嵐山デビュー

色々訳あって長い間続けた来た内職を辞めました。

すると、私にはこれと言った趣味とか、やりたい事が何もありませんでした。

そこで以前から少し興味があったパソコンにチャレンジしょうと思い、去年の11月の末に思い切って

パソコンを買いました。

そうして自分のホームページを作ろうと決心しました。

パソコンに関してはゼロからのスタートです。

以前に一度郵便局が主催された「いろは塾」というのに参加しました。

その時は、解ったつもりでいました。

でも 実際家に帰って、子供のパソコンを借りてやってみようとしましたが

電源の入れ方からさっぱりでした。

そんな私を、娘は非情に根気良く教えてくれました。

キーボードの操作から、日記の書く場所、開け方、字の移動のさせ方など色々。

「先生。ちょっと〜」と呼ぶと「え〜、またぁ〜。」と言いながらもめんどうを見てくれました。

私にとっては娘がパソコンの師匠です。

大変有りがたいことです。なにしろ無料ですから。

半月程した頃、私は師匠にホームページを作りたいと言いました。

「そんなん 未だ無理やで。自分でも1年位して、やっとアップしたのに。早過ぎるで。」と言いながらも

私の要求どうりホームページ作りを教えてくれました。

先ずは「他の人のホームページを見に行って勉強しておいで。」と言われ

それから自分のページの構想を練って下さいと。

今度はインターネットの勉強です。

なんとなく見ていても楽しくないので、練習を兼ねて新聞に載っている懸賞に応募しました。

ひとつも当たりませんでしたが、検索や入力の仕方が結構楽しんで覚える事が出来ました。

それに平行して構想作りです。

そうしてホームページ作りが始まります。

先ず、インデックスとページの説明から教えてもらいました。

年の精にしてはいけないのですが、理解するのに時間が掛かりました。

私は自分の作りたいホームページに没頭です。

その間に師匠は、アドレスを決めたり、掲示板やカウンターの設置など

色々あるややこしい手続きを全部していてくれていました。

いよいよ アップロードの日です。

記念すべき日 12月28日。

厳しい師匠のチェックが入ります。

この時は未だアップの仕方を知りませんでしたので、師匠が全部してくれました。

そうして最後の発信ボタンを押す時「自分で押し」と言ってスタートボタンを押すように言ってくれました。

「これを押したらいよいよ、世界に向けて公開するんやで。」と。

さすが このボタンを押す瞬間は、どきどきしました。

そうして この瞬間を与えてくれた娘の配慮に感謝しました。

 

これは余談になるのですが、厳しい師匠の甲斐あって今ではお話のページは師匠無しで

アップする事が出来るようになりました。写真の方はまだまだです。

見た目にはちゃんと出来上がっているんですが、マス作りとか後、パソコン語?でみると

めちゃくちゃらしいです。いつになったら其処まで理解出来る様になるでしょうか。

今 パソコンを始めて丁度4ヶ月です。

厳しい師匠、これからもお世話になります。

 

そんなある日、1月の下旬頃でしたか 私がなんとなく「うしさん」と検索をしていると

沢山ある「うしさん」の中から、ある方のホームページが目に留まりました。

何かに引き付けられる様に「ようおこし うしさんです。」のページを開けました。

これがきっかけで、始まりました。

そこには、私のホームページとは全く比べものに成らない位の綺麗な写真や、

この方の、自然に対する優しさや、思いやりが伝わって来ました。

私は、初めましてと書き込みをして帰りました。

そうすると、早速私のサイトにもやって来て下さいました。

何も解らないままにアップして、未だ1ヶ月も経ってない未熟なページなのに

「家庭的でほっこりできましたよ。」と、お言葉を戴き凄く嬉しかったです。

それから私は、次の日もうしさんのページにお邪魔しました。

全部見たつもりでも、ホームページを見るのに慣れてない私にとっては、

見残した所が沢山ありました。

そうしている内に、掲示板をさかのぼって読む事を発見しました。

どんどん、どんどん読んで行く内に「おや なんて凄い人が、やはるんやろう。」と思いました。

それは、godzillaさんと言う方です。

人並みではない、体力、行動力の持ち主です。

毎週の様にお休みの日には、自転車で遠く迄走られてました。

そうして、好奇心でgodzillaさんのサイトを訪れました。

「ながれ橋〜嵐山間自転車専用道ガイドようこそ!godzillaの棲家へ!」でした。

自転車に乗られる様になったきっかけや、嵐山までの説明が詳しくされてました。

今までにチャレンジされた所等も。

ながれ橋とは、家から、自転車で20分程行った所にあります。

自転車で、嵐山迄行けるのは知ってましたがこの時は未だ まさか私が行く事になるとは

夢にも思ってもみませんでした。

確か「どうして godzillaさんと言われるんですか?ゴジラの様に凄いからgodzillaさんですか。」

と言う様な失礼なメッセージを残したと思います。

自転車サイトの掲示板ですのに、変な者が迷い込んで来たと思われた事と思います。

それにも係わらずgodzillaさんも、わざわざ私のホームページにやって来て下さいました。

「毎晩でもお邪魔してもいいですよ。」と書き込んで戴いて、嬉しかったです。

約束どうり本当に来て戴きました。

私にとっては、凄い励みになりました。

godzillaさんは、体力、忍耐力だけではなく 誰に対してもあふれるばかりの思いやりを持った方だったのです。

私はこうして うしさん、godzillaさん、師匠の心の広さに包まれ恵まれたホームページデビューをしていました。

そうして あっと言う間に「うしとらうさぎトリオ」が結成しました。

最初はひとつだったお話も、お二人の応援の甲斐あってだんだん増えてきました。

そうしてgodzillaさんの進めもあり、ダイエットを兼ねて自転車で流れ橋辺りまで毎日走る様になっていました。

走りだして1ヵ月半程経った春の気配が感じられる様になった、そんな頃 うしさんが

「そろそろ嵐山へ行きたいんじゃ無いんですか?」と声をかけて下さいました。

丁度ぴったりだったんです。師匠を誘ってたんですが、スケジュールがいっぱいだとかで

断わられていました。「4月になってからで、ええやん」と。

一緒に行く事に、godzillaさんも快くOKを戴きました。

そうして洞窟の探検を希望したらBINさんも案内役をかって出て戴き、

これ以上無い位の最高に幸せな嵐山行きが実現いたしました。

3月24日 9時30分 羽束師橋 集合

行き先 嵐山 おまけ 苔寺の奥の林道にある洞窟探検です。

道中 3人の方々の優しい心使い、思いやりをつくづく感じました。

普段は、自分に合ったスピードで走られるのに、後ろを振り返りの走行です。

そして道や、山や、景色の案内もして戴きました。

特に、おまけの洞窟への山道には皆さんに助けられ 着いて行く事が出来ました。

洞窟探検の後、山を下って来ると雨が降って来たので 松尾大社で雨宿りです。

私にとっては、丁度良い休憩になりました。

雨も上がり再出発。

嵐山までは、もうすぐらしいです。

いよいよゴールです。「やったぁ〜」

運動神経殆んどゼロの私が自転車でここまで来れたと言う感動と一緒に

ここまでリードして連れて来て戴けた事に感謝しました。

中ノ島公園の河原で、お弁当を広げて宴会です。

お日様も出てきて、背中もポカポカです。

ところが、もう少しというところで ここは嵐山です。

「ようこそ いらっしゃいました。」と嵐の歓迎です。

楽しいお昼も済ませ、嵐もおさまったのでgodzillaさん、BINさんは次の目的地書物岩に向かわれました。

うしさんは、今日は此処までで充分と言う私に付き合って戴き

途中まで一緒に帰って下さいました。

もう後は、一本道で帰れるという所まで送って戴きました。

ひとりになって、向かい風と時折りの小雨の中

私は、皆さんの暖かい心を頂いて 幸せな気持ちでいっぱいでした。

こうして私は、自転車で城陽から嵐山までを

「世界一豪華な嵐山デビュー」として終える事が出来ました。

うしさん、godzillaさん、BINさん、師匠本当にありがとう。

私は、幸せです。

MIYU

 

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