「おんだ祭」 畝火山口神社(橿原市大谷町)
畝火山口神社の祭神のひとつは安産の守神とする気長足姫命(神功皇后)であります。年に2回(2月と11月)山中の聖なる土とされる埴土(はにつち)を採取する「埴使い」神事があり、大阪の住吉大社とは深い関わりがあります。畝火山は元帝室の御料林を守るためにその山麓において山神の霊を祀った起源とされ神功皇后を祀ったそうな。当初は畝火山の山腹にあったが、後に山頂に遷祀し、更に昭和15年12月に現在の位置に遷座したもの。元の地は境内から畝傍山の山頂を見上げると大きなクスの樹が立っているところだそうです。宮司の大谷氏は応神天皇降誕伝説の竹内宿禰の末裔だとおっしゃってましたね。
今日は、氏子によるお田植神事が行われました。ひょっとこ面の田男、黒衣の牛、天狗面の牛使い、お田福面の間食(けんずい)の4人です。田男が畦切り、畦こね、牛に唐鋤や馬鍬をつけて天狗が持って回ります。途中でちょっと休憩。お田福が間食を持って登場し、牛使いの天狗がご飯と酒を飲食する問答はとても面白いものです。その後、宮司によるお田植え唄の中で、田男が松葉の苗で田植えを行います。田男も途中で間食を取るこれら一連の所作は、昔しながらのお田植えを再現しています。たった一人で見学に来ていた小学生は、農耕の勉強になったといってました。(H15.2.28撮影) |