ごっつんこ

 

     今日も さいちゃんと、お兄ちゃんは仲良く遊んでいました。       

    何をして遊んでいたかは、思い出せないそうですが・・・

    さいちゃんは、お兄ちゃんにおんぶをしてもらっていたそうです。

    きっと、嬉しかったんでしょうね!

    喜び過ぎたのか、ちょっとした拍子だったのか、お兄ちゃんの頭と、さいちゃんの顎が「ごっつんこ」してしまい

    ました。 

    一緒に遊んでいたお兄ちゃんは大変です。  

    弟のさいちゃんが、顎から血をだらだらと流しています。

    そんな怪我をするほどですから、お兄ちゃんの方も頭にたんこぶが出来ていた事でしょう。

    きっと、さいちゃんと同じ位痛かったと思います。

    でも、お兄ちゃんだから、さいちゃんのように 「痛いよ〜う」って泣きませんでした。

    さいちゃんの方が血を出しているのだから・・・

    お兄ちゃんは、自分も痛い事を何も言わずに、父さんに さいちゃんが怪我をしたことを告げました。

    お兄ちゃんは、自分も痛い事を言えば たんこぶを冷やしてもらえていたでしょう。

    お兄ちゃんは自分のことは、言わないので2〜3日はたんこぶの痛みがあったと思います。

    父さんは さいちゃんを連れて大急ぎで病院へ行きました。

    

     さいちゃんの顎には、その時縫った傷が今も残っているそうです。

 

                                             ★お話協力者 さいちゃん★

 

        ★さいちゃんへ★

    さいちゃんは、心の繊細な少年だったんでしょうね!

    お兄ちゃんとの出来事を、こんなに詳しく覚えているのだから・・・

 

        ★自分の事★

    私も子供の頃の事を、思いだそうとするのですが・・・

    でも、さいちゃんのように ひとこまひとこま はっきりと思い出す事が出来ません。

    兄弟喧嘩もほとんどした覚えがなく 3人仲は良かったと思います。

    何も大きな事件も無く、毎日を過ごしていたのでしようか!

    上 二人が女の子で、末っ子が男の子だったから、弟はどちらかと言うと乱暴な子ではなかったのかな?

    さいちゃんのお家は男の子二人で、きっとにぎやかだったんでしょうね!

    すもうや ちゃんばらごっこなんかして・・・

    うちの弟は可哀想だったかも知れません。

    無理やり女の子の遊びの仲間に入れられて・・・

    ままごと遊びや、お人形さんごっこなんかさせられて・・・

 

       ★心に思うこと★

    このお話を聞いても、お兄ちゃんの方が可哀想に思えますね!

    同じ子供なのに、ちょつと早く生まれただけなのに・・・

    やっぱり、お兄ちゃん生まれたら大変なのだ!

    でも、大人になると お互いに相手を思いやる気持ちも分かるようになれる!

     子供の頃のように、兄弟喧嘩もしなくなるだろうし・・・

    でも、大人になっても兄弟喧嘩していても良いと思います。

    別に何も話さなくても、良いと思います。

    全然 心に思わないより・・・

    「アノ、バカヤロー」とか「あほなことして!」とか「どうしてるかな?」とかちょっと心に思っている。

    それだけ、それでいいんだと思います。

    男兄弟は特にそうだと思います。

     

 

    ★心の中で・・・★    ★想うだけで・・・★

    

    友達 親友は努力しだいで いくらでも増やす事は出来るけど兄弟は自分からは作れないものね!

 

 

                                                      MIYU    

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