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*拍手お礼SS(3):FE聖戦よりスカサハ×ティニー(BYビッグバード)


「それじゃ、そろそろ行くよ」
「…はい」

軽い口調で言われた言葉に、ティニーは微かに俯いてそう答えた。
少し低めの落ち着いた声はもうこんなにも耳に慣れたというのに、明日からはそれを聞くことが出来ないのかと思うと胸が締めつけられるようで。
ぎゅっと唇を噛んで下を向く。こんな表情を見せたら彼――スカサハはきっと心配する。
本当に、優しい人だから。

「あんまり一人で無理はするなよ、ティニー」

穏やかな言葉が、“一人”という響きが、痛い。
フリージとイザークの距離がそのまま二人の間の距離になるのかと思うと、涙が出そうだった。
だけど、仕方がない。二人は恋人同士ではないのだから。

(言葉を…約束を交わしたわけじゃ、ないもの)

ただ傍にいただけだった。
それだけでもティニーは幸せだった。
そして、今。別れの時がきただけなのだ。

俯いたまま、なんとか涙を抑えようとするティニーの頭上では、なおもスカサハがあっさりとした口調で話を続けている。
筋違いだとはわかっていても、それが少し、恨めしい。

「多分…一年くらい、だと思うから」

ティニーがそんなことを思ったときだった。
スカサハの言葉に何のことだろう、と考えを巡らせる。
答えはやはりあっさりと返ってきた。


「一年たったら、俺もフリージに行けると思うから」
「…………………………え?」


変わらぬ口調で言われた予想もしなかった言葉に、ティニーはおもわず顔を上げた。
目の前に立つ黒髪の青年はティニーに聞き返されたことが以外だったのか、こちらも「え?」と言って固まった。

その数瞬の後。

がばっと右手で顔の下半分を覆ったスカサハは耳まで真っ赤になっていた。
その変化に戸惑いつつも、ティニーは声をかけるべきかどうか迷う。
しばらく固まっていたスカサハは、恐る恐る口を開いた。

「……もしかして、俺、先走った?」

何が、とはさすがにティニーも聞けなかった。
代わりに、赤くなった顔を隠さないままぶんぶんと首を横に振る。

「そ、そんなこと、ないです…っ!!」

ティニーは先ほど零れそうになっていた涙が再び溢れそうになるのを感じたが、今度は抑えようとはしなかった。
そっと指ですくわれたその雫を見ながら、「嬉しいです」といって微笑む。

明日から会えなくなるとしてもその先で繋がる未来もあるのだと。
照れたように笑う男の腕の中で、ティニーは知った。


≪終≫


FE聖戦の系譜より、ED時のスカサハ×ティニー。
スカサハは言葉足らずなところもあるけど、しめるとこはしめる男だと思ってます。
そしてフリージを継がざるをえないティニーを幸せにするのも彼であって欲しい(希望)
…実は子世代一押しカップルだったり(ぼそりと)








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