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ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第13番 「幻想曲風ソナタ」
Beethoven: Piano Sonata No.13


ベートーヴェンのピアノソナタ第13番(作品27の2)は、1801年に作曲されています。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると
ピアノソナタ第13番(変ホ長調 作品27-1)は、「幻想曲風ソナタ」(Sonata quasi una Fantasia)と呼ばれます。
1800年から翌年にかけて作曲され、14番の月光とともに、作品27として出版されています。
作品27の2曲はいずれも作曲者自身により「幻想曲風ソナタ」との名づけられ、厳格な楽式に依拠するソナタと、 自由な幻想曲との融合が試みられています。4つの楽章で構成されていますが、ソナタ形式の楽章はなく、全楽章を切れ目なしに演奏するのが特徴です。約16分の楽曲です。

第1楽章 2/2拍子 6/8拍子 2/2拍子 変ホ長調 三部形式
柔和な印象を与える主題で、変奏されて繰り返されますが、突然アレグロで、ハ長調 6/8拍子となり、ドイツ舞曲風の中間部に入ります。ハ短調を経由して変ホ長調に戻り、音階が上昇すると、するっと元の主題に戻ります。
左右の手の役割を入れ替えて主題が繰り返され、コーダでは音を減らして静まります。で、アタッカで休みを置かずに次の楽章へ。

第2楽章 3/4拍子 ハ短調 三部形式
スケルツォと考えられる楽章で、左右の手が同一の三和音を奏し、非旋律的で不気味な主題で始まります。
変イ長調の中間部は、スタッカートに乗って狩りを思わせるリズムを刻みます。頂点で崩れ落ちるように終わりを迎え、切れ目なく次の楽章に進みます。

第3楽章 3/4拍子 変イ長調
短いながらも穏やかで感動的な情感を湛えた短い楽章です。

第4楽章 2/4拍子 変ホ長調 ロンド形式
生き生きとした明るい主題に始まり、溌剌として演奏されます。オクターヴのアルペッジョがアーチを描きながら上昇するような経過句、対位法的な手法を用いて展開されます。ラストは、プレストに転じ最後まで煌びやかに駆け抜けます。

マウリツィオ・ポリーニ 1991年
Maurizio Pollini

いかさねぇ〜

録音状態は良い。クールで、強弱の差が大きく、硬質的てキツク感じちゃう。
カップリング:
1〜4 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第13番
5〜7 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第14番
8〜11 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第15番
ポリーニさんのベートーヴェンのピアノソナタは、1975年から2014年まで、39年の歳月をかけて完成されている。
このロングランの収録にも超驚かされるが、なかには、再録音されているものもあり、全部で単体で買うと11枚となるのだが、8枚組のBOXで発売されている。
ワタシの場合、出てくる都度に、ぽつり、ぽつり〜と購入しちゃったので、もう全集はいいか。と思っている。

さて、13番は、「どどら〜 そそどぉ〜 どどら〜 そどぉ〜ど ふぁ〜」という主題が、チャーミングに演奏される。
しかし、ポリーニさんの演奏は、音が音として存在している。それ以外には、あまり余計なモノはついてないという感じなのだ。先日、コヴァセヴィッチさんCDを拝聴したのだが、それはタッチの柔らかい演奏だった。
それに比べると、まあ、素っ気ないというか、表情が硬いのである。音の粒立ちは鋭く、硬めで、速いところは速く、パラパラと音が鳴っている。

音が音として存在しているだけ・・・って感じがして、いっさいの感情が排除されているかのようだ。う〜ん。どうなんだろう。
詩情が少ないというか、さっぱり、あっさりと弾かれている。総じてクールで、打音の強弱の差が大きく、唐突に小爆発をする。
硬質な音ではあるが、澄んでいる感じがあまりしない。
また、ゆったりした幻想というイメージは無く、ドラマティックではあるのだが、激情的で迸る感じで、キツク感じる。
テンポを落として弾いている部分でも、そっけなく、つまらない。つきあいづらい。
呼吸が速く、ビートを効かした楽しげな楽曲には聞こえず、ノリノリ感はしないし、う〜ん。この曲は、ワタシ的には、もっとゆったり〜 タッチの柔らかい穏やかな詩情感、夢見心地の演奏の方が好きである。
スティーヴン・コヴァセヴィッチ 1999年
Stephen Kovacevich

ばっちグー!

録音状態は良い。キレがあり、とってもリズミカルで、小爆発を繰り返してくれる。
カップリング:
1〜9   ベートーヴェン ピアノソナタ第12番
10〜13 ベートーヴェン ピアノソナタ第13番
14〜16 ベートーヴェン ピアノソナタ第14番
17〜20 ベートーヴェン ピアノソナタ第19番
1楽章
「どどら〜 そそどぉ〜 どどら〜 そどぉ〜ど ふぁ〜」
ゆったりとしたテンポで、可愛く始まる。何度か繰り返したあと、快活な感じのハ長調になって8分の6拍子に変化しちゃう。これが唐突で〜 「らそふぁれふぁら らふぁれっどっ」と、ちょっと驚かされちゃう。
パラパラ〜っと、歯切れ良く左手が強め。
で、また、「どどらぁ〜 そそどぉ〜」と、主題が戻る。眠くなっちゃうフレーズだが、これがクセモノで、爆発するんですよね。

2楽章
「れふぁら られふぁ らふぁれ らみど〜 (ふぁみっみっ らみっみっ) れふぁら られふぁ・・・」 
左手が、バンバンバンっ。という感じで歯切れが良いというより、ちょっと怖いぐらいの強いタッチだ。
分散和音なんだろうけど、バンバンバンという強いフレーズと、スキップするかのような、馬に乗って駆けている雰囲気のするリズム感で、パンパ パンパ パンパ・・・という風。
あっという間に終わっちゃうのだが、ちょっと血が上ったようにテンションが高い。

3楽章
するっと2楽章が終わると、今度は、眠くなっちゃうような、ゆったりリズムに変化する。
「れ〜〜〜  れどし れどし し ど れ み〜 みれみふぁそら しそ ふぁ〜 ふぁふぁふぁ みぃ〜み・・・」 
まどろみ感のある抒情的な楽章だ。次の楽章への序奏だというのだが、まあ、次の楽章が怖いぐらいの激しい楽章なので、ここで、ゆったり休息を取っておきましょう。って感じだろうか。

4楽章
「ど ふぁ〜れぇ〜 どっどしらっ しどれみ ふぁそらし どれふぁど〜」
「ど ふぁ〜れぇ〜 どっどしらっ しどれみ ふぁそらし どれしそふぁ」
「どみっそ みっそし しらそふぁ れみふぁ〜」

とっても快活というか、溌剌としているというか、怖いぐらいにテンションマックスになってしまって〜
「どみどみ そみそみ・・・」 
とても楽しいフレーズなのだが、とても速いので、弾き飛ばしているかのようだが、歯切れ良くて、テンポ良く、語尾にアクセントがついてて、ぴよ〜んと飛んで行く感じもして、楽しいっ。ホント、ベートーヴェンさまのリズム感って、多彩で楽しい。
ビートが効いてて、充分に今でも通じるようなノリノリ感が出てくる。
このラストの楽章だけ、何度も繰り返して聴けちゃうぐらい、ノリノリ。
バン バーンっ バン バカバンッ って、ちょっとした爆発をしちゃうのだ。
でも、すっと、元の穏やかなフレーズになって、落ち着きを取り戻して終わる。
う〜ん なかなかに素敵な舞曲風なんだけど、舞曲というよりは、ビートの効いたロック調という感じがする。

コヴァセヴィッチさんのピアノは、総体的に柔らかいのだが、柔らかいだけでは終わらずに、キレもあるし、結構、テンションマックスになるのが速くって、瞬間的爆発をするので驚かされる。この意外なところが、楽しいかも。
パッションがあって、ビート感もああるし、スマートで、スポーティ、さっさと遊んで〜
すぐに、おすましモードに戻るところが、なんとも遊び心がある。
この演奏も、モタモタしてないで田舎くさくなくって良いかと思う。文武両道的に、さっさと遊んで、さっさと勉強する〜みたいに知的だ。それにしても、このピアノ・ソナタ、標題が付いていたら、もっと聴かれているかもしれないなあ。
1991年 ポリーニ ★★★
1999年 スティーヴン・コヴァセヴィッチ EMI ★★★★★
所有盤を整理中です。

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