この画像はJ−PHONE SH−04のケータイデジカメで撮影しました
「乱声・鬼打ち」
都祁村の針ヶ別所の鬼子母山「長力寺」では邪気払いの行事とする乱声・鬼打ちが行われます。氏子さんたちは一軒毎に束めた竹と漆の木をもってきます。漆は虫も嫌うことから邪気払いとされています。この本数は一軒の男子の数を用意します。僧侶がお経を詠上げている途中に一瞬、「乱声(らんじょう)」と発します。これを合図に正面に座る氏子さんが束を机に叩きます。乱声とは戦に臨み威勢をあげるものだそうです。この束は苗代の入り口に立てて邪気が入らないようにするものです。
昔はこの竹筒を小豆粥を炊いて一年間、樹に挿しておいたそうな。子供じぶんの楽しみだったなーと回顧されていました。粥占いの名残ではないでしょうか。
乱声を終えると「鬼打ち」神事が始まります。弓は”チシャ”の樹で、弦はフジのつるを使って作られています。”チシャ”とはどのような樹なのか?判りません。境内の古樹に鬼に見立てた「鬼」標的を立て、僧侶が天、地、東、西、南、北に矢を放ちます。最後に「鬼」標的を射抜いて弓を折り邪気払いを終えます。当地では6月16日に「虫送り」行事があり村々の畑を廻ります。これも見に行きたいものです。
(H15. 2.8 撮影)
2月10日は下深川地区でも鬼打ち行事があります。祭事場所の帝釈寺は台風の影響を受けて立替中です。今年の6月には棟上されますが、それまでは生活改善センター横の集積所で行われます。ここには長谷寺様式の十一面観音像が祭られています。なかなか見事な作りでした。14時からの開催でしたが他の行事に行かなくてはならないので来年の楽しみに残しておきましょう。
<後日談>「ぱーぷる」桜特集号掲載写真の打ち合わせで編集者の方とお会いしてたときの話。
明日の撮影は「都祁村」へ行くんです。ここの村ではいろんな行事があるんですよ。特に「鬼打ち」の行事は面白いですよ。先日も”針ケ別所”ってところでもしてたんですよーと言ったら。
私、ここの村で育ったんですよー。いやー偶然ですねって。
私は
ここの長力寺の住職さんにお願いして写真撮らせてもらったんですわー。鬼打ちに乱声というものですと言ったら。編集者さんは、そーここです。長力寺の真近くがうちですわーって。
えーーーと驚きましたわ。
撮った
写真あるので見せてあげましたら、わー知ってる人ばっかりーーー。住職に、おっちゃんにおばちゃんやー。最後のページを見て。お父さんが写ってるーーーー。それならこの写真は貴方にあげるわ。
実家帰って見せたら驚くだろうなーー。どんなつながりやーー。(H15.2.24記)