この画像はJ−PHONE SH−04のケータイデジカメで撮影しました
「お水送り」   福井県小浜市 神宮寺・遠敷川(鵜の瀬) 
春を待つ東大寺二月堂修二会のお水取りは有名ですね。この「お水」は若狭から送られるものです。
天平の昔し、若狭の神宮寺から東大寺に行かれた実忠和尚が大仏開眼供養指導の後、二月堂を創建された。そこで、修二会をはじめて、二月初日に全国神々に招待したそうな。ところが、全ての神が参列したのに若狭遠敷(おにゅう)明神のみ来られなくて、十二日の夜中参列された。
川魚猟に夢中で遅れたことで、その詫びとして本尊に供えるお香水を送ることになった。そのとき、二月堂の地下から白・黒の鵜が飛び出して、穴から泉が湧き出したのを若狭井と名付けました。小浜の鵜の瀬からの水中洞穴から、鵜が奈良までもぐって送られたという伝からこの神事が行われています。
神事が始まるまでの昼過ぎに、神宮寺では、弓打ち神事が執り行われます。大和神社で見られる弓始め式と同じ形式のようで、厳かに弓を射られます。
夕刻に神宮寺で行われるダッタンの行、お松明から始まります。当寺で大護摩から火をもらって、1.8km離れた鵜の瀬まで何千人もの松明行列が進みます。「お水送り」神事のクライマックスは、この鵜の瀬で行われます。白装束の神宮寺住職が祝詞を読上げ、竹筒からお香水を遠敷川へ注ぎ、お香水を奈良まで送るのです。このお水は10日間かかって二月堂へ送られ、12日が「お水取り」神事となるものです。
「お水送り」は、前々から見に行きたかったものです。鵜の瀬でのお松明の灯かりは幻想的で厳かなものでとても感動しました。念願が叶って嬉しく思います。お松明沿道で小浜市連合婦人会の皆さんの暖かーいとん汁をいただき、ものすっごく明るい方ばかりで、”元気”をよばれてきました。(H15. 3. 2 撮影)
鵜の瀬の宮 鵜の瀬 並ぶ三脚 護摩壇 神饌
鵜の瀬遠望 護摩木 お松明 神宮寺
鏑矢射る 弓打ち神事
僧侶 山伏行者 神宮僧侶 ダッタン お松明行列
護摩壇の灯り 鵜の瀬の灯り 小浜市連合婦人会の皆さんと暖かいとん汁
当地での撮影はなかなか困難なものです。神事が行われる対岸直近は報道関係がずらーり。駐車場も含めて、一般は一切入れません。夜間の撮影は三脚必須ですがね。あれやこれやしていると里の方が、寺はそんな権利はない。夕刻は松明が入場するので入ることは厳禁だが、昼間はok!。どーせ置くならこっちのほうがいいよと指示していただきました。駐車もバスユータンするとこからさらに川上のほうなら停めてもかまわないと、ありがたい言葉で。
そんなことで鵜の瀬から徒歩で再び神宮寺へ。ダッタン行も見れて良かったです。その後、急いで鵜の瀬に戻りお松明行列を待ちました。ここで警備の方といろいろ話しを聞いたりしてどのように執り行われるかお聞きしました。松明到着直後に三脚置いてるならこっちから入りーと。おかげさまで「お水送り」神事もたっぷりと見せていただきました。松明も撮らしてもらって、今日は、地元の方々の暖かい心使いに喜んでおります。小浜の皆さん、ありがとうございました。