日本の水泳教育
                    2022.10.1 東山裕一


日本は世界的に見ても水泳教育に熱心な国のようです。周りが海に囲まれていて、泳いだり船に乗る機会が多いからかもしれません。文部省学習指導要項に、「全国の小中学校にプール設置と水泳授業」が明記されたのは1955年(昭和30年)です。当時の海難事故が影響したと言われています。子を持つ親の意識も高く、スイミングスクールも結構盛況です。大阪では、明治39年に設立された歴史ある浜寺水練学校が有名です。

ところで、アメリカには「豪邸の庭にプール」のイメージがありますが、国民の多く(半数以上)は金づちです。特別な私立学校は別として、一般の公立学校にプールの施設はありません。というか、そもそも体育授業自体に熱心ではありません。怪我をさせるとすぐ保護者から訴えられるためだそうです。子供にスポーツをさせたい親のみ、専門のスポーツ教室に通わせます。

水泳だけとってみても、日本の学校教育は世界に自慢できそうです。
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