ドッジボールと胴馬
                    2025.7.11 東山裕一


小学校高学年のころ、休み時間によくドッジボールで遊びました。
長い間定番の遊びだったはずですが、ケガの危険性やいじめを誘発するなどの理由で、最近あまりしないようです。

ところで、"Dodge"は「よける」という意味で、ドッジボールの日本語訳は「避球」です。だからドッジボールの本来の趣旨は「ボールに当たらないように逃げ回る」ということのようです。ついでですが、大谷祥平のいるアメリカ大リーグのドジャーズには「巧みに動き、状況をうまく切り抜ける」という語感があります。

ドッジボールでは四角域の外から、中にいる人に向けてボールを投げ当てます。顔を狙ってはいけません。
中の人はボールをかわすか、ボールを掴みます。女の子は大概胸受けをしていました。胸で受けると衝撃が強いため、できるだけ両手で掴むことが推奨されます。でも難しいし、突き指の危険性もありますね。

昔は「長馬跳び(胴馬)」という、もっと危険な遊びもありました。10人ぐらいの遊びで2チームに分かれます。馬チームは、壁を背に立った子の股ぐらに次々に前かがみになって頭を突っ込み、連結した長い馬を作ります。攻めるチームはその馬に次々に飛び乗り、お尻をぐりぐりして馬をつぶそうとします。先頭同士がじゃんけんをして、次の攻守の役割を決めます。

いずれにしても、今に比べれば随分乱暴な遊びをしたものです。でも、どの程度でケガするかの感覚が身に着きました。懐かしいです。

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