五街道とは?

江戸時代に全国を結ぶ主要道路として制定された5本の街道の総称です。いずれも東京の日本橋を起点とし、各終点までの道程に約2〜3里(8〜12km)間隔で宿場町(宿駅)が設けられ、かつては往来する旅人で賑わいました。当時でも道の改修・改良に伴って部分的にルートが変更されることがあったようですが、現在ではそれぞれ主要国道と高速道路に置き換わっています。バイパスやトンネルの開通 によって役目を終えた旧街道筋には、今も往時の面影を偲ばせるたたずまいが各所に残っています。

五街道
終点
宿駅
現在の国道(高速道路)
東海道
京都(三条大橋) 53宿 1号線(東名高速道路、名神高速道路)
中山道
京都(三条大橋) 69宿 17号線[日本橋〜高崎](関越自動車道)
18号線[高崎〜小諸](上越自動車道)
142号線[小諸〜下諏訪]
20号線[下諏訪〜塩尻](長野自動車道)
19号線[塩尻〜瑞浪](中央自動車道※一部のみ)
21号線[御嵩〜近江](名神高速道路※一部のみ)
8号線[近江〜栗東](名神高速道路)
1号線[栗東〜京都三条] ※東海道に接続
甲州街道
下諏訪 43宿 20号線(中央自動車道)
奥州街道
青森(三厩)# 54宿 4号線(東北自動車道)
日光街道
日光# 23宿 4号線[日本橋〜宇都宮](東北自動車道)
119号線[宇都宮〜日光](日光宇都宮道路)

奥州街道は広義では津軽三厩(みんまや)までの東北道総延長を指しますが、江戸時代の日光東照宮の完成に伴い、徳川幕府直轄道は白河(福島県)までとし、それより先は東北の各地方大名による管轄道となりました。また同時に東照宮への参道として整備されたのが日光街道で、日本橋〜宇都宮間は奥州街道に重複しています。

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