遠く

木津川の土手に 寝転んで空を見る

ブルーの大きな画用紙に

白い雲がポッカリ 浮かんでいる

キラキラお陽さま 眩しくて

そっと 目を閉じる

まぶたの中は 真っ赤に燃えている

まるで 夕陽に染まったように

今度 目を開けると

綿菓子の様な雲が 流れて消えていた

どれだけウトウトしたのかな

 

木津川の土手に 腰掛けて

宇治の山の頂を 目を細めて眺めてみる

空と山が大きく手を広げてる

みんな おいでと呼んでいる

平等院、宇治川、搭の島

天瀬ダムに吊り橋に

源氏物語ミュージアム

何かいい事ありそうな

何か楽しい事ありそうな

そんな気がしてくる どうしてかな

 

木津川の土手に 立ち止まり

背伸びして 住む家を探してみる

家は見えないけれど あの辺りかな

今日のご飯は 何しょうかな

お魚にお豆腐に牛乳と

アイスクリームも買おうかな

そろそろ帰らなくては 

また 明日

今日もほんとの夕陽は 見られない

 

 

MIYU

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