バッハ 平均律クラヴィーア曲集 J.S Bach: The Well-Tempered Clavier Book 1&2

 バッハ 平均律クラヴィーア曲集
J.S.Bach: The Well-Tempered Clavier Book 1&2
アンドラーシュ・シフ 1985年
András Schiff

バッハの平均律を音楽鑑賞として聴くことがない。ピアノの演奏家を目指す方なら、もちろん弾いて練習しておられるに違いないが、素人にとっては、ピアノを目の前にして練習するわけではなく、BGMにもなり得ないと、棚の隅っこ居候状態である。
また、オンチだ。絶対音感がないのは認識しているが、以前このサイトで、調子はずれに歌って誤魔化していたが、あまりの下手さ加減に嫌気がさした。クラシック音楽を聴いて、ここのフレーズが、どうのこうのと説明したくなったる時、雰囲気や感想を人に伝えたいい時、楽譜もないのに練習番号○○とは言えず、ここっ ここのフレーズが良いね~とは言えない。
そもそも音楽って、独特の世界で言語化しづらい。演奏会に行って演奏を聴くことはできても、ワタシは、いい演奏だった~と言っても、友人は、さほど感動を覚えなかったと言うこともある。多少は説明できたとしても、何故、自分が良いと思ったのかさえ説明しづらい。まあ、芸術総体的に、なかなかに説明しづらいのだろう。

まあ、そんなことをいろいろ思い浮かべて、珍しく平均律を聴いた。今日聴いたのはシフの演奏。第1巻よりも第2巻の方が、豊かな旋律が聞こえワクワク感がある。中庸とも思える優しいフレーズに、自然に熱が帯び、ひきこまれていく。バッハが楽しいと感じる瞬間が、少なからずあるものの、ハマルところには至らない。内省的になりそうな場面があるのだが、何故か自分のなかで抵抗して入り込まないようにガードしちゃっている気がする。ブツブツ呟きながら弾いていたグレン・グールドの演奏が、どこかひっかかっる。不健康そうな気がして好きになれなかった。あの内面への浸りぐあいには、とてもついて行けない。
シフの演奏は、録音状態は良い。柔らかい音質で、すーっと、とても自然に聞こえてくる。自然体で素直になれるような気がする。温かみがある。調性の感覚よりもリズム感覚が鋭くなる気がする。かつて先輩に薦められたのはリヒテルの演奏だった。他にも所有しているが~ どうも気が乗らない。今後も、あまり手に取ることは少ないかもしれない。

 バッハ 無伴奏ヴァイオリン
J.S.Bach: Sonatas & Partitas for Solo Violin
レイチェル・ポッジャー 1998年~99年
Rachel Podger

レイチェル・ポッジャーさんの演奏は、若々しいし瑞々しい。しなやかさが感じられて聴きやすい。
CD1枚目は、1番のソナタとパルティータ 2番のパルティータ
CD2枚目は、3番のパルティータ、2番のソナタ、3番ソナタ

多少順番がかわっているが、ワタシ的には、いつも1枚目で挫折しそうになり、2枚目から聴いて、あっ。聴いたことがあるという曲が出てきた。3番のパルティータの 3 Gavotte en Rondeau ロンド形式によるガヴォットである。この曲と2番のパルティータに入っている5番目のとシャコンヌぐらいが耳なじみの曲だろうか。素人ですみません。テンポの速い楽曲から聴いた方が良いと思う。また全曲通して普通は聴けない。演奏家でないワタシは、正直言って幾度となく寝てしまいました。ほんと寝てしまうんです。眠くないのに~ だから、ピックアップして聴くのがお薦めです。また、いきなり全曲はやめて、いいな~と思った演奏家の他の楽曲と一緒に収録されたオムニバス盤を買い求めて聴いたほう、取っつきやすいと思います。バッハなので、いきなりガツンっ!がっ!ギー!と出てくる曲は無いが、やっぱりねえ~重々しいのは、ちょっと敬遠しちゃいますよねえ。

クラシック音楽CDは、誰の演奏で聴くかを決めて購入することが多いが、昔は、名盤○○という本をみてCDを購入したりしていました。そこには、複数の評論家さんが、演奏家たちが一生懸命収録したCDについて、自分たちの意見を言って点数をつけ合計点をはじきだして推薦する順位を決めたりしていたこともあります。しかし、21世紀だっつーに1950年代とか1960年代の演奏を推薦されてもねえ。それにずーっと固定的だった。最初は、ありがたく購入させていただいて、この無伴奏もシェリング、クレーメルさんたちのCDは棚に収まっているが、ほぼ新品状態です。

J・S・バッハの作曲した無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ (BWV1001-1006)は、1720年、バッハが35歳、ケーテン宮廷楽長としてレオポルト侯に仕え、多くの世俗曲(協奏曲、室内楽曲)を書いていた頃の楽曲です。ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると、無伴奏とは、通常伴奏を伴って演奏する楽器(ヴァイオリンなど)が、伴奏をともなわないことをいいます。例えば、「ヴァイオリンソナタ」というと、通常はヴァイオリンとピアノですが、完全にバイオリン一挺の場合は、わかりやすいように、無伴奏ヴァイオリンソナタと言われます。
で、このバッハの無伴奏ヴァイオリンは、3曲ずつのソナタ(BWV番号は奇数)と、パルティータ(BWV番号は偶数)の合計6曲からなっています。3曲の「ソナタ」は、緩・急・緩・急の4楽章の、典型的な教会ソナタの形式をとっており、ソナタの第2楽章には、どれも長大なフーガを置いています。「パルティータ」は、第1番・第2番が、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグという組曲の典型的な4楽章形式で、第3番は、前奏曲、ルール、ガヴォット、メヌエット、ブーレ、ジーグと、フランス風の管弦楽組曲を思わせる舞曲を配置となっています。なお、第1番はジーグのかわりにブーレがおかれ、第2番は4曲の舞曲のあとに有名なシャコンヌが置かれており、曲によっては曲の後半を「ドゥーブル」として、一種の変奏曲にしています。
よくヴァイオリンのコンサートの後、アンコール曲として弾かれることが多いですね。ずーっと通して聴いてても良いのですが、襟を正して聴けっ!と怒られても、演奏家を目指すわけではない素人には、夢のなか~ ムニャムニャとなりそうです。
(不謹慎でごめんなさい)
構成は次のとおりです。
ソナタ第1番 ト短調 BWV1001 4曲
ソナタ第2番 イ短調 BWV1003 4曲
ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005 4曲
パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002 4曲
パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004 5曲
パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006 7曲



バッハ 平均律クラヴィーア曲集
1985年 アンドラーシュ・シフ Dec ★★★★
未聴 リヒテル、グレン・グールド、アファナシエフ

バッハ 無伴奏ヴァイオリン
未聴 1967年 シェリング G
1980年 ギドン・クレーメル Ph
1987年 パールマン EMI
1998年~99年 レイチェル・ポッジャー Channel Classics ★★★★

ここでは、バッハの平均律を。ウィキペディア(Wikipedia)から少し引用させていただくと、バッハの時代には、ピアノはまだ普及するに至っておらず、バッハのクラヴィーア(オルガン以外の鍵盤楽器の総称)作品は、概ねチェンバロやクラヴィコードのために書かれたものとされています。その多くは、ケーテンの宮廷楽長時代に何らかの起源を持ち、息子や弟子の教育に対する配慮もうかがえるものだそう。

平均律クラヴィーア曲集 (Das wohltemperierte Klavier 独)
(全2巻、第1巻 BWV846‐BWV869、第2巻 BWV870‐BWV893) - 長短24調による48の前奏曲とフーガ。ベートーヴェンのソナタがピアノの新約聖書と称されるが、このバッハの平均律クラヴィーア曲集はピアノの旧約聖書と称される。音楽史上最も重要な作品群のひとつである。その他にも、クラヴィーア練習曲集(全4巻、第1巻「パルティータ」BWV825‐BWV830、第2巻「フランス風序曲」BWV831及び「イタリア協奏曲」BWV971、第3巻「前奏曲とフーガ変ホ長調」BWV552、コラール編曲BWV669‐689及び「デュエット」BWV802‐805、第4巻「ゴルトベルク変奏曲」BWV988) - バッハが生前に出版した鍵盤作品集。第1巻、第2巻および第4巻は手鍵盤のための作品であるが、第3巻には足鍵盤つきのオルガン曲が多く含まれている。・・・とのこと。

J・S・バッハの平均律クラヴィーア曲集は、鍵盤楽器のための作品集で、2つの巻があります。それぞれ24つの全ての調による前奏曲とフーガによって構成されているもの。ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら第1巻 (BWV846〜869) は、1722年に、第2巻 (BWV870〜893) は1742年に完成しています。原題の"wohltemperiert(e)"とは、鍵盤楽器があらゆる調で演奏可能となるよう「良く調整された(well-tempered)」という意味であると考えられ、必ずしも、平均律を意味するわけではないそうですが、和訳は「平均律」が広く用いられています。現代においても、ピアノ演奏を学ぶものにとって、最も重要な曲集の一つです。

ハンス・フォン・ビューローは、この曲集とルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのピアノソナタを、それぞれ、音楽の旧約聖書と新約聖書と呼んで賛賞しそうな。ショパンの「24の前奏曲」や、ショスタコーヴィチの「24の前奏曲とフーガ」は、このバッハの曲集に触発されたものです。無伴奏ヴァイオリンなどと同じように、ずーっと通して聴いてても良いのですが、襟を正して聴けっ!と怒られても、演奏家を目指すわけではない素人のワタシには、速攻、夢のなか~ ムニャムニャとなりそうです。



 

YouTubeでの視聴

平均律クラヴィーア曲集
J.S. Bach: The Well-Tempered Clavier: Book 1, BWV 846-869 - Prelude and Fugue in C Major, BWV 846
チャンネル:アンドラーシュ・シフ - トピック András Schiff - Topic
第1巻第1曲のみ掲載します。
https://www.youtube.com/watch?v=hPk0GGL0i0w


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