「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ベルリオーズ 荘厳ミサ
Berlioz: Messe solennelle


 

ガーディナー オルケストル・レボリューショネル・エ・ロマンティーク 1993年
John Eliot Gardiner
Orchestre Révolutionnaire et Romantique
ソプラノ:ドナ・ブラウン  テノール:ジャン=リュック・ヴィアラ
バス、バリトン:ジル・カシュマイユ
モンテベルディ合唱団

ほぉ〜良いヤン

録音状態は極めて良い。ウエストミンスター大聖堂におけるライブ盤
20歳頃の作品とのこと。後の作品に、活用されているフレーズを見つけるのが面白いかも。

1  序奏 Introduction
2  キリエ Kyrie
3  グロリア Gloria(Gloria Gratias Quoniam)
4  クレド Credo (Credo Incarnatus Crucifixus Resurrexit)
5  奉納のモテト Motet pour l’offertoire
6  サンクトゥス Sanctus
7  オー・サルターリス O salutaris
8  アニュス・ディ Agnus Dei
9  ドミネ・サルヴム Domine salvum

ベルリオーズは、自分の作品に満足できないと廃棄したらしく、この曲も、1825年に初演された後、廃棄されたと伝えられてきた。しかし、1991年に友人に贈った総譜が発見され、93年にガーディナーさんの指揮で初録音されたのが、当盤である。CDのブックレットには、その総譜を発見したフランス・モールスさんのコメントが載せられている。

で、幻想交響曲の「野の情景」が使われているということで、買い求めたものなのだが、いや、ホントは、逆なのだ。
この荘厳ミサの方が、先に作られているのだから〜
作曲年は、この荘厳ミサが1824年(20歳頃の作品)、幻想交響曲は1830年である。

幻想交響曲の3楽章は、オーボエと、コーラングレ(イングリッシュホルン)が登場する楽章である。
「ふぁ〜〜そら しぃ〜そ しらそ ふぁ ふぁぁ〜み れぇ〜ど ふぁふぁ〜 そふぁそ〜みど ふぁふぁ〜そぉみど・・・」
このCDでは、インデックス4曲目に登場する。
それは、グローリアの真ん中にあたる曲、グラーティアス(Gratias)で、それもコーラス入りなのだ。なんて美しい〜っ。
ワタシは、幻想交響曲の「野の風景」は、秋の夜、ススキがボウボウに生えているような墓場風景だと思っていたんですけど〜 ありゃっ? なんて美しいコーラスなんだろ。え〜 まったくイメージが違うやん。とても驚いてしまった。

他にも、ブックレットを読んでいると、キリエからは、1837年のレクイエムの オッフェルトリウムのフーガとして改作される。
グローリアの1番目からは、ベンヴェヌート・チェッリーニの謝肉祭の場面や、序曲ローマの謝肉祭に用いられる。
レスルレクシトは、テ・デウムに用いられ、トランペットのファンファーレは、レクイエムの怒りの日や、チェッリーに用いられるなど、後の楽曲のあちらこちらに、使い回しされているようなのだ。
あっ そうだっ、確かに・・・ 謝肉祭で耳にした、聴いたことがあるっ。というフレーズが出てくる。

そういう意味では面白いが〜
なんか、他のミサ曲とは、ちょっと〜 雰囲気が違っていて、完全に戸惑ってしまった。
あまりにも劇的というか、イメージが統一されていないというか。 斬新というか、ふわふわ〜してるし、歌謡風すぎて〜
しかし、最後には、ジャジャ ジャ〜ンっ!と、派手に銅鑼入りで終わるというものなのだ。
どひゃん、ベートーヴェンより、ちょっとだけ後なのに〜 え〜 もう、こんな曲っ? ヴェルディのレクイエムのように、ジャンジャン バンバンの劇的なレクイエムとも違うが・・・。俗物的で、派手なところは似てる。

ミサ曲として聴くよりも、ベルリオーズの幻想はもちろん、レクイエムも聴いて〜 そこから、また戻って20歳の頃に作られたという、この曲を聴くと双方ともに、また違ったイメージになるかもしれない。
もちろん、幻想交響曲が、ぶっちりぎりの超有名曲ではあるが、ベルリオーズには、他にレクイエムもあるし、テ・デウムもあるし、オペラの序曲だって、とっても楽しい楽曲なのだ。その断片を聴けるのは、もちろん楽しいのだが・・・。

う〜ん、それにしても、若干20歳で荘厳ミサを作曲する?
いやはや・・・早熟すぎて、天才は違うなあとしか〜 今は、言葉が見当たらないです。
また、時間を経て聴いてみようと思います。

1993年 ガーディナー オルケストル・レボリューショネル・エ・ロマンティーク Ph ★★★★
所有盤を整理中です。

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