暗がり






暗がりは怖いイメージ





そう大抵の人は言うでしょう




私だってきっとそうでしょう

暗がりに脅えて

震えて





そして怖いイメージだというでしょう





だけれど



時々
時々とても




とても強く




その暖かさを
感じる時があるのです






時々
時々とても





とても強く





その美しさを
思う時があるのです






例えば








暗がりの部屋

淡い光しか射しこまない部屋

そんな時私は暗がりは綺麗だと思う







射しこむ光が綺麗なんじゃない








その暗がりと光が混在する

まどろむ私をただ覆い隠す








そんな不思議な世界が綺麗だと思う







ドアを開けた一瞬

明かりをつけるまでの間確かにそこに在る

その黒と淡い灰色のコントラスト









そんな不思議な世界が綺麗だと思う









それは傷つけるためじゃなくただ
覆うものだと知っているから









それは一瞬のものだと
続くものではないと知っているから








その優しさと危うさとが







どうしても










私の心を捕らえて離さないのです
中華
2002年06月15日(土) 22時54分58秒 公開
■この作品の著作権は中華さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
いや、特に意味は・・・・（汗)
この作品の感想をお寄せください。
感想記事の投稿は現在ありません。
お名前(必須) E-Mail(任意)
メッセージ


<<戻る
感想記事削除PASSWORD
PASSWORD 編集 削除