英語「俳句」最高のデータ圧縮技術
                    2002.12.15 東山裕一


五・七・五の17文字に思いを込める、感動を時空を超えて人に伝える、俳句は素晴らしい芸術だと思います。 英語文化圏でもその良さを理解する人も増えてきて、英語俳句を詠む人がいます。 下の写真は20年近く前に、ある方からいただいた、日本通の方の英語による"Haiku"と日本語訳の短冊です。 英語、日本語、どちらも素晴らしい作品です。
Cherry blossom fall
down to the great buddha:
children are happy

大仏に 桜散る日や 子らの声

        Text Rune Pettersson, translation Yasuo Takakuwa,
        calligraphy Hiroko Kimura, typography Gerold Propper


桜の花びらが大仏にかかるということは、屋外にある大仏、たぶん鎌倉の大仏様でしょう。 春のぽかぽか陽気の中で、春の遠足か家族連れか、子供達の声が響くなごやかな光景が目に浮かびます。
話は変わりますが、画像圧縮という技術が発達して、デジカメ写真が小さな半導体メモリに何十枚も格納できたり、映画2時間分がDVDの円盤に入ってしまう世の中です。 しかしこれらのデータ圧縮率はせいぜい数十倍です。 俳句技術をうまく使えば、1枚の音つきスナップショット写真が17文字に凝縮されるわけですから、計算上はさらに1万倍以上圧縮できます。 しかも詠み手の感情情報込みで。
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