Thursday, 16th Mar. 2006

誕生花は君子蘭,花言葉は「みえっぱり」,誕生石はアクアマリン(aquamarine),宝石言葉は「聡明」.

怪盗.

 『ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)』を借りてきました.ルパンの劇場第1弾です.1978年12月公開.って私はまだこの世に生を受けてませんね.

 宮崎駿が監督した2作目『カリオストロの城』は宮崎色がかなり出ていますから,第1作目の方が随分とルパンらしい気がします.と言っても私は原作コミックとか,TVシリーズを見ていたわけではない(私,生まれてませんから)ので,ルパンらしさとは何かといわれても困りますけど.全体に漂う頽廃感とか,敵の胡散臭さとかね.

 この作品,何年か前に金曜ロードショーでもやっていたのですが,時間尺の関係で全編102分のうち10分もカットされているのと,台詞に言葉狩りがなされています.台詞に問題のあるシーンはシーンごとカットするか,または,音声のみそれとなく編集してありました.DVDではそのようなことはありません.

 深夜枠などの映画では

「ごの作品には,現代においては不適切と思われる表現がありますが,原作者・製作者の意図を尊重し,オリジナルのまま放送させて頂きます.」

なんてテロップを入れることでオリジナルのまま放送することがありますが,プライムタイムで視聴率がある程度ある金曜ロードショーでは無理か…….

一例をご案内.劇場版とDVDは同じです.

劇場版 ここは精神病院でもなければ仮装パーテーでもない
金ロー →ここは仮装パーテーではない(苦しい編集だ……)
劇場版 それは白痴の,あるいは神の意識に他ならない 
金ロー →それは神の意識に他ならない
劇場版 君は単に不確定性の産んだ私生児に過ぎない 
金ロー →君は単に不確定性の産んだにすぎない
劇場版 ヒステリックにわめくなこのキチガイ!
金ロー →(丸ごとカット)
(↓は尺の関係でカットされたシーンでの私の好きな台詞)  
指で一跨ぎよぉ,世界地図で見りゃな.

なお,金ローの音声はビデオテープからの録音ですので音質あんまり良くないです.ご了承ください.「ここは仮装パーテーではない」,かなり苦しい編集ですね.「パーテーではない」,の「は」はどこから持ってきたんでしょう.

っていうか,気違いも白痴もMS−IMEでは変換候補に出ないんですけど.言葉自体をないものにしたところで差別意識はなくならないと思うんですけど.ドストエフスキーの原題"Ideot"って日本語では『白痴』と訳されてますけど,それはどうするんだい.

---
このページはフレーム内にあります.検索エンジンなどから来られて下部にフレームのない場合は
こちらから再入場してください.