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ショスタコーヴィチ ピアノ三重奏曲第2番
Shostakovich:
Piano Torio No.2


ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番(作品67)は、1944年に作曲され、親友イワン・ソレルチンスキーの追憶に献呈されています。ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると

第1楽章 アンダンテ
チェロ独奏のハーモニクス主題によって開始し、主題はやがて緩やかな楽節へと発展します。チェロと弱音器つきのヴァイオリンによって、声部交換されており、チェロが、たえず非常に高い音域を奏でる中、ヴァイオリンがより低い音域を奏でています。

第2楽章 アレグロ・ノン・トロッポ
古典的なスケルツォ楽章です。

第3楽章 ラルゴ
伝統的な緩徐楽章の役割を果たしており、前者は至ってきびきびした性格を持ち、後者は哀惜の念を含んでいる。

第4楽章 アレグレット
第3楽章から切れ目なく、アタッカで入ってきてす。非常にリズミカルな楽章で、「ユダヤの旋律」を中心主題として形成されており、最終的にこの主題が、楽章の後半に入ってメインになっています。この「ユダヤの主題」のほかに、先行楽章からの引用句も含まれており、第1楽章からは、緩やかな開始の楽句が、テンポを速めて再登場、第2楽章は開始の緩やかなピアノの楽句が、終楽章の結びの直前に登場します。
終楽章については、墓場を歩き回るというイメージで作曲されたとの噂もあり、ヴァイオリンがピッツィカートで呈示する主題が、墓場に眠る遺骨の上をうろつく男を描写しているのだと言われています。「ユダヤの旋律」は、弦楽四重奏曲第8番第2楽章においても、引用されています。

ショスタコーヴィチの作品は、悲痛で嫌いなのですが、このピアノ三重奏曲第2番も、のっけから、ひぇ〜っと凍りつきます。4楽章を聴き通すのは疲れます。しかし、一度聴くと、絡め取られてしまい、特に4楽章では、カエルに睨まれた蛇のように固まってしまうのですが、耳に妙にこびりついて剥がれない状態です。落とし穴にすっぽりハマった気分です。

エリザベス・レオンスカヤ ボロディン四重奏団 1995年
Elisabeth Leonskaja
Borodin Quartet
ミハイル・コペルマン アンドレイ・アブラメンコフ
ディミトリー・シェバリーン ヴァレンティン・ベルリンスキー

ほぉ〜良いヤン

カップリング:
1〜5 ショスタコーヴィチ ピアノ五重奏曲
6〜9 ショスタコーヴィチ ピアノ三重奏曲第2番
1楽章
いくら有名な曲でも、どーも好きになれない曲がある。
このショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番は、ワタシにとって、そんな曲で〜 冒頭のチェロの難しい甲高いフレーズは、どーにも、こーにも耳に辛く、子供の頃に、学校の教室の黒板を、ツメを立てて、キーっ!っと、ひっかいたような感じで、音が出てくるので、なんじゃー こりゃ 身もよだつとは、このことを言うのだと何度思ったことか。
そんなことを言ってても、CD棚には同曲が、何枚かありまして〜 意を決して聞き出したのだが。(はぁ〜)
やっぱり、大嫌いっ、もう毛嫌いしちゃいたくなるほどだ。

チェロのフラジオレット奏法というのか、ハーモニクスというのか、専門家ではないので、さっぱりわからないのだけど、特殊な奏法らしい。もうこの音だけで、ダメなのだが・・・
ヴァイオリンと一緒に奏でられて、悲痛きわまりないフレーズから始まる。もうこのあたりで、耳を塞ぎたくなっている。
「ど どど ふぁふぁぁ みれど し みぃ〜 れ〜みふぁ そぉ〜らそぉ〜 どどど どぉ〜 しらそぉ ふぁ」 
「みみらぁ〜そ〜 ふぁみ れ そぉ ふぁ〜そら し〜どし」 
ん? チェロの方が高い音なのかしらん。続いて入ってくるのが、ヴァイオリンらしい。なんだ、こりゃ 逆転してるの?

で、次に登場するのが、ピアノである。
「(ふぁふぁ・・・) どっどど らぁ〜 そしら らしぃ どれみふぁそらぁ〜 しどらふぁ〜ふぁ そぉ らしど どみふぁ し・・・」
なんとも半音がいっぱいで、オクターブに飛んでいく。音はくっついたり、離れたり。
「どぉ〜どど し ふぁふぁ〜ど ど どし」 ゆらゆら揺れるし、とっても不安定な感じで、はぁ。
繰り返して聴くのは、とっても苦痛で〜 泣きたくなってしまう。また序奏部にあたるのだろうが、これが長いのだ。
ヴァイオリンの音なんぞ、ふわふわ〜っ 幽霊じゃん。

ちょっと、マシになって長調風になったと思ったら、はあ。また、コミカルなフレーズで、蝶番が壊れた感じだ。
もうやだっ。もうご勘弁を〜 (実際、CDを止めてしまうこと、しばしば〜)
ピチカートのパパ パパっ パパっ パパっが続く。弦の二重奏で、踊る。
「どぉ どどらぁ〜 ど し らぁ〜 らし どれ みふぁそ しどそぉ〜ふぁ〜みふぁそ・・・」
「っふぁふぁふぁ ふぁふぁふぁ ししっ ふぁふぁふぁ・・・」 骸骨の踊りのようで、きみわるい。ひぇ〜高い声を出さないで。
で、消えていく。

2楽章
「れっ それれれ みれどれ それっしそ・・・」と、ちょっと明るくなってヴァイオリンが踊る。
かしげた音で、粘った音で、「みぃ〜れっ しぃ〜れ どぉ〜ふぁっ」というようなリズムが入る。
ピアノは伴奏で、転がっていくが、カシカシカシ・・・
チェロが後ろで、ふぁふぁっ!、なんともケッタイな音楽だ。
ピアノとヴァイオリンの舞曲風フレーズは、元気で明るいというより、ちょっと、変になっちゃったんじゃー
チェロは、指で弾いているかのようでもあり、「そっそ そっそ ぱぁぁ〜ら ぱぁ〜らっ」
多少は明るめの色彩に変わるものの、壊れた、軋んだ音なのに、踊っているようだ。
弦の破裂音に、インパクトがあり、なんどか繰り返しているうちには、ジャン ジャンっと掻き鳴らされた弦の音に、耳が慣れてくるのだが、うぅ〜ん うぃ〜ん と、うなり声のようにも聞こえて、なんとも、スカッとしません。

3楽章
「どぉ〜 そぉ〜 らぁ〜 ふぁ〜 みぃ〜」と、ピアノの和音が鳴る。
祈りのシーンのようでもあるが、最初は音が安定していたのに、ズレが生じたようで、安定しない。
どこか、変な音が入ってて、どっか壊れてる。
ヴァイオリンが、「そぉ〜どぉ〜 ど れどしど れぇ み〜れ どし  れ〜 み れ どれ みふぁ〜みそふぁ どれみ」
拍感覚が、ずれてしまってて気持ちが悪く、チェロが入ってきたら、悲痛な歌を歌うのだ。
ピアノの音は、ずーっと和音なのだが、この和音の不安定で沈んだ感じが・・・ なんとも。
ピアノの和音が、教会の鐘で、沈んだ音色で鳴っているようだ。
ヴァイオリンとチェロは、あまり交わることがなく、思い思いに、泣いてますって感じがする。
残された人の嘆きなのかなぁ〜  なんだか、いたたまれませんわ。聴いているうちに、こっちの肩が落ちてくる感じ。

4楽章
すっと消えた3楽章から、すわーっと持続する音が鳴っているなか、ヴァイオリンが、どど ふぁふぁ ふぁみふぁそ ふぁ〜
パパぁ〜 パパぁ〜 どど パパっ  はあ? なにこれ変なフレーズっ。
すげっ 個性的で泣き笑い状態の踊りが始まる。
「ンじゃ ンじゃ そぉ〜ら れれれれ」 「れぇ〜らぁ しらら そ しぃ〜 れみれみ どぉ〜 そぉ〜ら れれれっ れら〜しららそ しぃ〜」 強弱つけながら、ケッタイな踊りを奏でる。
弦のピチカートが、泣き笑いピエロ状態で、これが「ユダヤの主題」なのか。
なんだか、複雑で、折り重なって倒れそうになる感じで、1楽章の部分が回想されたり〜 ひぇ〜戻ってくるなあ。
アタマがヘンテコリンになりそうで、聴いているうちに、ナミダメになって、こっちが泣きたい気分に〜。
踊っていたと思ったら酔いつぶれたオヤジが、くだをまいているかのような、うねうね、よろよろ〜と、同じところを、グルグルと、まわっている感じになるし〜 目眩がしそうだ。

ピアノは、お星様キーラキラっという感じで弾いているし、てんでバラバラになって、弦は弾かれて、砕け散った感じに。
アタマになかが混乱し、さっき、やだ〜っていっていた楽章から戻ってきて、「しぃ〜ど ふぁふぁ ふぁっ」 はあ、ご勘弁くだされ〜と、懇願して、祈る心境になっていると、すると、ご丁寧に、ピアノの和音が鳴り始める。
えっ 3楽章のところで鳴っていた、教会の鐘のようなピアノの和音が聞こえてくるのだ。

はあ。なんともニクイ演出というか、ご勘弁くだされ〜と祈りたくなったら、ピアノの和音となるすんぽうで、教会で聞こえてくるコラールを象徴したものに聞こえてしまう。なんとも、絶妙のタイミングで鳴る。
はあ。こりゃ、やってられん・・・と言いつつも、耳にはインパクトのある楽曲で、一度聴いたら、もう剥がれない。
そんな感じになってしまう。う〜 やっぱり、ショスタコーヴィチさんに、絡め取られてしまったのだ。


1975年 パールソン テレフセン ヘルメルソン BIS  
1989年 ボザール・トリオ Ph  
1995年 レオンスカヤ ボロディン・トリオ Teldec ★★★★
1997年 ベコヴァ・シスターズ Chandos  
1998年 アルゲリッチ クレーメル マインスキー  
2004年 マフチン・ベレゾフスキー・クニャーゼフ Warner  
まだ所有盤を整理中です。

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