英語の複数表現、日本語の複数表現
                    2001.2.12 東山裕一


英語の名詞には、countable と uncountable があり、a countable noun には複数形があります。 たいていは、"s"( or "es") をつけるだけで良いのですが、中には "a goose"(ガチョウ) が "geese" になったりして覚えるのに苦労します。 さらに、主語が三人称単数の現在形文では、動詞に "s"( or "es") をつけるという厄介なルールもあります。

    My friend works at home.   ⇔   My friends work at home.

きっと、どこかに "s" をつけたくて仕方がないのでしょうね。

日本語ではこんな厄介なルールはなく、せいぜい名詞を複数にするとき、「〜等(ら)」、「〜ども」、「〜達」という接尾語を使うぐらいです。 簡単で良いですね。

でも考えてみれば、一人でも「子供」、「友達」って言うのは変ですね。 昔はどこの家でも「子」は一人でなく、たくさんいるのが普通だったので複数表現しかなったんでしょう。 一人っ子が珍しくなくなった昨今なのに、複数表現だけが残ったということでしょう。 「友達」も文字通り、一人でなくたくさんいてほしいですよね。

街のおばさんの会話、「私ら、やせられへん」。 複数形にして、勝手にひとまで同類にせんといてほしいわ。
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