朝、通学途中の電車の中。
いつものように文庫本を読む振りをして周りの人間を観察している私がいる。
頭が回転していない時間帯にはちょうどいい体操になるのである。
横目で動きを観察しつつ、その人の生い立ちを想像する。
映像と行動をリアルに結びつけることができれば、その日は絶好調な証だ。
お、早速今日のターゲット発見。
吊り革を持ちながら高校数学の教科書を読んでるな。
どれどれ、お顔を拝見。
う〜ん、どう見ても高校生には見えないな。
若さがないし、結構年いってるわ。
かっこわるい服着てるし。
あ、今度は参考書を取り出したぞ。
青のチャー○式だ。
うわ、浪人生決定だな。
立ちながら参考書なんか見て、本当に集中できてんのかよ。
この電車だと、京○大学あたりねらってるのかな。
見た目だと、3浪くらいか。
苦労してるな〜。
しかも今の時期で教科書て。
こりゃ4浪も近いなw
あ、降りなきゃ。
オッサン、がんばれよ。
今日の僕は明らかに観察されてましたよ。
隣の高校生に。
そこで、そんな高校生の想像を想像してみましたとさ。
おしまい。