過去の戒め・未来への希望
第五話・王都（ヤルノ視点）
あの時、もっと僕に力があったら・・って。
今更思ったってしょうがないんだけど、
何度そう思ったかな・・。
必要な時に弱くて、
必要じゃない時に強くて傷つけた。
別に今更あの時の事を後悔するつもりはないんだ・・
だけどこれからの事を考えると
今の力じゃ駄目だって・・
そう思った。
ヤルノ「王都・・か、改めて見ると凄い所だよね」
貴族とか商人とかが沢山いて・・
綺麗で煌びやかで・・
でもどこか重苦しい・・
そんな風に思うのは
王都内を俳諧する無数の衛兵達が原因だ。
ヤルノ「（何か事件でもあったのかな・・？）」
ヤルノ「そういえば前から気になってたんだけど・・エレンさんは選ばれし者がどんな人なのかって会うまで解らないの？」
エレン「そうですね・・どんな人かは解らないのですがどの辺にいるっていうのは人によって解ったりそうではなかったり・・
例えば今は王都内ということしか解らないんです。会えば解るのですが・・」
エレン「さて、どこから探しますか？」
ヤルノ「う〜ん・・・・・」
王都内・・といってもこの広い中どこから探せばいいのかな・・
どんっ
ヤルノ「うわっ！？」
？？？「きゃぁっ！！」
不意に誰かが僕の背中にぶつかった。
ヤルノ「・・・いたた・・；」
？？？「ご、ごめんなさいっ」
僕にぶつかったのはオレンジ色のショートヘアーの女の子。
それから・・
エレン「あ、貴方は・・」
？？？「えっ？」
？？？「カリィっ！！」
？？？「あ、メイス君っ」
？？？「君達この子に何するつもり！？」
突然背後から男の人が来てその子を庇った・・
何するつもりって・・；
・・何だか僕達悪役・・？；
衛兵「いたぞっ！セレスティアの蛮人めっ！！」
？？？「ちっ・・逃げるか・・・」
あっという間に二人は向こうの方へ逃げていった
後から衛兵がぞろぞろ追いかけてく
ヤルノ「・・・・・？？」
何だったんだ？今の人達・・
あんなに衛兵に追いかけられて・・
それにセレスティアの蛮人・・？？
そういえば・・今の二人・・額に石みたいなのがあったよーな・・
エレン「今の人・・」
ヤルノ「あ、ああ。あのニ人ってセレスティアンなんだね？」
エレン「あの女性は・・」
ヤルノ「え？女の人の方？？」
エレン「選ばれし者です・・」
ヤルノ「へぇ、そうなんだ〜・・ってーーーー！！？？」
エレン「でももうどこに行ったのか・・すみません。」
ヤルノ「えぇっ；；そんなエレンさんのせいじゃないって。突然でビックリしたしね。また探せば良いよ」
あんなに衛兵が追いかけてたんだから目立つよね。
・・ってその前に捕まってたら困るけど・・；
エレン「あの女性、昌霊とセレスティアンのハーフ・・珍しいです・・」
ヤルノ「え？」
昌霊と？
インフェリアンとセレスティアンのハーフでも今の時代珍しいって聞くけど・・
ヤルノ「（そう言われてみれば普通の人間と少し譜陰気が違ったような・・？）」
でもそれぐらいで衛兵に追いかけられるものなのかなぁ・・？
とにかく急いで探さないと・・
ヤルノ「・・おかしいな・・あれだけの人数に追いかけられててどうしてあの二人を見つけられないんだろう・・；」
エレン「でもまだ捕まってはいないみたいですけど・・」
たしかに・・まだ衛兵がうろうろしてる・・
ヤルノ「もしかしてもう王都から出ちゃったんじゃ・・」
トントン
誰かが僕の肩を叩く
ヤルノ「エレンさん？・・・あっ！！」
？？？「しっ！静かにして」
ヤルノ「君はさっきの・・・」
さっきの男の人・・。
？？？「こっちについてきてくれるよね？」
エレン「もちろんです。」
こんな路地に隠れてたんだ・・
たしかにここだと見つかりにくいだろうけど・・
それにしたって衛兵の探し方、雑なんじゃ・・；
狭い路地を通り、その路地からとある家の窓から中に入る。
どうやら宿屋の一室みたいだ。
？？？「あ、来た来た〜ｖ」
中にはさっきの・・
選ばれし者の女の人がいた。
関谷いくみ
2001/09/21（金）19:32:14 公開
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Brush/1294/
■この作品の著作権は関谷いくみさんにあります。
■あとがき
新キャラの名前、出てるのに出てない・・（ややこしいな；）
一応今はヤルノ達とリース達は別々に行動してるので
次の第六話はその頃のリース達って感じになります。
というか前回の投稿からかなり遅れてます・・；
中間近くなったらもっと遅くなっちゃうかと・・（爆）
が、頑張って書かねば。。