ただ それだけ

                  作:くら

また深い霧が かかっていく
もう晴れることのない この暗い霧

そんな暗闇に いつも
軽快なリズムを 落としてくれる
スーパーボールのような存在は…?

力が入らない この指は
麻痺を 起こしたように
私の思い通りに 動いてはくれない

決められないコースを さまよわせる
言いたい事を 喉で詰まらせる
伝えたい事は まだまだたくさんあるのに
声が出ない…声が出せない

いつもは見える道も 今は…
目に付いてる レンズが汚れて
矢印が どっちを向いているのか 分からない

森の中に 取り残された
小さなカケラは
声を上げて 泣く気もないまま
湿った土を 感じながら
一生の眠りにつくの

大好きな人の声でさえ 今は届かない
ごめんね…分かって
今は…今は…そんな言葉言わないで

自分の中にある 小さな水晶玉
今はもう欠けちゃって 何も見えない
きれいな 輝きを失って
深い深い 孤独の闇を作ってく

そんな闇の街道を…
何の目的もなく 走り続ける
そう 思われたっていい…
誰も私が選んだ道は 歩けないんだから
自分が選んだ道を 自分で歩み始める
ただ それだけ…