なぞなぞ

３人の旅人が一夜の寝床を求めて，宿屋に入りました．

　
　

３人の旅人は各1000ゴールドを支払い，部屋へと通されました．厨房で，旅人たちの疲れを気遣い女中が茶を出そうと湯を沸かし始めたところ，そこへ宿の主人が現れて，こう言いました．

「しゅじん：
　さきほどは　3000ゴールドいただいたが　なにかわけあって　たびのごようす　すくないが 500ゴールド　おまけもうしあげようと　おもうのだが」

「じょちゅう：
　それは　よいおかんがえでございます　ちょうどいまから　おちゃをおだしするところですので　いっしょにとどけて　まいりましょう」

こうして500ゴールドと茶を手に旅人の部屋へ向かう女中ですが，その途中，3人で500ゴールドでは分けるのに具合が悪かろうと理由をつけて卑しいことに500ゴールドのうち200ゴールドをくすねてしまいました．そして何食わぬ顔で旅人たちに，

「じょちゅう：
　しゅじんからの　きもちばかりでございますが　しゅくはくりょうきんを　おまけもうしあげます」

と言うと，3人の旅人の一人ずつに100ゴールドを渡しました．

3人の旅人は1000ゴールドを払い，100ゴールド返されたので一人あたり900ゴールド支払ったことになります．よって宿賃は3人で2700ゴールドとなります．それに女中がくすねた200ゴールドを足して2900ゴールド．はて，宿賃は3000ゴールドだったはずですが，この100ゴールドは一体全体どこへ消えたのでしょう．