「六縣(むつかた)神社子出来おんだ祭」 磯城郡川西町保田
藤原時代から伝わるとされる御田植祭りの「子出来おんだ祭」は五穀豊穣と子孫繁栄を願う民俗行事です。夜に行われるためでしょうかあまり広くは知られていいませんがユニークさは随一ではないでしょうか。厄年の男子が腹に小太鼓を入れて妊婦に扮します。田植えをしている夫(神主)のもとに弁当を持っていくと、畦道で産気づいてしまい男子を出産しました。夫は妻の腹から放りだされた小太鼓をたたいて喜びます。夫婦愛・農耕勤勉の願いを表現した原風景的な祭りですね。
「子出来」祭事の前には神がかった巫女さんが交通安全を祈祷してくれます。その後、お田植えが祭事されます。ここでは「ツバキ」の葉っぱが田畑を表しているようです。大人が田植えを行ったあとに子供たちがわーっとのっかかって困らします。田畑もむちゃくちゃ荒らします。なんとなく「亥の子祭り」を思い出しました。
「子出来」祭事のラストは神饌米を床に撒く種蒔き神事が行われます
祭りを終えて奉納されたツバキの苗をいただきました。挿し穂にしてもいいですし、玄関に吊るし厄除けにしてもいいでしょう。(H15.2.11撮影) |