「お、大石…!?」
 口を押さえて全身をくの字に折って今にも倒れそうにしている大石に、英二が駆け寄る。
「だ、大丈夫…!?」
 英二の声かけも空しく、そのまま横倒しになって床に転がる大石。わらわらと全員が駆け寄ってくる。
「大石先輩!」
 桃城の言葉にうっすらと目を開けた大石は、今にも消え入りそうな声で言う。
「み、水…」
「水ですね!」
 桃城は即座に身を翻して部室を飛び出していく。
 それを見届けてから、大石は呻きながら呟く。
「英二、ごめん、もう…ダブルス出来そうにな…」
「な、何言ってんだよ!」
「そうッスよ…!絶対元気になりますよ…!」
 海堂が拳を握って力説するのを、大石は弱々しく微笑んで見つめた。
「ああ、俺は良いチームメイトに恵まれたな…」
「大石…!」
 大石は英二の叫びの中、静かに目を閉じた。
 そして意識が闇に落ちる前、大石は誓った。来年は絶対パーティなぞやらない、と。




※あとがき※