カボチャとジャガイモ
                    2009.9.26


世界が小さくなった今日、世界中の食材が比較的簡単に手に入るようになりました。しかし食材の広がりは大航海時代にすでに始まっていました。
味噌汁に欠かせないカボチャやジャガイモ、どちらも典型的な日本野菜と思われがちですが、日本に初めて伝わったのはたかだか400年ほど前の事です。原産地は、それぞれ中央アメリカと南米アンデス山脈といわれています。

カボチャはポルトガル人によってカンボジアから伝わりました。室町時代、種子島の鉄砲伝来より少し前の事です。名前の由来もカンボジアから来ています。
ジャガイモはカボチャから少しだけ遅れて、インドネシアのジャカルタからオランダ人によって伝わりました。その頃ジャカルタはジャガタラと呼ばれていてジャガタラ芋といいましたが、後にジャガイモと略されました。

カボチャもジャガイモも強健な植物で、日本の飢饉を何度か救ったほどの優れものです。こうした食材は我々の生活にしっかり根付き大いに役立っていますが、最近では必要外の海外種の魚、虫などが繁殖し始め、生態系への悪影響が心配されています。輸入検疫を確実にしてほしいものです。
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