夏休みの宿題、工作
                    2022.8.20 東山裕一


子供の頃、ツクツクボウシが鳴きだす頃になると、憂鬱になったことを思い出します。
もうすぐ夏休みが終わる悲しみとともに、「後回しにしていた工作の宿題をどうしよう」という焦りです。「何を作るのか」から考え始めないといけないから、厄介なのです。今のように簡単にネットで検索できる時代ではないので、母親と相談し手伝ってもらいながら、半泣きになって作ったものです。

しかしこれこそ、与えられた問題を解くドリル("夏休みの友"というのがありました)と違って、一から考え作品を作り上げるという素晴らしい総合教育だったことを今になって思います。主要教科でないからと言って、決して軽く考えてはいけません。

小学生の子供を持つ親御さんへ、温かく見守り、適切な助言と手助けをしてあげてください。カリカリ怒るのは逆効果です。

Copyright (C) 2000-2022 Higashama