「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

フォーレ ラシーヌ雅歌(ラシーヌ讃歌)
Fauré: Cantique De Jean Racine


ジョン・オールディス グループ・ボーカル・ド・フランス 1983年
John Alldis
Groupe Vocal de France
オルガン:フランソワ=アンリ・ウバール

ほぉ〜良いヤン

録音状態はまずまず。オルガン伴奏版
カップリングは、下記のとおり。
このCDは、フォーレのラシーヌ雅歌、小ミサなど、声楽曲を収録したもので、カップリングは次のとおり。

フォーレ ラシーヌ雅歌(ラシーヌ讃歌)Cantique De Jean Racine

1  ラシーヌ雅歌(作品11)
2〜5  フォーレ 小ミサ キリエ、サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイ
6  恵み深き御母マリア(作品47-2)
7  サルヴェ・レジナ(作品67-1)
8  見よ、忠実な僕を(作品54)
9  マドリガル(作品35)
10 金の涙(作品72)
11 小川(作品22)
12〜14  タントゥム・エルゴ(作品55)、タントゥム・エルゴ(作品65-2)、タントゥム・エルゴ (1904)
15 アヴェ・ヴェルム・コルプス(作品65-1)


フォーレのラシーヌ雅歌、または讃歌については、あまり馴染みがないので、ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると
「ラシーヌの雅歌」(Cantique de Jean Racine)作品11は、フランスの作曲家ガブリエル・フォーレが、17世紀フランスの古典劇作家ジャン・ラシーヌの宗教的な詩に基づいて作曲した曲です。
オルガン、あるいはハーモニウムと混声四部合唱のための合唱曲です。
題名は「ラシーヌ讃歌」「ラシーヌ雅歌」なとど訳されています。フォーレの音楽学校の卒業作品だそうで、変ニ長調 4/4拍子 一貫して三連符のアルペッジョが貫かれ、後年の合唱作曲の書法の片鱗が、すでに見えるようです。

フォーレと言えば、ダントツに、レクイエムが有名だが、もちろん室内楽も多くあり、歌曲も数多く作曲されている。
普段、ワタシは、声楽曲はあまり聞かないのだが、この曲を聴いた途端好きになっちゃった・・・というものだ。
とても優しく、柔らかく、引き込まれそうな、慎ましやかなフレーズが、大変魅力的な曲である。
ここで、ご紹介するグループ・ヴォーカル・ド・フランス盤は、伴奏はオルガンで演奏されている。 日曜日、近所の教会で歌っているかのような、そんな親しみの持てる雰囲気を持っており、わずか5分ちょっとの曲だが、とっても癒やされ、浄化されたかのような気持ちになる。

CDは、あまり発売されていない。
P・ヤルヴィ盤(パリ管)、Y・P・トルトゥリエ盤(BBC)等があり、また、200CD宗教音楽の名曲・名盤という本には、アンサンブル・ラ・シャペル・ドュ・ケベック盤(Ensemble La Chapelle Du Quebec)が紹介されているが、ワタシは、今のところ未聴である。たいてい、フォーレのレクイエムの余白に、オマケのように収録されているようだ。

歌詞については、フランス語で、日本語は、CDのブックレットから引用させていただきました。

Cantique de Jean Racine

Verbe égal au Très-Haut,
notre unique espérance,
Jour éternel de la terre et des cieux,
De la paisible nuit nous rompons le silence:
Divin sauveur,jette sur nous les yeux.

Répands sur nous le feu de ta grâce puissante;
Que tout l'enfer fuie au son de ta voix;
Dissipe ce sommeil d'une âme languissante
Qui la conduit à l'oubli de tes lois!

Ô Christ ! sois favorable à ce peuple fidèle,
Pour te bénir maintenant assemblé;
Reçois les chants qu'il offre à ta gloire immortelle,
Et de tes dons qu'il retourne comblé.

ラシーヌ雅歌

いと高きところのお方と等しき言葉 
われらが唯一の希望
天と地とのとこしえなる日
われらは静かな夜のしじまを破る
崇高なる神よ、その聖なる眼差しを我らに向けたまえ

汝の力強き恩寵の炎を我らが上に降り注ぎたまえ
全ての苦悩が汝の声の響きを前に消え去らんことを!
汝の戒律を忘れさせしめる力なき魂の眠りを
消し去りたまえ

おおキリストよ 汝を祝福するがためにここに集まりし
この忠実なる僕に、御恵みをたまえ
その僕が汝の不滅の栄光のために捧げる歌を聞き
汝への捧げものから神への帰依に満たされしを受けたまえ



エマニュエル・クリヴィヌ 国立リヨン管弦楽団 1988年
Emmanuel Krivine
Orchestre National de Lyon
(Lyon Opera Orchestra)


昇天しちゃいました

録音状態は良い。ただただ、頭を垂れて聴く意外に・・・ございませぬ。
カップリング:
1〜7 フォーレ レクイエム
8 ラシーヌ讃歌(雅歌)
9〜12 フォーレ マスクとベルガマスク(オーケストラのための組曲)
素朴だが、とても美しい演奏で、ふーっとした息づかいがあり、息を抜くところと、緊張を張ってくるところが、ダイナミックに感じられる演奏だ。そのダイナミクスは、とっても静かななかで表れてくるので効果的で、きっと歌っている方は、自然発露的なんだろうと思う。

あまり、見せる、聞かせるというような意識はされていないと思うが、ものすごく緊張感があって、とても気持ち良い。
とても短い曲ではあるのだが、しみじみ滲みてくる。
リズムがことさら強調されるわけではなく、ゆるやかだが、しっかりと強弱がついている。
特に、ワタシ的には男性の声が柔らかく、ずっと足元に漂ってくるのが見えてくるようだ。
オルガンの響きは聞こえてこないが、弦の響きが揺らめきを感じさせ、声が一瞬飽和してクライマックスを形成し、その一歩手前で、ふっと力が抜ける。

まるで、柔らかい、乳白色の世界が広がり、白い大理石の教会の床で、跪きながら祈りつつも、心のなかで攪拌されているかのようでもあり、攪拌されつつも、すーっと後には静まってくる。わずか5分39秒の世界だが、恍惚とした感もある。
聴かれる方の心の扉を、静かにひらけ入ってきては、静かに出て行くかのようでもある。
この曲ばかりは、聴いておられる方が、どのようにお感じになるか・・・ しか、ワタシには申し上げようがございません。

1983年 オールディス グループ・ボーカル・ド・フランス EMI ★★★
1988年 クリヴィヌ 国立リヨン管弦楽団、同合唱団 DENON ★★★★★
所有盤を整理中です。

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