ふぅ・・・やっと蘭に会えるぜ・・・
ったくよ・・・警部だって少しは考えてくれてもいいんじゃねぇか?
俺はまだ高校生なんだぞ!
なのに毎日、警視庁行き・・・
まぁ、今日は蘭が家で待っててくれるっていってたし・・・いいとするかv
電話の向こうは・・・
今日は土曜日。
蘭と家でまったりしていると地獄のベルが鳴り響いた・・・
もちろん警視庁からの電話。
でもまだ午前中ということだけあって蘭は
「待っててあげるわよ・・・その代わり早く帰ってきてねv」
そして今に至る。
まだ午後2時。
時間はたっぷりあるからいいとしよう♪
そして俺は鍵を開け、家の中に入った。
すると・・・
蘭の声がした。
ん?あいつは今1人のはず・・・
なぜ・・・?
俺はリビングのドアから少し覗いてみた。
すると蘭はソファーの上で電話をしている。
いけないことだとは思ったがつい耳を傾けてしまった・・・
「うん。そう、新一の家にいるの。」
(誰と電話してんだよ・・・)
「え?新一?いないから平気だよv」
(何が平気なんだよ!?)
「えぇ〜、そんなことないよ〜。」
(何がそんなことないんだよ!?)
「え?今から?」
(今からなんなんだよ!!)
「う〜ん・・・ちょっと無理かも・・・新一帰ってきちゃうし・・・」
(へぇ〜、俺が帰ってくると不都合なことでもあるんだ?)
「うん・・・ごめんね。電話は大丈夫v新一帰ってきたら切るし。」
(もう帰ってきてるんですけど・・・)
「そりゃ私だって会いたいよ?うん・・・でも新一怒るし・・・」
(誰に会いたいって?俺が怒る相手なのかよ!?)
「そっちだって困るでしょ?」
(ふ〜ん、向こうも困るのかね・・・)
「なんでよ〜、この間愛してるって言ったじゃない!」
(愛してる!!!???蘭にそんなこと言ったのかよ!!!)
「あれは嘘だったの!?」
(ふざけんじゃねぇぞ!!)
「・・・よかったぁ・・・」
(全然よくねぇよ!!!)
「もぉ///そんなことないってばぁ・・・」
(何顔赤くしてんだよ!!!)
「あっ、そろそろ新一帰って来ちゃうかも・・・」
(だからここにいるって・・・)
「うんvまた今度ねv今度は会おうねvvv」
(会うのかよ!ぜってぇ行かせねぇ!!!)
「そのときは私の前で愛してるって言ってねvvv」
(はぁ!?ふざけんじゃねぇぞ!!!)
そして新一は耐え切れずにリビングのドアを開け放し蘭から電話をとると大声で叫んだ・・・
「蘭は俺のなんだ!!!!ふざけんじゃねぇ!!!!!!」
シーン――――
すると電話の向こうから笑い声が聞こえてきた。
「ぶはっ・・・新一、おまえ何勘違いしてんだよ!?vvv」
「その声は・・・快斗!?」
「あはは!おまえもおもしろいねぇvvv」
「もう、新一ってば何いきなり叫んでるのよ・・・電話返して・・・」
「快斗くん?ごめんね。またかけるね。」
「うん、じゃぁまた。」
新一は何がなんだかわからないという顔をしている。
「新一?どうしたの?」
「おまえ、ずっと快斗と電話してたのか?」
「うん、そうよ?」
「・・・」
「何よ?」
「おまえさ・・・快斗のこと好きなわけ・・・?」
「はぁ?なんで私が快斗くんのこと好きなのよ?」
「だって・・・今度会おうとか・・・愛してるとか・・・」
新一の言葉に蘭はため息をつく。
「今度会おうねって言ったのは4人でってこと・・・私と青子ちゃんと新一と快斗くん・・・
愛してるっていうのは・・・快斗くんが青子ちゃんを愛してるってこと!!!」
「へっ・・・?」
「わかった?」
「わかんねぇ・・・快斗と電話で話した内容、全部教えろよ・・・」
「え?やぁよ・・・なんで新一にそんなこと・・・」
「いいじゃんか。」
では、蘭ちゃんと快斗くんの会話を聞いてみましょう♪
トゥルルル...
「はい、工藤ですけど・・・」
「あっ、蘭ちゃん?」
「え?快斗くん?」
「俺、新一の家にかけたよね?蘭ちゃん、新一の家にいるの?」
「うん。そう、新一の家にいるの。」
「ちょうどよかったv蘭ちゃんと話したかったんだ。新一は?」
「え?新一?いないから平気だよv」
「よかった・・・新一いるとうるさいからな・・・」
「えぇ〜、そんなことないよ〜。」
「そうだ!今からそっち行っていいかな?色々、青子のこととかで話もしたいし・・・」
「え?今から?」
「無理?」
「う〜ん・・・ちょっと無理かも・・・新一帰ってきちゃうし・・・」
「そっかぁ・・・新一のいない間に2人で会ってたなんて知ったら
俺、新一に殺されるかもしんねぇ・・・v電話で話してるのは平気?」
「うん・・・ごめんね。電話は大丈夫v新一帰ってきたら切るし。」
「あぁ〜、久しぶりに蘭ちゃんに会いたかったなぁ。」
「そりゃ私だって会いたいよ?うん・・・でも新一怒るし・・・」
「だよな・・・あいつ半端ないし・・・」
「そっちだって困るでしょ?」
「へ?あぁ青子のこと?あいつはいいんだよ・・・」
「なんでよ〜、この間愛してるって言ったじゃない!」
「そりゃ言ったけどさ・・・」
「あれは嘘だったの!?」
「嘘じゃない・・・あいつのことはずっと昔から愛してるから・・・////」
「・・・よかった・・・」
「蘭ちゃんだってそうだろ?v」
「もぉ///そんなことないってばぁ・・・」
「あれ?もう2時か・・・」
「あっ、そろそろ新一帰って来ちゃうかも・・・」
「そっか。じゃぁまたな?」
「うんvまた今度ねv今度は会おうねvvv」
「おう。4人で遊びに行こうな。」
「そのときは私の前で(青子ちゃんに)愛してるって言ってねvvv」
「人前でそんなこと言えるわけないだろ・・・蘭ちゃん・・・」
「そこで新一が乱入したの・・・・」
「蘭は俺のなんだ!!!!ふざけんじゃねぇ!!!!!!」
ははは・・・そんなわかりにくい会話すんなよ・・・
俺ってアホみたいじゃん・・・
「ねぇ、新一?」
「ん?」
「4人で遊びに行こうねv」
「おう。」
大倉愛音さんから残暑お見舞いの小説を頂きましたvv
し、新一の余裕のなさっぷりが思い切り笑えます。
でも蘭ちゃん、新一を慌てさせるだけの威力を持った電話ですね。さすがです!
快斗もちゃーんと青子ちゃんに「愛してる」って皆の前で言えるといいねvv
新一にからかわれたら、からかい返してやればオッケーだから!
愛音さん、素敵な小説、ありがとうございました!!