学ぶということ
                    2015.5.8


よく独創性が大事だといわれますが、これは基本能力が備わった上での話だと思います。基本がわかっていない人に、独創性などあったものではありません。基本力を身につけるには、まず多くのことを学ばなければなりません。そして、「学ぶ」の語源が「まねぶ」、「まねる」と同じであることからわかるように、学ぶための基本姿勢はまねることです。

「学ぶ」とは、何も教科書や学校の教師だけから学ぶことだけをいうのではありません。学ぶ題材は身の回りにいっぱい転がっています。「賢者は愚者に学び、愚者は賢者に学ばず」という格言があるように、賢明な人は、どんなことからでも(たとえ話し相手がどんなに馬鹿者であったとしても、あるいは道端にころがっている石ころからでも)何かを学び取るものです。反対に、愚者にどんなに教訓的な話をしても聞く耳を持たず、相変わらず愚者のままということです。

大切なことは、毎日の暮らしの中で常に学びたいという姿勢を持ち続けることです。独創力は、そうした条件の上で生まれてくるのだと思います。
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