「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

モーツァルト 幻想曲 ハ短調、ピアノ・ソナタ第14番
Mozart:  Fantasie K.475 & Piano SonataNo.14 K.457


シプリアン・カツァリス 1988年
Cyprien Katsaris

録音状態は良い。



カップリング:
1 モーツァルト 幻想曲 ハ短調K.475
2〜4  モーツァルト ピアノ・ソナタ ハ短調K.457
5 モーツァルト 幻想曲 ニ短調K.397
6 モーツァルト 幻想曲 ハ短調K.396
7〜9 モーツァルト ピアノ・ソナタ ハ長調K.309
幻想曲 ハ短調 K.475

このCDは、まだ、カツァリスさんが可愛かった頃の収録である。
今の風貌は、この頃とは、かなり変わってしまってて〜 (失礼しました) フワフワの髪型だったのにねえ〜
さて、今日聴いたのは、幻想曲ハ短調と、ピアノソナタ第14番である。

「れぇ〜 ふぁそらし れどぉ〜 ふぁみ そら  どぉ〜 れふぁ(そふぁみふぁ)そらどし みれ ふぁそ・・・」
ぎょえぇ〜 メチャ、暗いやん。左手は、らそみそ らそみそって感じで単純なのだが、半音がいっぱいついてて、転調を繰り返す。えっ モーツァルトらしくない。

「ん チャチャチャチャチャ・・・ そしれらそ ふぁ〜どみそらふぁ・・・」 
「みふぁそら しそふぁ みふぁそら しそふぁ・・・ (チャチャチャチャ) らしどれ みれどし・・・」
「そぉ〜 ふぁみれ み〜ど み〜どし そそ どどみみそぉ〜 どどみみそぉ〜」

途中で、ニ長調に衣替えして、明るくなるが、えっ どこで変わったの?と、うっかりしているとわかんなくなる。
でも、いたってモーツァルトらしくなって、チャーミングなのだ。でも主題はどれ?
「そぉ〜そそ ふぁ〜しらら〜 そ どぉ〜 ふぁ〜らどらふぁ〜 ららっ そそっ ふぁふぁっ」 
何度かこのフレーズを繰り返している。
あれっ どれが主題なのだろう。そうこうしているうちに、嵐がやってくる。

「ふぁ〜 そふぁ ふぁ〜 (パパパパパ・・・) みぁ〜ふぁ み〜ふぁっ(パパパパ・・・)」
で、戸惑っているうちに、アレグロに突入して、へぇ〜 快速バージョンになっているやん。
飛び跳ねてるし、元に戻ったかのように、「み〜れどし れふぁ〜みれどっ・・・」 またまた快速になってるし、それが収まったと思ったら、冒頭に戻ってる。いやーん 振り出しに戻って、メチャ暗い。
「らららら そそそそ・・・ らしどれみどれ らしどれみどれ らしどれみどれ ・・・」
 
この曲、カツァリス盤で、わずか、12分23分の楽曲なのだが、5つの部分にわかれてて速さに変化する。
1 アダージョ ハ短調〜ニ長調
2 アレグロ  ここは転調部分である。
3 ピューアレグロ 今までより速めになっており、変ロ長調
4 アンダンティーノ 少しより速めに転調部分である。
5 テンポプリモ 最初の速さで ハ短調に戻る。

あーっ ついていけません。テンポの速い部分が、モーツァルトらしいのだが、最初と最後の部分が、とってつけたみたいに別人っぽくなっており、あれまっ カツァリスさんの演奏が、どーのこーのと言う以前に、この楽曲は難しいっ。


ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調K.457
さっき聴いた幻想曲に引き続くような形で、第14番が始まる。

1楽章
「れぇ〜 ふぁられっふぁっ (れれれ し〜どっどっ) らぁ〜 どみらどっ」
ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら、幻想曲ハ短調K.475との関連性を述べた項があり、ソナタの数ヶ月後に作曲された幻想曲ハ短調K.475は、調性的・楽想的にソナタと強い関連性を持つ。
この2曲を「ピアノフォルテのための幻想曲とソナタ」として出版したことから、モーツァルトは2曲を併せて、1つの作品として考えていたとする説があるが、発見された自筆譜から、ソナタと幻想曲とは五線紙・インクなどが異なることが判明した。
こうした経緯から、演奏会やCDでは、この2曲を並べて演奏することが多く、アタッカで、幻想曲からソナタへ移る場合もある。・・・とあった。

まあ、この考えで、カツァリスさんは、幻想曲が終わると、すぐにアタッカで、この曲をすぐに始めているようだ。
しかし、劇的なピアノで、快速で飛ばしているが、陰翳が濃いというか、軽めだが、暗めで重いというか。
ちょっと不思議な感覚のする、目眩のするような。短調の楽章だ。
「どぉ〜 みふぁどみ どぉ〜れふぁらしっ」っと、どこを弾いているのか、わかんなくなりそうだけど、何度も繰り返す。
快速で、ころころ〜 軽快でありながら、決然としたキッパリとした意思の強さを感じる。
ラストには、鐘を鳴らすかのような雰囲気で終わる。

2楽章
「どぉ〜らら らぁ〜しそ ふぁ〜そ〜ら ど らそふぁみれ れしらぁ〜そらしど」
「ふぁみれれどぉ ふぁみれれどぉ」
「そらそら れぇ〜 そらそら れぇ〜」
途中で、ベートーヴェンのピアノソナタの一節のようなフレーズが流れる。えっ!と思ったら違うんですけどね。
「れぇ〜どぉ〜ふぁ〜 ふぁそみふぁみふぁ れぇ〜」
また、音を変えてよく似たフレーズが登場っ。
「どどど ふぁ どどどど ふぁ そぉ〜ふぁっ」と可愛く終わる。

3楽章
「らぁ〜ふぁ れぇ〜ど しぃ〜ら そぉ〜ふぁ らぁ〜れ どぉ〜し らぁ〜そ そぉ〜ふぁ・・・」
「そふぁみ ららららぁ〜 そふぁみ ららららぁ〜 そふぁみ しぃ〜ら〜そぉ〜 そどみらっ!」
とても可愛いのだか、とても暗いのだか、ちょっと陰翳の濃い楽章で、ドラマテックでもあるが、主題が繰り返されるロンド形式なので、落ち着き感がある。
一瞬間が空いて、ん チャッチャッチャ・・・ カツァリスさんのピアノは、ことそら劇的に演奏されているわけではなく、いたって淡々としているのだが、最後には、ふっと虚無的に陥るかのような、間合いの怖さがある。
シンプルな音なのに、一瞬、えっ・・・という心理的な不安を、すっと入れ込んでくる。


1988年 カツァリス   Teldec ★★★★
所有盤を整理中です。

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