「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

サン=サーンス 動物の謝肉祭(動物学的大幻想曲)、七重奏曲
Saint-Saëns: Le carnaval des animaux - Grande fantaisie zoologique, Septet


サン=サーンスの「動物の謝肉祭」は、全部で14曲の組曲で、元来は、室内楽編成用として作曲されたものです。
ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら、1886年、チェリストである、シャルル・ルブークが開催するプライヴェートな夜会のために作曲されたそうです。

他の作曲家の楽曲をパロディにして風刺的に用いていること、プライヴェートな演奏目的で作曲されたいきさつなどの理由で、本作の出版・演奏を禁じていたそうですが、純然としたオリジナルである「白鳥」だけ、生前に出版されたそうです。
オーケストラで演奏する場合と、オリジナルの室内楽として演奏する場合があるのですが、「白鳥」のみ、オーケストラ版の場合でもチェロはソロで演奏されます。一応、楽器の構成は、フルート(終曲でピッコロ持ち替え)、クラリネット、グラスハーモニカ(チェレスタ、グロッケンシュピール(鉄琴)で代用されることが多い)、シロフォン(木琴)、ピアノ2台、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバスとなっています。

小学校の頃に、聴いたことがあるように思うのですが〜
多分、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」、プロコフィエフの「ピーターと狼」と、一緒になって教材として取りあげられていたように思います。でも、大人になっても、この曲は、メチャクチャ楽しく聴ける楽曲です。って、今頃、この曲の面白さを認識しているところです。動物の特徴を音楽で表現し、その表現は意表をついています。その斬新さ、オチャメなところは、やっぱ、サン=サーンスって、天才やん! 組み合わせも絶妙で〜こりゃ〜いいっ! 笑い転げてしまいます。

  フランス三重奏団 ミシェル・ベロフ ジャン=フィリップ・コラール等 1977年
Trio a Cordes Francais

ばっちグー!

録音状態はまずまず。演奏家さんたちのご紹介は、下記のとおりです。 おもいっきり洒脱の効いた楽曲なので、楽しいこと間違いなしっ。
カップリング:
1〜5 サン=サーンス 組曲「動物の謝肉祭」
6〜9 サン=サーンス 七重奏曲 フランス弦楽三重奏団ほか 1977年
サン=サーンス「動物の謝肉祭」

動物の謝肉祭って、子供の頃に聴いたきり・・・そのまま、クラシックの入門編だってことで、ある意味バカにして聴いてこなかった。でも〜 お恥ずかしいことに、この曲、メチャクチャおもしろいってことに、ようやく最近気づいたのだ。

室内楽を、聞きかじるようになって、ある意味、交響曲って思索型だが、室内楽は愉悦性が高い曲が多いのかもしれないな〜っと思うようになった。 もちろん一辺倒に言うつもりはないし、ベートーヴェンやバルトークの弦楽四重奏曲などは、あまりに嶮しいので論外だが、サロン風で、洒脱が効いているように思う。
特に、それまで、あまり聴いてこなかったフランス系の室内楽って、こりゃ〜 おもしろいわ。と、楽天的なワタシには、相性バッチリってことに、ようやく気づいたところだ。
で、この動物の謝肉祭は、ウィキペディア(Wikipedia)を元に、各曲のご紹介と拙い感想を書いてみようと思う。

第1曲 「序奏と獅子王の行進曲」 Introduction et marche royale du lion
ピアノの音で反復奏に始まり、低弦の「どぉ〜れ らぁ〜みぃ〜」という音がうねりを見せて、勇壮な「行進」が、弦楽器のユニゾンで奏されている。「らぁ〜み みっみ ふぁ〜み れっみ」というフレーズがあって、オリエンタルな香りが強い。
ワタシは、アホなことに、これがライオンではなく、象だと思い込んでいた。
ピアノ2, ヴァイオリン2, ヴィオラ、チェロ、コントラバス

第2曲 「雌鶏と雄鶏」 Poules et coqs
ピアノと弦楽器が鶏の鳴き声を模倣しあう。クラリネット、ピアノ2, ヴァイオリン2, ヴィオラ

第3曲 「騾馬」 Hémiones presto furioso
ピアノの激しく上り下りする強奏の音階で演奏される。なんで、このピアノの音階がロバなの?
ピアノ2

第4曲 「亀」 Tortues
「どぉ〜どぉ〜れふぁみれ そぉ〜そぉ〜」って、オッフェンバックの「天国と地獄」のフレーズを、弦楽器がのそのそとユニゾンでわざとゆっくり、ゆっくり奏でていくものである。あっ そうか、けたたましい、慌ただしい筈の天国の地獄を、ワザをゆっくり奏でることで、歩みの遅いカメを表現したものなのだ。
ピアノ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス

第5曲 「象」 L'éléphant
コントラバスが、もそもそと軽やかにワルツを奏する。コントラバスの音とピアノの組み合わせはおもしろい。
ベルリオーズの「ファウストの劫罰」の「妖精のワルツ」と、メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」の「スケルツォ」が、重低音で組み入れられている。他人のフレーズを借用するのは、アハハ〜 なんてユーモラスなんだろうと思う。
だって、軽やかに奏されるはずの妖精が、象に化けているということで・・・意表をついたものだ。
コントラバス、ピアノ

第6曲 「カンガルー」 Kangourous
装飾の付いた和音が上下して、ずれていくことで、飛び回るカンガルーを描写する。
ピアノ2

第7曲 「水族館」 Aquarium
グラスハーモニカの入った幻想的なメロディーに、分散和音のピアノ伴奏が添えられているもので、ワタシ的には、「のだめカンタービレ」のなかで、ふわふわ〜っと漂い、落ち込んでしまうかのようなシーンに印象的に使われていたことが記憶に残っている。この盤では、チェレスタが使われているようだが、ガラス音が綺麗に綴られている。
フルート、グラスハーモニカ、ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ

第8曲 「耳の長い登場人物」 Personnages à longues oreilles
のどかな驢馬の鳴き声をヴァイオリンが模倣する。サン=サーンスの音楽に、嫌味な評価を下していた音楽評論家への皮肉と言われているものです。軋んだヴァイオリンの音と、ため息のように垂れ下がった弦の音が続く。
なんで耳が長いの?耳が詰まっているんだったら、わかるんだけど・・・。まあ、ろくでもない耳の持ち主って皮肉だろうけど。
ヴァイオリン2

第9曲 「森の奥のカッコウ」 Le coucou au fond des bois
クラリネットがカッコウの鳴き声を模倣する。クラリネット、ピアノ2
ピアノの「みふぁそみ みふぁそみ・・・」で、カッコウ〜の啼き声となっている。
なにげに聴いていたら、まるで、エストニア生まれの作曲家ペルトのティンティナブリ様式で書かれた「フラトレス」みたいだと思う。いや〜 これは、ちょっと驚きっ。この曲だけ取り出して聴いたら、う〜ん やっぱり、ペルトの楽曲みたいだ。

第10曲 「大きな鳥籠」  Volières
弦楽器が反復奏する伴奏の上を、フルートが軽やかに飛び回る。このフルートのフレーズは、とても美しい。
フルート、ピアノ2, ヴァイオリン2, ヴィオラ、チェロ、コントラバス

第11曲 「ピアニスト」  Pianistes
わざと、へたくそにピアノの練習曲を弾き、最後は明確な区切りもなく、そのまま次の曲へ入るものだが、アハハ〜
この楽曲を、超有名ピアニストが2人、連弾で弾いているのである。
猫も杓子もピアノを習っていた時代は、すでに日本では終わり、これだけ、ずれまくった、ど下手なピアノの音は聞こえてこなくなったが、超いやみである。弾かされるピアニストは、さぞや、苦笑いされていることだろう。
今や、中国のご家庭で、ピアノが流行しているそうだが、もしかしたら、騒音じゃーっ。やめてくれ〜っという悲鳴が聞こえてきそうだ。あっという間に終わるので、ほっとする。
ピアノ2, ヴァイオリン2, ヴィオラ、チェロ、コントラバス

第12曲 「化石」 Fossiles
これは、サン=サーンス自身の「死の舞踏」のなかの「骸骨の踊り」のフレーズだ。骸骨が化石ねえ〜
ロッシーニの「セビリアの理髪師」から「ロジーナのアリア」、その他、「大事なタバコ」「きらきら星」「月の光に」、「シリアへ行く」などの、フランス民謡が組み合わされるそうだが、えっ!そうだったの?
ワタシの耳には、骸骨の踊りと、キラキラ星しか、聞き取れなかった。というか、知らなかったのだ。(超ガックリ・・・)
ピアノ2, クラリネット、シロフォン、ヴァイオリン2, ヴィオラ、チェロ、コントラバス

第13曲 「白鳥」 Le cygne
チェロ独奏曲として、とても有名な曲で、どなたでも知っておられる、耳にしたことのある曲だ。
サン=サーンスの生前に、楽譜出版が許された唯一の曲だそうだが、あまりにも有名すぎて〜
バレエ「瀕死の白鳥」は、ミハイル・フォーキンが、この曲に振付を施した作品であるとのこと。
チェロ、ピアノ2

第14曲 「終曲」 Final 
カーテンコールで、再度、オッフェンバックの「天国と地獄」のフィナーレの旋律が登場する。
ただし、大幅に変奏されているので、事実上ほぼオリジナルメロディになっているということだが、これに、今まで流れてきた各曲の中の旋律が登場するとのことで、これを作曲しちゃう技量は、やっぱ、凄い、巧いっ。としか言えない。
オチャメすぎて〜 笑い転げて、メチャ楽しめました。
で、子供向きと決めつけてしまうのは、あまりにも、モッタイナイ!
元の曲を知らないと、わからないところはあるが、これは、まさしく、大人向きの洒脱な楽曲でしょ〜
ワタシは、大きく認識を改めたところです。
ピッコロ、クラリネット、グラスハーモニカ、シロフォン、ピアノ2, ヴァイオリン2, ヴィオラ、チェロ、コントラバス

演奏家のご紹介です。
ピアノ:ミシェル・ベロフ Michel Beroff 
ピアノ:ジャン=フィリップ・コラール Jean-Philippe Collard
フルート:ミシェル・トゥルニュ Michel Debost
クラリネット:クロード・ドゥスュルモン Claude Desurmont
ヴァイオリン:アラン・モリア Alain Moglia
コントラバス:ジャック・カゾーラン Jacques Cazauran
チェレスタ:ギイ=ジョエル・シプリアニ Guy-Joel Cipriani
パーカッション(木琴):ジェラール・ペロタン Gerard Perotin

フランス三重奏団 - Trio a Cordes Francais
チェロ:ミシェル・トゥールヌ Michel Tournus 
ヴァイオリン:ジェラール・ジャリ Gerard Jarry
ヴィオラ:セルジュ・コロー Serge Collot

  ヴァイオリン:ルノー・カプソン、エスター・ホッペ
ヴィオラ:ベアトリス・ミュトレ
チェロ:ゴーティエ・カプソン
コントラバス:ヤンネ・サクサラ
ピアノ:フランク・ブラレイ、ミシェル・ダルベルト
フルート:エマニュエル・パユ
クラリネット:ポール・メイエ
パーカッション:フロラン・ジョドレ

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は極めて良い。名だたる演奏家が揃っており、三拍子揃って、大満足できちゃう。 カップリングと演奏家は、下記のとおり。
サン=サーンス「動物の謝肉祭」

このCDのご紹介文に、フルートのパユさん、ヴァイオリンとヴィオラにカプソン兄弟、クラリネットにメイエさんが起用されており、今が、旬のフランスの若きスターたちが揃った夢のようなアルバムとあった。
こりゃ〜 楽しそうってわけで、思わず買っちゃったCDである。
もちろん、サン=サーンスの他作曲家のフレーズをパロディ化した「動物の謝肉祭」という曲自体も楽しい。
また、このCDジャケットも、どこかで見たような気がする。(笑) ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を、もじっているかのようで楽しいのだ。(←完全にパクリにしないところがミソ)

知らない人が見たら、完全オコチャマ向けだと誤解されそうなのだが、わかる人が見れば笑える、知っている人が聴けば笑えるというのが、サン=サーンスの高等な?演出の巧さかもしれない。

もちろん、サン=サーンスも、生前中は楽譜を出版しておらず、演奏するのも御法度にしてるようだが、楽しいものは漏れちゃうよね。ここでは、ご紹介できないけれど、ワタシが所有しているのは紙ジャケで、観音開きになっており、その中も、裏表紙も、オシャレになってて、こりゃ、楽しいっ!
各レーベル会社のセンスの良さ、プロデュース感覚や手腕の見せどころかもしれない。
子供向けっぽいけれど、決して子供向けではない楽曲ないと思うし、ワタシ的には、演奏もカップリングも本命の七重奏曲が収録されてて、メチャ満足している。

もちろん演奏の方も、ダジャレですまさないで、快活でオシャレに決まっている。
決まっているが、愉悦性の高いものとは、ちょっと〜言いづらいかもしれない。やっつけ仕事ではないけれど、草書体とか、笑いを含んだ崩した演奏ではなく、あくまでも演奏家さんたちのマジメな面が出ている。そう、アタリマエかもしれないが、これは余興ではないのだ。

カップリングと演奏家についてご紹介する。
1〜14 動物園の大幻想「動物の謝肉祭」 ルノー・カプソン(VN) ゴーティエ・カプソン(VC) フランク・ブラレイ(P)ミシェル・ダルベルト(P) エマニュエル・パユ(FL) ポール・メイエ(CL) フロラン・ジョドレ(PERC)ベアトリス・ミュトレ(VA)
 エスター・ホッペ(VN) ヤンネ・サクサラ(CB)
15 ヴァイオリンとハープのための「幻想曲」op.124 ルノー・カプソン(VN) フランク・ブラレイ(P)
マリ=ピエール・ラングラメ(HP)
16 チェロとピアノのための「ロマンス」op.36 ゴーティエ・カプソン(VC) フランク・ブラレイ(P)
17 チェロとピアノのための「祈り」op.158 ゴーティエ・カプソン(VC) フランク・ブラレイ(P)
18 歌劇「サムソンとデリラ」〜あなたの声に心は開く ゴーティエ・カプソン(VC) フランク・ブラレイ(P)
19〜22 「七重奏曲」変ホ長調op.65
(ピアノ、トランペット、2台のヴァイオリン、アルト、チェロ、コントラバスのための)
ルノー・カプソン(VN) ゴーティエ・カプソン(VC) フランク・ブラレイ(P)ダヴィッド・ゲリエ(TP)ベアトリス・ミュトレ(VA) エスター・ホッペ(VN) ヤンネ・サクサラ(CB)

動物の謝肉祭、七重奏曲(録音:2003年)
幻想曲、ロマンス、祈り、サムソンとデリラ(録音:2002年)

サン=サーンスの七重奏曲(変ホ長調 作品65)は、1879年から80年に作曲されています。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると
トランペットを含む楽曲を、室内楽協会「ラ・トロンペット」(La Trompette)から頼まれたそうで、バロック的なディヴェルティメント風の作品です。
編成は、トランペット、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノです。

この作品でサン=サーンスは、トランペットの華麗な響きに対し、コントラバスを常にチェロに重ねる、あるいはピアノを協奏風に対置する、などの工夫を行っているそうです。また、弦を2倍にしたり、弦楽合奏で弾くことも提案しています。
作曲が短期間で行われたこともあり、楽想は比較的単純で、形式的に整わない部分も散見されるそうですが、弦五部、ピアノ、トランペットを加えた編成は、室内楽曲のジャンルでも、あまり見かけません。そもそも、トランペットが入った室内楽曲自体が、フンメルの「七重奏曲」(作品114)以外にはないかも〜とのこと。

第1楽章 序 変ホ長調 4/4拍子
ピアノと弦のユニゾンに始まり、トランペットが、すぐに変ホ長調を確立します。意気揚々と進む音楽が、トランペットの「運命」リズムで断ち切られると、フガートが始まります。行進曲風のリズムやピアノのパッセージによって中断されながらも、フガートは続き、変ホ長調の主和音を強調したコーダで終わるもの。

第2楽章 メヌエット 変ホ長調 4/3拍子
きびきびとしたメヌエットで、後半部は、各楽器が対位法的に絡み合うもの。トリオは、ピアノのアルペジオにのってトランペットと弦がなだらかに歌います。

第3楽章 間奏曲 ハ短調 4/4拍子
初演当初は「葬送行進曲」と呼ばれていた楽章で、シューマンのピアノ五重奏曲第2楽章のパロディとも言われています。第1楽章にも登場したピアノの重いリズムに乗って、各楽器が憂鬱な旋律を歌います。

第4楽章 ガヴォットとフィナーレ 変ホ長調 2/2拍子
軽快なガヴォットで、強拍と弱拍を混乱させるリズム法が特徴的です。中間部は、トランペットの信号音形が主題となっており、後半は第1楽章の主題を用いたフガートで、行進曲リズムが登場し、華々しく終わります。
  ピアノ:アンドレ・プレヴィン André Previn 1993年

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は良い。軽妙で、愉快で、でも品があって〜 とてもご機嫌な楽曲と演奏である。リマスタリング盤24bit/96kHz 
カップリング:
1〜3 プーランク ピアノと管楽器のための六重奏曲
4〜8 ミヨー 組曲「世界の創造」(室内楽版)
9〜12 サン=サーンス 七重奏曲変ホ長調
サン=サーンス 七重奏曲

サン=サーンスって、交響曲第3番のオルガン付きと、動物の謝肉祭ぐらいしか〜
無いって言えば、ちょっと言い過ぎなのだが、室内楽の曲もあったのね〜っというぐらい、マイナーである。
あまり聴かれてないように思う。で、七重奏曲を聴いてみたのだが、これ面白いっ。
まず、七重奏曲っていう編成が、とても珍しい。ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら〜

ベートーヴェン   編成:クラリネット、ホルン、ファゴット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
サン=サーンス   編成:トランペット、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ
ストラヴィンスキー 編成:クラリネット、ホルン、ファゴット、ピアノ(チェンバロ)、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ
ブルッフ       編成:クラリネット、ホルン、ファゴット、ヴァイオリン2、チェロ、コントラバス
たったの4人しか作曲していなかった。
で、サン=サーンスの七重奏曲の場合、木管(クラリネット、ファゴット)がおらず、トランペットとピアノが入っている。
へぇ〜 トランペットって、超珍しい。

さて、1楽章
「ふぁっ ふぁみふぁそ らしどら しどれみ ふぁみふぁど ふぁみふぁど ふぁみれど・・・」と始まる。
おいおい、バッハのインベンションみたいやん。と、弦とピアノとが、スケールの練習をしているみたいなフレーズから始まる。
で、このスケールの練習みいたいなフレーズに、重なるようにトランペットがすかさず入ってくる。
「ふぁ〜〜(らっしっれっれっどっ) ふぁらどぉ〜 らふぁどぉ〜(みそど〜 みふぁそ〜)そみ そぉ〜 みどふぁ〜」
って感じで、トランペットと弦とピアノが、呼応していく。

トランペットは、「ふぁ〜 ふぁふぁふぁ ふぁ〜」と、ピアノと一緒になってリズムを作る。
ピアノは、しっかり、グリッサンドのようにパラパラ〜っと飾り付けのお仕事をしているし、弦は、駆け巡り、スピードをあげていく。
どことなく旋律は、バロックっぽく、シンプルなのだが、いろんな楽器で飾られる。
「ん〜チャチャ チャッチャン」というリズムと、スケールのような旋律が、メインのようだが、トランペットとピアノのコラボが、楽しい。

2楽章
「らっどぉ〜 ふぁっらぁ〜 れっふぁみ ふぁっどぉ〜 そっどぉ〜 どっらぁ〜 そふぁ みっれ どら そぉらふぁ れっどぉ〜」
バロックの舞曲 メヌエットのフレーズが、トランペットと弦とで、2回繰り返される。
で、「どみぃ〜 どみぃ〜 どみどみ〜 どれどれ〜 しれ しれしれぇ〜」と、弦が優美に流れて行く。
ピアノは、まるでハープの役割のように飾り付けをする。
「ふぁっどぉ〜 ふぁっどぉ〜」とピアノを弾くと、「ふぁ ふぁっふぁ〜」っと、まるでカッコウ カッコウ・・・と啼いているようにトランペットが、呼応して吹かれている。
弦のフレーズが、優美で、甘く、ムードたっぷりに歌い、ピアノは、少し遅れ気味に、後ろで控えめにパラパラ〜鳴らされるのだが、まるで、上品なサロンに参加して、淡い恋心満喫〜という感じがする。

3楽章
ここは、「らぁぁ〜〜 ふぁぁ〜 れぇ〜」という短いフレーズのあと、ピアノで、「ららしぃ〜 ららしぃ〜 らられっら」
「ららしぃ〜 ららしぃ〜 らられっら」と奏でるなか、チェロが、「られふぁぁ〜みれ どぉ〜」っと、超寂しげなフレーズを奏でる。
う〜ん ここでのチェロは、すすり泣き状態だ。
悲しげで、かすれた声で歌うチェロは、サン=サーンスの真骨頂なのだろうか。
楽器の使い方が巧すぎだわ。と、同じ主題を繰り返していく悲しげな楽想に、ピアノ三重奏曲のように聴き惚れていると〜 トランペットが絡んでくるのだ。
儚げに、悲しみをこらえて、泣いているのに〜 まあ、ある意味、ここではトランペットは、完全にお邪魔虫だと思うのだが、さにあらず。えっ これ、もしかして、トランペットだよね。
トランペットは、いつもの音とは違って、弦のように聞こえるし、ヴァイオリンの音色は、クラリネットとオーボエの間のような、ちょっと甲高い木管楽器のように聞こえるし、ワタシの耳は変になったのだろうか。 なんだか、全く相容れない音質の楽器が、同質化しているというか。
う〜ん とっても不思議な感じなのだが、でも、ホント、「れれ れぇ〜 みれれぇ〜」と一体になって、何度も奏でられる。

4楽章
「ふぁっふぁっ ふぁれどぉ〜 どぉ〜 れみふぁそら らっそふぁみ〜」
ヴァイオリンとピアノで、軽やかな弾むリズムから始まる。
ガヴォットだと言うのだが、チャーミングで、弦の「ふぁっふぁっ」というリズムと、ピアノの 「どぉ〜 ふぁみらどらし・・・」という、パラパラ〜っと弾かれるフレーズが、「どぉ〜」という強い響きがアクセントになっている。
弦とピアノのコラボレーションが、ずーっと続いていく。ちょっと強めのフレーズと、柔らかい弱音のフレーズが、やってくる。
で、突然、「ふぁっ らど ふぁどらど どぉ〜」というトランペットの明るい、ハッキリした声が入ってくる。
ここのトランペットは、超楽しい。同じフレーズを繰り返すのだが、この音が、とても印象に残る。
主役は、トランペットで〜 いろんな弦が、ピアノに寄り添って行くので、いくつもの声部が、複合的に重なっているわけではなく、かなり明瞭で主題がスッキリしている。
プレヴィン盤で、たった16分20秒の楽曲だが、明るく軽快で、わかりやすく〜 楽しくて、面白い。
最後になったが、演奏者をご紹介しておく。

ピアノ:アンドレ・プレヴィン ヴィオラ:トビー・ホフマン トランペット:トーマス・スティーヴンス
チェロ:カーター・ブレイ 第1ヴァイオリン:ジュリー・ローゼンフェルド 第2ヴァイオリン:アニ・カヴァファィアン
コントラバス:ジャック・クロヴィッチ
サン=サーンス「動物の謝肉祭」    
1977年 ベロフ、コラールほか ★★★★
2003年 パユ、メイエ、ダルベルト、カプソンほか Virgin ★★★★★
七重奏曲    
1993年 アンドレ・プレヴィン ほか   ★★★★★
所有盤を整理中です。

「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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