賢者愚者に学ぶ
                    2017.3.3 東山裕一


以前、政治評論家の竹村健一さんがテレビ・ラジオ番組で、「賢者は愚者に学び、愚者は賢者に学ばず」と言っていました。 本当に賢い人は相手が愚か者であっても何かを学びとり、反対に愚か者というものは賢者がどんなにいい話をしても何も学ばないものだという対比をシンプルに表現しています。 かなり世の真理をついていて、人間力の格差はますます広がっていくばかりです。
もっともこれは竹村さんのオリジナル格言ではなく、16世紀フランスの哲学者モンテーニュの「随想録」の中にある次の記述が原典ではないかと思います。
「大カトーもこの種の修行を念頭に『賢者の愚者に学ぶところは者の賢者に学ぶところよりも多い』といったのである」。

なお大カトーというのは、ローマ時代の政治家カトー(Cato)のことで、今から2000年以上前の話です。それほど昔から言われている人生訓が今なお輝いているのは、人間あまり進化していないということでしょう。 ともすれば傲慢になるのが人の性(サガ)かもしれませんが、課題意識を持ちつつ、様々なことに謙虚に耳を傾けたいものです。
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