12月1日の日曜日

そこはまるで、おとぎの国への入り口のようであった。
あたりを、キョロキョロと見渡しました。
すると 木の陰からひょっこり子猫ちゃんが、現れました。

「こんにちわ おふたりさん。ようこそいらっしゃいました。
私が案内しますので、着いて来て下さいね。」

その子猫は軽やかに、どんどん、どんどん舞うように
進んで行きます。
ずんずん、ずんずん走ります。

どこまで続くのでしょうか。並木道。
着いた所は、広い野原。
季節を間違えたタンポポがいっぱい咲いています。
「ゆっくりしていって下さいな。暖かいココアでもどうぞ」

ふたりののんびりした、日曜日の午後だった。