"みたいな"、"kind of"
                    2004.11.6 東山裕一


最近、若者だけでなく結構いい年をした人の会話でも、「...みたいな」とか「...じゃないですか」という、言葉尻をぼかす言い回しをよく耳にします。 自信のなさや、無理に相手に同意を求めたりする感じで、私はあまり好きではありませんが、断定しないことで話し相手との距離を近づけるという効果はあるようです。

英語では昔からこの種の表現は一般的です。 中学英語の早い段階で習う付加疑問文、たとえば
 He is a nice guy, isn't he?
は、「彼はいい奴だよね」と訳すより、「彼はいい奴じゃないですか」の方が原文に忠実な訳し方だと思います。 また
「私はそれを期待してた、みたいな」というのは、
 I, kind of expected it.
という感じです。 この"kinf of" は、学校で習う"a kind of (一種の)"とは違いますが、間をつなぐための
 You know(だよね、それで)、  Let me see(えーっと)
と同様に、口語では随分便利な言葉です。 使いすぎると耳ざわりになるので注意は必要ですが...。

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