「て、手塚…!?」
 くぐもった声で呻いた手塚を、全員が驚愕の眼差しで見た。
 青ざめて冷や汗をかきつつある手塚に、大石が駆け寄った。
「手塚!?大丈夫か手塚!?」
 机に突っ伏しかけている手塚の肩を掴み、大石は顔を覗き込みながら問う。
「だ、大丈夫だ…」
 わなわなと肩を震わせながら、手塚は懸命に声を振り絞って言った。
「手塚、無理はするな…お前がいなくなったら、全国の夢は…!」
「ああ…」
 手塚は言いながらよろよろと立ち上がった―――かと思うと、いきなり床に崩れ落ちた。
 咄嗟のことに体が動かなかった大石は、目を見開いて床に膝をついた。
「手塚!」
「俺達は…先に進まなければ…ならない…!」
「衛生兵ー!衛生兵ー!!」
 英二が大石の後ろで叫ぶ。
 桃城がそれに応じて、救急箱を持って手塚の肩先に駆けつける。
「やって参りました!」
「ご苦労!」
「何をやっているんだ」
 乾の冷静なツッコミに、二人が我に返ったようにあたふたと手塚を見た。
 すると、手塚がこう呟くのが聞こえた。
「大石、後のことは頼んだ…」
「手塚ぁ!!」
 大石の叫びに、全員が沈痛な面持ちで頭を垂れた。
「あの手塚部長でさえ…」
「恐るべし…栄養ドリンク…」



※あとがき※