ひとつふたつ、数の数え方
                    2002.6.8 東山裕一


日本語では、数字の数え方に2種類あります。 「いち、に、さん...」と「ひー、ふー、みー...」(「ひとつ、ふたつ、みっつ...」)。 前者は漢字から来た音読みで、北京語の1「イー」、3「サン」4「スー」8「パー」はそっくりですし、6「リュー」7「チー」9「チュー」もそれとなく似ています。 もうひとつの数え方はやまと言葉で、10「とー」までしかありません。 日常会話では音読みの方が多く使われていますが、「しー」や「ひち」だけが「よん」や「なな」になったりして、結構ごちゃ混ぜになっています。

ところで、やまと言葉の数え方にいくつか規則性があることに気が付きました。
@ 次の倍数の組み合わせは母音を変えただけです
  1、2 (Hi→Hu)   3、6 (Mi→Mu)   4、8 (Yo→Ya)
A 1〜9までは「--つ」を付け加えられるのに、桁上げのある10だけにはない。
B 小さな奇数1、3、5の母音だけが「い」行、大きな奇数7、9は「なな」「ここ」と重ねる。
後になるほど、こじ付けっぽいですが、@には、2倍数を数えやすくするなどの合理的な理由があるに違いありません。
こじ付けといえば、やまと言葉「ひー、ふー、みー、よー、いっつ)は、英語の代名詞「He、Who、Me、Your、Its」と関係があるというのを、昔どこかで読んだことがありますが、これは単なる偶然ですよネ。

この話題は、算数ではなく国語の方が良かったかもしれません。
Copyright (C) 2000-2002 Higashama