「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

バッハ オルガン名曲集 トッカータとフーガ ニ短調
J.S
Bach: Toccata and Fugue in D minor, BWV 565


ヘルムート・ヴァルヒャ(バルヒャ) 1956年 (62年、69〜71年)
Helmut Walcha

録音年は古いのだが、そんなことは嘘のように良い。生命感あふれる演奏で、目の前が広がっていくような感覚だ。
カップリングは下記のとおり。
バッハ:オルガン名曲集 ヘルムート・ヴァルヒャ

1 トッカータとフーガ BWV565
2 トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
3 幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
4 パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582
5 フーガト短調「小フーガ」 BWV578
6 コラール「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV.39
7 コラール「いざ来ませ、異教徒の救い主」BWV659
8 コラール「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」BWV645

トッカータとフーガ BWV565

盲目のオルガニストとして有名な方だ。で、ヘルムート・ヴァルヒャとも、バルヒャとも表記されている。
「らそら〜 そぉふぁみれどっれ らそら〜みふぁどれ〜 らそら〜 そふぁみれどっれ〜」
「れぇ〜 どみそし〜れふぁ〜ら〜れふぁ〜」
わりと短めのフレーズでテンポ良く、最後のノビが、尻切れトンボ風には弾かれているが、明るく爽快だ。
音が少し高めで、鼻にかかっているような音で響く。
ちょっと即興的にも聞こえ、小回りの効いた響きというか、さらり〜とした雰囲気を持ちながらも、重厚な響きもある。高いところと低い音の響きが、リズミカルに、輪を描いているような感じで、上へ上へ舞い上がってくるような雰囲気を持っている。
響きに余波があると言えば、変だろうか。波打った響きというのは、ちょっと変な表現だな。
響きが、さざ波的に届くというか。
あ〜 うまくいえない。でも、なーんか、そんなモノを感じるのだ。転がる音ではなく、波打つさざ波的音。
これが、快感に感じる。
で、主題が変わるところ、「らそら ふぁらみら れどれみ ふぁらしど・・・」 というフレーズは、ちょっと硬めには弾かれているのだが、そのうちにリズムが揺れる。
微妙に抑揚がついているというか、深く沈んで、また海面に顔を出してくるような、魚的なフレーズになっている。そういう点では、動的である。

浮き沈みをする、生き物的な動きを感じて、なんだか快感である。
そうかと言うと、星空に煌めく星、そのもののような音色が届けられたり。う〜ん。壮大な宇宙 いや、地球で良いんだが。(← ちょっとオーバーかもしれないが) 活き活きしてて、生命感っていうのを感じる気になってくる。
うわ〜 壮大というか、これは良い。
すこぶる感覚的だけだが、ふわ〜っ うわ〜っとした、広がりをイメージさせる。大きさがある。
う〜ん。こりゃ リズムと響きのなせる技だと思うが、これは五感が解き放たれて〜広がる。広がる。
目の前が、ぐーっと広がっていくような、不思議な感覚だ。
録音年は古いけれど、愛聴され続けている盤のことはある。う〜ん。これは楽しいっ。

パワー・ビッグス 1960年〜67年
Power Biggs



バッハ : オルガン名曲集 トッカータとフーガ
録音状態は、少し古めかしくなっているが、収録年がワカラナイ。
クールに、すいすい流れていく推進力がある。
カップリングは下記のとおり。
バッハ : オルガン名曲集 トッカータとフーガ  パワー・ビッグス

1 トッカータとフーガ BWV565
2 トッカータ BWV540
3 フーガ BWV578「小フーガ」
4 トッカータとアダージョとフーガ BWV564
5 フーガ BWV577
6 パッサカリアとフーガ BWV582
7 コラール「われらが神はかたき砦」BWV720
8 「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV645

トッカータとフーガ BWV565

「たらら〜 らららら らっら〜」と始まるこのトッカータ。驚愕シーン それも、汗がたらり〜と出そうなシーンに使われているようなイメージは、TVのCMの見過ぎか 、バラエティ番組かアニメの影響か。
超有名曲であることは確かだが、あまりにも強烈な出だしで、お恥ずかしい限りだが、イメージが、オチャラケに固定化してしま い、改めて聴こうという意欲が減退気味。
もはやクラシック音楽が、ちょっとした教養・素養のレベルにもなれず、BGM化し、TVで変な効果音として使われてしまうとは。う〜 なさけないっ。

「しらし〜 らそふぁれどっれ〜 しらし〜 ふぁそどれ〜 しらし らそふぁれどっれ〜」
「れ〜どみそしれふぁ〜 しそふぁ〜」
↑ らそら〜 の筈なのだが、このような音に聞こえる。もしかしたら耳が変かもしれないが。
ビックス盤は、無駄をそぎ落としたようなスマートな音で、ストレートに、すーっと出てくる。
アラン盤のような豪華な音ではなく、かなり細身。ぐわ〜っっ・・・と鳴らないので、聴きようによっては、かなり淡泊に聞こえる。
オルガンが違うと、かなりイメージが変わるから、なにもオルガニストだけの責任でもなさそうだが、音質の感じで、相当にイメージが変わることも確かで、最初聴いたときには、 重低音に思ったほどの威力が無いので、あ〜すかみたい〜っと、失礼なことを感じた。
繰り返して聴くと、これも馴染むもので、タイト系の方が聞きやすくなる んだが、それでもなあ。最初に聴くには、やっぱ、地響き立つほどの重低音がなきゃ〜 わざわざ聴かないような気もする。
ところで、このビックス盤、どこのオルガンなのかわからない。CDに記載がないのだ。

テンポよく進んでいるのだが、間髪入れずに進むところが、う〜ん。荘厳さに欠けているような気もするが、
のんべんだらり〜と演奏されておらず、サッパリしている。高音域が高めなので、ちょっと軽く聞こえるところもあるが、星が瞬いているような雰囲気もある。かなり高音で、倍音の効果あり。
しっかし、早口だなあ。もう少しテンポを落としても良いんだが。
フーガの部分「らしらし どしどし らしらし どみれ・・・」と続くところが、少し曖昧であったり、足鍵盤との間合いが、ちょっとずれたりしそうで怖い。
パイプオルガンって、直ぐに音がでてこなくって、ぶわ〜っと遅れて出てくるらしいので、タイムラグが生じるんだろうなあ。と思った。相当難しいみたい。この楽曲で、やっぱ縦糸があっていないと、 う〜ん 気持ちが悪いかもしれないが、いつまでもクールに、すいすい進んでいく力に、つい引き込まれてしまった。

カール・リヒター 1964年(1966、67、78年)
Karl Richter

録音状態はまずまず。派手で大音量で聴きたいという向きにはダメだが、じわ〜っと染み入ってくる。有名なBWV565以外に、聴かないとダメだな。と、猛省しちゃいました。カップリングは下記のとおり。
トッカータとフーガ/バッハ:オルガン名曲集 カール・リヒター

1 トッカータとフーガ BWV565
2 幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
3 「目覚めよと呼ぶ声聞こえ」BWV645
4 前奏曲とフーガ 変ホ長調「聖アン」 BWV552
5 トッカータとフーガ ニ短調「ドリア風」BWV538
6 パッサカリアとフーガハ短調 BWV582

トッカータとフーガ BWV565

カール・リヒター盤は、ちょっと地味。
はっきり言って、この曲を大音量で、たらら〜 と、俗っぽく聴きたい向きには、ダメだと思う。
録音状態にもよるのかもしれないが、線が細めであることと、硬めの音質である。
いたって淡々と弾かれているし、大きな音で収録されているわけでもなく、パイプオルガンという、とてつもなく巨大な楽器というイメージも薄い。
でも〜 落ち着いた演奏で、大見得を切らない、宗教音楽として聴くなら、ここに戻ってきてしまうかも。
地味なのだが、繰り返して聴いていると、じわ〜っと、染み入るところがあるのだ。
微妙にテンポが揺れたり、間髪入れずに、ぐっと入ってくるフレーズがあったりする。
へえ〜 リヒターさんって、メチャ几帳面で、学者肌で、暗そうなイメージがあるんだけど。(← 私的な勝手な想像) わりと、地熱タイプなんだと思う。

このBWV565が、CMで使われることなどで、大衆的に受け入れられ、イメージが定着しちゃったところがある。私的にも、大層に聴く方が、やっぱ、おっっ。と、感じてしまう。
じわ〜っと、バッハを聴く機会が少ないので、たらら〜っ。という旋律だけで、すっかり、聴いたつもりになってしまうのだ。で、ついついBGM的に聞き流してしまう。
しかし、BGMとは言っても、オルガンの音に耳が馴れていないため、聞き流しているつもりでも、段々と、聞き疲れしてしまう。 その点、リヒター盤は、聞き流しているつもりでも、ん? と、勝手に耳が立ってくる。
どーしてなんでしょうかねえ。不思議な盤なのだ。

で、このトッカータとフーガBWV565だけで、聞き比べて、これを書いているのだが、う〜ん。この曲だけとってみると、リヒター盤は、箸にも棒にもかからないほど地味な存在だ。
いや、ど素人なので・・・怒らないでください。
いかに他の盤が、ご大層なのかを気づいて、さっき大笑いしまったところです。
と言いつつ、久しぶりに聴きたい時は、やっぱ、ご大層な演奏が好きな私・・・。その反面、この超有名曲だけではなく、しっかり他の曲も聴かないと〜と、猛省しております。

ピーター・ハーフォード 1977年〜80年
Peter Hurford



録音状態は良い。耳元近くで鳴っているような雰囲気がして、パワフル。
ずーっと聞き続けると疲れるかも。カップリングは下記のとおり。
トッカータとフーガ / バッハ : オルガン名曲集 ピーター・ハーフォード

1 トッカータとフーガ BWV565
2 パッサカリアとフーガ BWV582
3 前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548
4 「目覚めよと呼ぶ声あり」 BWV645
5 フーガト短調「小フーガ」 BWV578
6 幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
7 トッカータ、アダージョとフーガハ長調 BWV564

トッカータとフーガ BWV565

「らそら〜 そふぁみれどっれ〜 らそら〜みふぁどれ〜 らそら〜 そふぁみれどれ〜 れ〜どみそし〜」
ハーフォードさんのオルガンは、「たらら〜 らららみっ っ」と、とても弾んでいる。
いや、弾むというより、幾分、細切れ状態に感じる。
で、重低音はさすがにパワフルなのだが、ちょっと濁ってしまう感じがする。
間合いは充分とられて、シーンとなる瞬間があり、その瞬間は、なにやら恐ろしい、隙間、クレパスを見ているようで、怖い。
かといって、じっくり腰を落としてというタイプではなく、畳みかけてくる。
う〜ん。フレーズの伸縮度合いの大きい、重々しい、そして厳しいトッカータ演奏だと思う。

フーガに入ってからのフレーズは、少し軽めに変わる。
このあたりの変わり身は、すばやく、軽妙で、するり〜と、演奏スタイルが変わってくる。
パイプオルガンなのだろうか。と思うほど、あまり余韻がなく、響きが伝わってこない。音が、少し平たく感じられるほどだが、勢いがある。
もう少し抑揚があっても良いのかもしれないが、極めてクールに高音域が鳴っているし、低音が被さってくると、変わって響きが重厚になって、コクが加わってくる。
これは、きっとオルガンの音色の特性なのだろう。
トッカータとフーガという2つの楽章として、ハッキリ区別されており、その演奏スタイルは明確に分けているような気がする。で、響きが、すかっ〜っと抜けるような透明性に欠け、濁るように響くところが、ちょっと気になってしまった。
ただし、メチャヌケのよい録音で、70年代とは思えないほどクリアーな録音状態で、パワフルである。

マリー=クレール・アラン 1978年・80年
Marie-Claire Alain




録音状態は良い。著名な女性のオルガニストで、昔からの名盤とされているもの。重低音がちょっと響いてこないかな〜とは思うが、オルガンの音は明るい。
カップリングは下記のとおり。
トッカータとフーガ / バッハ : オルガン作品集  マリー=クレール・アラン

1 トッカータとフーガ BWV565
2 コラール「われ汝に呼ばわる,主イエス・キリストよ」BWV639
3 ファンタジーとフーガ ト短調BWV542
4 コラール「アダムの堕落によりてことごとく腐れたり」BWV637
5 パッサカリアとフーガ ハ短調BWV582
6 コラール「心よりわれこがれ望む」BWV727
7 トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564
8 「目覚めよ,とわれらに呼ばわる物見らの声」BWV645
9 コラール「バビロンの流れのほとりに」BWV653b
10 小フーガ ト短調 BWV578
11 「汝の御座の前にわれはいま進み出で」BWV668

トッカータとフーガ ニ短調 BWV565

「らそら〜 そぉふぁみれどっれ らそら〜みふぁどれ〜 らそら〜 そふぁみれどっれ〜」
「れぁぉ〜 どみそし〜 らみふぁ〜」
わりと短めのフレーズでテンポ良く、最後のノビも短め。
かといって迫力に不足しているわけじゃーない。
間髪入れずに「れっみっふぁっ れっみふぁ そっらしっ そらしっ しっれふぁ」って続いてて、フレーズが流れるように、畳みかけるようにして続いていく。
フレーズ最後の音が短めなのだが、ホント、フレーズを繰り出すリズム感は面白い。
「れどしみらそふぁ〜 れどしみらそふぁ〜 タララララ〜 れどみしみらそふぁ〜」
メチャ速い。コロコロコロ・・・とフレーズが続く。
特に、高音の細かいフレーズのところが短いので、長い音が、メチャ長く聞こえて、ぐわーっと圧が、かかってくるように感じるのだ。

「しらし そしらし みれみふぁ そしどれ みれみふぁ そしどれ みそらし・・・」
主題が変わったところのテンポは、几帳面でゆったりめ。楷書体風である。
「ふぁふぁ そっそそ〜 そそら れふぁそ どみふぁ しれみ〜 そっそ ふぁふぁそら〜そ〜」
何度か聴いてみると、低音が充分に聞こえないところがあって、もちっと足盤の重低音が欲しい気もするし、もう少し語尾の歯切れの良さ、キレも欲しい気もする。

「そっそら しみしら そっそら しみしど らっらし どみどし らっらし らみれど・・・」
というフレーズは、ちょっと快速になっており、テンポは自然にあがってくるようだ。テンポは繰り返して聴くと、一様ではないように感じる。
フレーズが重なっているところなど、もう少しクリアでも良いかもしれないが、高音域の音色は綺麗。
また、オルガンの音も明るいし、録音の状態も文句なしに良い。
粒立ちの良さや小回りの正確さ、重低音のパワーは、プレストン盤の方が勝っていると思う。
アラン盤は、彼女の演奏スタイルなのか、ちょと語尾が草書体風に聞こえるが、これは好みかも。

サイモン・プレストン 1988年
Saimon Preston



録音状態は良い。ドイツ・ボン市の「Kreuzbergkirche」クロイツベルク教会での収録である。パワーもあり、すかっとしたノリのよい演奏だと思う。 そのかわりに、荘厳さは影を潜めてしまう。
カップリングは下記のとおり。
バッハ:オルガン名曲集 サイモン・プレストン

1 トッカータとフーガ BWV565
2 「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」BWV645
3 トッカータ、アダージョとフーガ BWV564
4 トッカータとフーガ BWV540
5 コラール「われらと共に留まりたまえ」BWV649
6 前奏曲とフーガ BWV552「聖アンのフーガ」
7 コラール「この日こそ喜びあふれ」BWV605
8 コラール「人よ,汝の大いなる罪を悲しめ」 BWV622
9 コラール「主イエスキリストよ われ汝に呼ばわる」BWV639
10 フーガ BWV578

トッカータとフーガ ニ短調 BWV565

「らそら〜 そふぁみれどっれ らそら〜 みふぁどっれ〜 らそ(らそら)〜 そふぁみれどっれ〜」
途中で装飾音が付いている。
で、その後、弱音になって、「れっみっふぁっ れっみふぁ そっらしっ そらしっ しっれふぁ」
う〜ん。スタッカートがついて弾むというより、まるで飛んでいるかのような、歯切れのよいテンポ速めのトッカータである。
「み〜 れふぁらど〜  し〜らそふぁみれみっし〜 タララララ・・・」
プレスト盤だと、装飾音が大好きで、自由に飛び跳ねている快活なお嬢ちゃんって感じがする。
ところどころ、ためては、たららら〜と転がり落ちるし、巻き舌風にも聞こえるし、なんとも、おきゃんなお嬢ちゃんで、自由闊達である。
触れる〜という意味がトッカータにあるらしいので、自由奔放に楽しませていただくのは、大変嬉しい。
へえ〜 転がっているな〜とか、えっ ここで瞬間、間を空けるの。とか、ところどころ楽しませてくれる。

で、フーガの展開は、タンタンタン・・・と、メトロノームのようにテンポは一定であるが、繰り返しでするところも、アクセントをつけてて聞きやすい。トッカータから、一転して、規則正しくリズムを刻んでいるのだが、かなりノリが良いのだ。 いや〜 最初のトッカータで乗せられて、フーガに突入したというところかもしれない。また、足鍵盤のところだと思うが、テンポは怪しくならない。
快速でありながらも、安定している方だと思う。
重低音も効いているし、音が濁らず完成度が高い。

「しらし そしらし みれみふぁ そどれみ ふぁみふぁそ らっ・・・」と、駆け抜けていく。
そして、ぼぉ〜 ぼぉ〜、カエルが鳴いているような低音のうえで、
「そっそら しみしら そっそら しみしど らっらし どみどし らっらし らみれど・・・」と鳴るところは、ホント、楽しげだ。 (↑音は、相当にアヤシイ)。
文字通り、パイプオルガンの裏で、ブカブカ・・・ 鞴が動いている様が、想像できて笑える。最後、重低音が入ってきて、和音がところも綺麗に決まっているし。これは良いと思う。プレスト盤は、ホールトーンも充分で、重低音、高音共に、 すかっとした伸びのよいオルガンである。
重厚さとか、襟を正すような荘厳さはないが、カジュアルに聴く分には、楽しげな1枚である。

マリー=クレール・アラン 1993年
Marie-Claire Alain



録音状態は良い。すごい重低音が入ってて、ホントに、ごごごごぉぉ〜っと響く。
← バッハのオルガン作品全集 第12巻
1 バッハ トッカータとフーガニ短調 BWV565
2〜3 トッカータとフーガヘ長調 BWV540
4〜5 プレリュード(ファンタジア)とフーガト短調 BWV542
6〜9 パストラーレヘ長調 BWV590
10〜11 プレリュードとフーガイ短調 BWV543
12〜14 トッカータ、アダージョとフーガハ長調 BWV564

このCDは、マリー=クレール・アランさんの3回目のバッハのオルガン作品全集の12巻である。
全集を3回も収録しておられるって、ものすごいことじゃーないかなあと思う。この3回目の全集は、14巻まであるのだが、ご多分にもれず、一番有名なBWV565を聞きたかったために、分売されていたCDを購入したものである。

不勉強なので、バッハのオルガン曲は、さっぱり聞き込めていないし、どれだけの作品があるのかも、全く解っていない。
しかし、この超有名曲のBWV565を弾かれているオルガンって、すごく綺麗な音だ。
それぐらだと、ハハハ〜 なんとなくわかる。(ような気がする) いい音だ。
音楽を言葉にするのは、とても難しいが、穏やかだが、煌めきがあり、 イヤミのない、癖のない音という感がする。

CDのブックレットを拝見すると・・・
第12巻は、「名オルガニスト、バッハ」となっており、ハールレム聖バーフォ教会、及びレーワルデン聖ヤコブ教会(共にオランダ)のミュラー・オルガン(1738年製 マルキュッセン1961年修復、1727年製)と書いてあった。

このCDの1〜3は、オランダ、ハールレム聖バーフォ教会のオルガン(1738年製)で、4〜14は、レーワルデン聖ヤコブ教会のオルガン(1727年製)を使用されているそうである。
この両方のオルガンを製作したのは、ミュラーという方である。

で、ここでご紹介している、トッカータとフーガBWV565を弾いているのは、クリスチャン・ミュラー(Christian Müller)という人が、1735年〜38年に製作したパイプオルガンだということだ。
とても有名らしい。
グローテ・オフ・セント・バーフォ教会(Grote of Sint-Bavokerk)は、オランダのアムステルダムから東 電車で約15分〜20分ぐらいに位置するまちで、聖バフォ教会とも表記される。
なんでも、メンデルスゾーン、ハイドン、1766年当時10歳だったモーツァルトも弾いたことがあるらしい。
ちょっと、時間のスパンが違いすぎて〜 想像できないぐらいなのだが、ウチのまずしいオーディオシステムで、ボリュームをあげても、ホント豊かな響きが、汚い我がお部屋に充満している。
目をつぶって聞くと、ハイ、教会に座らせていただいている感じで・・・ 空気感があり、残響も適度にあり、ごごごぉぉ〜っという、重低音が鳴ります。
また、バッハのオルガン曲は、超有名なBWV565だけでもないし〜 機会を見つけて聞いてみることにします。(謝)

トン・コープマン 1995年〜96年
Ton Koopman

これもありかっ

録音状態は極めて良い。
すごーい、装飾たっぷりのオルガンで、最初は、なんじゃーこりゃ・・・。
驚いてしまったが、楽想のなかを自由に泳いでいる感じで、段々と共感を感じる・・・。
カップリングは下記のとおり。
バッハ:オルガン・ベスト!

1  トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
2  トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540 トッカータ
3  トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540 フーガ
4  トッカータとフーガ ニ短調(ドーリア調) BWV538 トッカータ
5  トッカータとフーガ ニ短調(ドーリア調) BWV538 フーガ
6  プレリュードとフーガ イ短調 BWV543
7  トリオ・ソナタ ト長調 BWV530 ヴィヴァーチェ
8  トリオ・ソナタ ト長調 BWV530 レント
9  トリオ・ソナタ ト長調 BWV530 アレグロ
10 パッサカリア ハ短調 BWV582

なにせ、冒頭からすごい。ペラペラペラ〜っという装飾たっぷりのバッハだ。
どしどぉ(ペラペラペラぁ〜) しらそふぁ みっふぁ〜 
はあ?
しかし、この冒頭が終わってからは、スイスイ推進力の感じられるし、深みのある音も出てくるので、落ち着きは取り戻すのだが、突然、パッションがわき起こる感じで、圧倒される演奏となっている。
まあ、いずれの演奏もそうだが、自分のなかでリズムを刻むなかで自然発露的に、段々と速くなってくるんだろうと思う。
その自然なノリノリ感は、聴いているワタシたちでさえ伝わってくる。
それを、自分でコントロールして、幾分抑えめにして演奏するタイプの人と、そうでなく、このまま勢いで行こうとするタイプの人とで、分かれていくのかもしれない。
コープマンさんの自由闊達な演奏は、いっけん、あまりの即興性に眉をしかめたくなってしまう。
でも、聴き進めるにしたがって、大きなリズムは、しっかりとした拍感覚があり、完全な崩しではないことがわかる。
まあ、しかし細部をほじくりだして、重箱の隅をつつきだすと、こりゃ〜ダメ、生理的に合わない。ってなっちゃうかも。
(って、ワタシ、この演奏家は従前より、あまり好きじゃなかったんです。)
今風の演奏かな〜という気がする。昔のリヒターの演奏が刷り込み済みになっている方には、えーっかもしれないけど、

録音状態は良く、残響のなかで、次の音が被さってくるところがあり、独特の響きとなっているところもある。
まあ、そこが面白かったりする。
あまり万人向けとは言い難いし、最初の1枚としては、どうかなあ。
清潔なバッハとも言えないし、ダークサイドに寄り気味の怪しげなバッハでもないが、久々にオルガンの音を聴くと、穏やかになるというより、フツフツとわき起こってくるエネルギーに奔放される感がある。
疲れていると、圧倒されて、更に疲れちゃう羽目になっちゃいそう。
なので、聴くタイミングを間違わないようにしたい。(← これは自分に言い聞かせている。笑)

今日聴いたなかでは、8番目に収録されている「トリオ・ソナタ ト長調 BWV530 レント」が面白い。
プツプツ、息の漏れたような音が、とっても不思議で、とーっても怪しいげな感じがする。
さすが、コープマンさん 怪しげなマイナー曲を選んでいるわ・・・。と、内心思ってしまった。

あまり馴染みがないので、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら・・・
この曲は、6つのトリオ・ソナタ(BWV525-530)のなかの第6番にあたるもの。
右手パート、左手パート、足鍵盤パートが、完全に独立した3つの声部となっており、バロック音楽における室内楽合奏曲の一分野であったトリオ・ソナタ、すなわち2つの独奏旋律楽器と通奏低音の3パートの合奏形式で作曲されたものをオルガン1台で演奏するという、野心的な試みがなされている。
各曲は、急-緩-急の3楽章構成で作曲されているが、第4番のみ、1楽章の冒頭にアダージョの序奏部が加えられている。
室内楽曲としてみても非常に魅力的な音楽であるため、この曲を敢えて通常のトリオ・ソナタの形式に編曲し直して、ヴァイオリン、フルートと通奏低音(チェンバロと、チェロまたはビオラ・ダ・ガンバ)などの組み合わせで、4人で演奏することもしばしば行われ、そのような編曲の録音も行われている。・・・とのことだった。

コープマンさんは、この6つのトリオ・ソナタを、アルヒーフでもテルディックでも出しているようだ。
う〜ん これを2本の腕で弾くかあ。すごすぎる。今後は、このトリオ・ソナタに焦点をあてて聴いてみるのも、面白いかもしれない。
1956年〜71年 ヘルムート・ヴァルヒャ ★★★★★
1960年〜67年 パワー・ビッグス  CS ★★
1964年〜78年 カール・リヒター Ar ★★★★
1977年〜80年 ピーター・ハーフォード Dec ★★★
1978年〜80年 マリー=クレール・アラン ★★★
1988年〜99年 サイモン・プレストン ★★★★
1993年 マリー=クレール・アラン ★★★★
1995年〜96年 トン・コープマン TELDEC ★★★
所有盤を整理中です。

「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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