・レヴァイン アンサンブル・ウィーン=ベルリン 1989年
James Levine
Ensemble Wien-Berlin
フルート:ヴォルフガング・シュルツ  Wolfgang Schulz
オーボエ:ハンスイェルク・シュレンベルガー  Hansjörg Schellenberger
クラリネット:カール・ライスター  Karl Leister
ファゴット:ミラン・トゥルコヴィッチ Milan Turković

ばっちグー!

録音状態は良い。ドイツの一流演奏家がチャレンジするフランスの楽曲、それもプーランクっ。文句のつけようのない、ぴしっと決まった演奏です。(笑)
プーランク 室内楽曲集
1〜3 ピアノ、オーボエとファゴットのための三重奏曲
4〜6 クラリネット・ソナタ
7   ホルンとピアノのためのエレジー デニス・ブレインの思い出に捧ぐ
8〜10 フルート・ソナタ
11〜13 ピアノ、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンのための六重奏曲

すごいメンバーが勢揃いして、フランスに殴り込みって感じのCDである。
だって、ウィーン・フィルに、ベルリン・フィル等のメンバーが加わって、おフランスに挑戦なのだ。
アンサンブル・ウィーン=ベルリンのご紹介をするにあったて、念のためにウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら・・・
1983年、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席フルート奏者のヴォルフガング・シュルツ、同首席ホルン奏者のギュンター・ヘーグナー、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席クラリネット奏者のカール・ライスター、同首席オーボエ奏者のハンスイェルク・シェレンベルガー、およびウィーン交響楽団首席ファゴット奏者のミラン・トゥルコヴィチによって結成された。
とある。
今は、メンバーが替わられているが、出身オケは、さほど変わってないと思う。

きっと、ドイツ式の楽器を使って洒脱の効いたフランスの作品を演奏しているんじゃーないのかなあ。と思っているのですが、さて、どうでしょ。凡人のワタシには、ちょっと音色の違いがわからないんですけど・・・。
録音状態は極めて良く、超有名オケの首席演奏者であり、テクニシャンの集団なので、もちろん巧いです。
ハイ、とても推進力がよろしく、聴いてて超気持ち良く、安心して18分程度の楽曲が、すんなり聴けます。

で、イチバンの関心事だと思うのですが、フランス色が出ているかどうか。っていう点は、うふっ・・・。なんとも言えない。
ワタシの口からは言えないような気がします。(笑)
でも、聴きやすい。やっぱり。ドイツ風の味付けに、すっかり慣れてしまっているのかな〜とも思うのですが、緩さの全く感じない、超緻密なアンサンブルで、高性能で、安定機動力を誇る超高級なドイツ車に乗っているような、エンジントルクを感じるような演奏です。

透き通るような音色で、すーっと爽やかに、キビキビして歯切れが良く、鋭く、跳躍感もあります。リズム感も良く、また、活力もあり、覇気が感じられます。
また、緻密さからくる怜悧さもあり、キッチリして文句のつけようのない、ぴしっと決まった演奏です。
イチバンの違いは、やっぱり使用している楽器なのかなあ。って思いますね。
この盤を聴いていると、使われている楽器の間の音色が、普段聴いているオケのなかの木管楽器と変わりなく、すんなり聞けます。
木管って、オーボエ、クラ、ファゴットで、ずいぶん音色が異なっているのですが、この盤で聴くと、音の違いがそんなに大きくないというか、統一感があります。ハーモニーも感じますし違和感なし。
ファゴットが、バソンに替わると、音色が、全く違うものになるのかなあ〜 う〜ん、まだまだ勉強不足のためわかりません。

では、おフランスっいうイメージは、どんなモノなのだろう。
ワタシ的に何が違うのだろう〜と、言葉を探してみたところ、ちょっぴり緩くて、ちょっぴり遊びがあって、ふわーっとした空気感というか。もわっとした空気感というか、どこか、焦点の定まらない、うすぼんやりした感じのフレーズの緩んだ、だれた、悪く言えば、だらしなく〜 ぬめっとした感覚というか、疲れた感じというか、倦怠感というか。脱力感というか。フレーズが、ぬわっと、うしろにのびた、横にずれた歪みのようなものかなあ。それがアンニュイだったり、洒脱になるのかなあ?
違うか・・・。
う〜ん、しっかりした定義にはならないですよね。これじゃー感覚的すぎて曖昧だな〜。
また、そういった雰囲気を、これまた、演奏で表現するには、どーすれば良いのやら検討もつきません。とほほ。

でも、ずーっとドイツ・オーストリア系統の楽曲を聴いてきた方が、プーランクを聴きたら、洒脱が強すぎて、えっ。緩いやん。って怒り出すというか、違和感を感じる場合が多いように思います。
そのときは、これっ。この盤が良いのではないでしょうか。
(えっ 正当派から聴きたいって? 邪道だって? そうですか・・・ ダメかなあ〜)

ピアノ:アンドレ・プレヴィン André Previn 1993年
 


録音状態は良い。ジャズ演奏を聴いているかのような雰囲気があり、本場モノと違うような気がするが、軽妙さが楽しいご機嫌な演奏である。リマスタリング盤24bit/96kHz 
カップリング:
1〜3 プーランク ピアノと管楽器のための六重奏曲
4〜8 ミヨー 組曲「世界の創造」(室内楽版)
9〜12 サン=サーンス 七重奏曲変ホ長調
プーランクの室内楽は、たくさん創作されていることは知っているものの、ご縁がないというか・・・。
ワタシにとっては、あまり手ののびないジャンルで、 気分転換に聴くが、感想を書くまでには至らないままだった。
というのも、どこか、とらえどころがない楽曲なのだ。
自由奔放に弾むリズム、ひゅーっと上昇したり、どひゃ〜んと、おちゃらけで落ち込むようなフレーズが登場しており、洒脱が効きすぎて、枠に収まらないで、あらま〜っ、どこへ行っちゃうんだろう〜と不安になってしまうぐらい、ハチャメチャな感じがする。

また、何度も聴いても楽しいのだが、楽しいけれど・・・。主題は、何度か繰り返して出てくるものの、とても短くて、聴き取りづらいというか、めまぐるしく、で、今、どこを演奏しているの?  えっ もう1楽章が終わって、2楽章に入っているの?という感じで、せわしなくエンドレスで、ぐるぐる〜 いつまでも回転しているかのようで、どうも目が回るという感じで終わる。
地図を持って歩く方が好き・・・いつも、どこに居るのか、わかっていたい〜という方には、あまり向かないような気がする。
また、楽器を吹いている方なら、聴き方が違うのだろうが、う〜ん。
木管って、オケのなかにいれば、個性的なフレーズを、それぞれ色彩豊かに吹いているのだが、一緒になると、どうもマッチしないというか、あらら〜 てんでバラバラなのね。っという具合に変化してしまう。

この曲も、「 しぃ〜 しっし ふぁっふぁ」という序奏が終わると、パパラ パッパ パッパ・・・・と、てんで勝手に吹き進む。
「チャカチャカ・・・ ふぁおどそど ふぁおどそど・・・ どれふぁ そ〜ふぁ どれふぁ しれどぉ〜 しれどぉ〜」
ハイって感じで、短いパッセージが続いて、静まったところにピアノが登場するが、また終わると、パパパ ら ぱーっ。

ホルンや、ピアノの「そぉ〜ふぁみ れみ れぇ〜ど」という甘いフレーズなどは入ってくるのだが、短いセンテンスで区切られており、ジャズっぽいというか、変奏曲のように調を変えて、気分が一定しないというか。
どうも〜 アハハ〜 頭に手をやってポリポリということで、感想は終わってしまうのだ。

楽器の持つ音色の多彩さは、コミカルで愉快なのだが、これをまとめるのは至難のワザというか、さすがプロならでは〜なのでしょう。楽器の持っている吹き方の違い、花火のような瞬間に消えてしまう音の持つ魅力、瞬時に終わってしまう演奏者のテクニック、そんなモノがわかれば、もっと愉悦性の高いものになるだろう。
だって、ホルンなんぞ、「ぱっぱか ぱかぱかっ」って吹くのは、難しそうなのに思うのだが、なんで、こんな短いフレーズを、わざと木管ではなく、ホルンに吹かせるのかなど、 楽器の持っているキャラが解れば、もっと嬉しいかも。

演奏者は、ブックレットを拝読していると、プレヴィンさんの楽曲を録音したりして、身近な存在の方々らしい。
クラリネット:デイヴィッド・シフリン David Shifrin
フルート:エリザベス・マン Elizabeth Mann
ファゴット:デニス・ゴッドバーン Dennis Godburn
オーボエ:スティーヴ・テイラーSteve Taylor
ホルン:リチャード・トッド Richard Todd

1989年 レヴァイン アンサンブル・ウィーン=ベルリン ★★★★
1993年 プレヴィンほか ★★★
所有盤を整理中です。

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