『風の谷のナウシカ』原作本
しかし何といいますか，原作を月間『アニマージュ』で読んだり，原作本が出た当時に読んだ人は相当やきもきしたであろうと思います．何せ間が開きすぎです，宮崎氏が映画を作るとなると連載がストップするのですから．ナウシカ原作本各巻の最後に掲載月が書いているのですが， １巻 月間『アニマージュ』昭和57年2月号〜9月号掲載 ２巻 月間『アニマージュ』昭和57年10月号〜昭和58年5月号掲載 ３巻 月間『アニマージュ』昭和58年5月号〜6月号，（1年2ヶ月）59年8月号〜12月号掲載 ４巻 月間『アニマージュ』昭和60年1・2・4・5月号，（1年7ヶ月）61年12月号，62年1月号掲載 ５巻 月間『アニマージュ』'87年2〜6，（2年10ヶ月）'90年4〜7月号掲載（'87年は昭和62年） ６巻 月間『アニマージュ』'90年7月〜'91年5月号掲載 ７巻 月間『アニマージュ』（1年10ヶ月）'93年3月号〜'94年3月号掲載 （カッコ内は私が加筆） 単行本で見るとどこが各号の切れ目なのかは（少なくとも私には）わかりにくいのですが，長い所では途中で約３年間も開いていますので，途中で放置されて読者は気になって仕方がなかったでしょうね．映画の『ナウシカ』はおよそ２巻の途中までなのですが，う〜ん……その時点では私まだ生まれてませんね．しかし，連載開始から終了まで１２年ですからね，すごいの一言に尽きるでしょう．連載開始当時は宮崎氏４１歳，まさに脂の乗り切った時期だったわけですね． とりあえずいえることは，原作本と映画はまったく違うということでしょう．第１巻の２５ページまでがほぼ同じで，２５ページからは， 「今日来てくださってほんとによかった．明日にも出陣なんです．」 「やはり戦が始まるのか……」 「ヴ王の召集令が来ました」 （あまり書くと色々とまずいのでこの辺で）と，すでに映画にない展開になってきます．２５ページといっても最初が９ページからですから，たった１７ページです． 連載開始からすでに約四半世紀が過ぎようとしているのに，名作というものは朽ちないものです． 興味がわいたらご購入をオススメします．７巻セットでたったの２７８０円．あのサイズでこの値段はかなりお得だと思われます．買うならアマゾンですね．セットだと重くて買うのが大変ですから．アマゾンは１５００円以上配達無料ですし． ただし，性描写などの卑猥な描写は当然ありませんが，戦役ものですので舞台は戦場ですから，残虐なシーンも結構多く含まれています．私の中ではＲ１２くらいにはなりますね．ただ，そもそも１２歳では少し理解の範囲を超えるような気もしますが． |
