ノーマが発作をときどき起こすことはもう2年以上のことになるので
すっかり慣れっこになっていました。

だけど今までで最高記録は一日に3回の発作だったのです。
先日、その記録を塗り替えてしまいました。

6月22日日曜日。
日付はもう23日の午前2時。
久々の発作でした。
いつもは3週間おきくらいに来るのに今度はあいてるなぁ〜と思っていたので、
「はいはい(-_-;)もう発作が起こるのはしょうがないよね」
なんて軽く思っていました。

ところが。
その2時間後の4時くらいにまたもや発作が。
ワタシのベッドの上で暴れるノーマ。
ヨシヨシとさすりながらおしっこシートで失禁をふき取りながら
正気かえるのを待っていたのです。
硬直発作が終わり、泳ぐような仕草をする発作(間代発作?)に移行し、やっと呼吸が乱れているだけ状態になったのに、
またむくっと頭を持ち上げて、キョロキョロした視線を送り始めました。
えっ?!と思って見ていると、再び硬直発作に陥り・・・
座薬を入れたのですが、なかなか正気に戻りませんでした。

2分・・・3分・・・えっ?!
まだ帰って来てくれない!!!!

携帯に入れてあるノーマの病院に電話しました。
名前を告げるとすぐに先生の声色も「どうした?」と険しくなりました。
そうね。脳腫瘍の子のうちからこんな時間に電話があるなんていい話なわけないもん。

先生と話してる間になんとか気づいたノーマ。
まさが抱っこしてベッドから下ろしていました。
フラフラなのにやたらと歩こうとして。
わけがわからなくなってるはずなのにお風呂場に行こうとする。
失禁するからいつも発作の後お尻を洗うから、自分で行こうとする。
いいのに。気にしなくて。
そんなこと気にしなくていいのに(T_T)

翌日、まさは仕事。どうしても休めません。
私も本当は休むわけにいかなかったのだけど、こんなノーマを置いて行けないかも・・・と思っていました。

そしたらまた6時50分に発作が。
玄関で寝ていたノーマが急に起き上がって、ダイニングにいる私のところにテケテケ歩いて来ました。
ん?と思っているとテーブルの下に入ろうとして、椅子を倒しそうになったので、もしや?と思っていると、そのままゆっくりとノーマは倒れました。

ああ!!また発作だ!!!何度目なの!
今度は止まるのかな。4時に座薬を入れてるのに効いてないってこと?

このときの発作は比較的軽く、すぐに収まり、そして単発でした。

だけど今発作を起こしたので、やはり仕事には行けないと思い、無理を言って休みを取りました。

そして9時半。
庭に出る、というので庭に面した履き出し窓を開けると庭に下り、
その場でまた発作が出てしまいました。

「お願い!!止まって!!!」思わず声に出ていました。
私は手が震えました。足も震えました。

誰か、何かが助けてくれたのでしょうか。
やがて発作は止まり、ノーマはまたハアハア言いながら家に入ろうとしました。
そして家に入るとあちこち嗅ぎまわり、その最中にまたも発作が出たのでした。

このときの発作もどうにか止まりましたが、もうノーマは普通のノーマではありませんでした。
動転していて、意識も普通にあるのかないのか分からないような様子でした。
なのにじっとしていられないらしく、家中をよろける足で歩き回っていました。
壁伝いに歩き、壁にぶつかるとマズルが曲がるほどなのになかなか向きを変えられない。
こっちだよ、大丈夫?と声をかけて、マズルを片手でガードしつつ、もう片方の手を胴の下に入れて向きを変えてやるとまた延々とよろよろしながらまたも歩き続ける・・・

目が見えていない?と思ったのですが、玄関からリビングに帰ろうとして上がり框に手をかける様子を見て、見えているのだとほっとしました。
少し様子が落ち着いてから病院に電話をし、往診に来てもらうことにしました。

そして11時半にまた発作。
このときも比較的軽かったと思います。
台所に寝ていて、そのまま発作が起きたようでした。

往診に来て下さったのが12時過ぎ。
フェノバルビタールの注射と鎮静剤をうってもらいました。

ノーマの様子を見た先生はほっとしたような表情をされました。
往診を頼むくらいだからもっとひどい状態だと思われたらしかったです。

そうか・・・・もっと酷くなるんだ・・・・
何も食べられず、ぐったりとしている。
それがきっと酷い状態なのだなと。
ということは今はまだましなんだ。
そうなんだ・・・

そして鎮静剤をうってもらったにもかかわらず、その後ノーマは眠ることもなく、ときどきキョロキョロして落ち着かない様子でした。

夕方、ようやく寝てくれて、落ち着いたかな?注射のおかげかな?
と思っていたら、また発作(T_T)
時間は5時半。

夜に発作が多いノーマ。
今夜はまさがいないのに・・・

無理を承知で、迷惑を承知でご近所のお友達、まろくりままさまとぷ〜ちん母さまにメールをし、何かあったらごめんね助けてとお願いしてしまいました。

そうしたら。
二人ともいつも仕事帰りは遅いはずなのに、7時前には食べ物をた〜んと抱えてうちまで来てくれました。

ぐすん・・・
いざっちゅうときにお願いしたかっただけなのに、ごめんです。
私がきっと何も食べられてないだろうと思って食べるものを買って来て
そうして不安がってる私のために10時すぎまでいてくれて、
ノーマに「大丈夫だよ〜」と声をかけてくれていたのでした。

まろくりままさまはつい最近、まろんちゃんを送ったところで、辛いときなのに。
そしてぷ〜ちん母さまだってノーマと同じ年のマックたんもいるし、シニアを抱える母なのに。
ごめんなさいでした。
大変ありがたかったです。心強かったです。
ありがとう。
ほんとうにありがとう。

そうしておかげさまでノーマはその後、発作は出ませんでした。
心配してくれたお友達に感謝!
そして発作を止めてくれた何かに感謝します。

いつも発作が出ると1時間くらいは普通のノーマでなくなります。
動転しているのです。
興奮状態にある、というか。

今回は群発して起きた発作。そして中には続けて起きた重責発作もありました。
なので、「普通のノーマ」に戻るのに数日を要しました。

6月24日(火曜日)
私は仕事へ。
まさは朝の9時半にはうちに駆け戻ったようでした。
玄関を開けるとノーマが子犬のときのようにクンクンなきながら走ってきて、ド〜ン!と飛びつき、エヘエヘ笑いながらおやつのある場所にまさを誘導して、指ごと食べそうな勢いでおやつをはぐはぐ食べたらしいです。
その後もずっと家の中をテケテケ歩き回り、足ももつれずに歩いていたらしく、まさは「若返った?」とまで思ったらしいです。

しかし、この様子はノーマが自発的に嬉しくてやってるわけではなく、何かに突き動かされてるだけなので、心臓や足や、その他の身体に負担になるのではないかと私はずっとハラハラしていました。

その状態は25日のお昼過ぎまで続いていました。
25日、26日とまさがお休みだったので助かりました。
私は25日、東京へ行かねばならなかったので非常に辛かったです。
いや、東京がいやなのではなく、ノーマから遠く離れなければならないことが不安で仕方がなかったのでした。

その後、徐々に落ち着きを取り戻し、いつものノーマに戻ってきてくれたのですが、この発作の後から近所の散歩に行かなくなりました。

車に乗ってオデカケはするのですが、おしっことうんpはもう庭でヨシ!と決めているようです。
セラとのお散歩ももうすっかりなしです。
発作後、夜のお散歩に2回だけ行きました。
それでもうんpが済んだら走って帰って行くのでした。

火曜日の夜に病院に行ったのですが、ノーマが発作を起こした日は他の子も発作を起こしたらしかったです。
同じ病気の子が、同じくらいの時間に起こしたようでした。
だから私が電話をしたときに、「あぁ・・ノーマちゃんも」と思ったのだそうです。
だから気圧がかなり関係してるのではないか?と言われました。

まさが言うにはお天気ではなくてやっぱり気圧だと。
天気図のした〜〜の方に台風ができてて、低気圧が二つあったもん!
と。

ことの真偽はわかりませんが、何とか同じ病気の子(同じ年の男子ゴルちゃん)も元気になっていてほしいと思いました。

単発の発作なんて特に心配することないよって獣医さんが言われるのがやっとなるほど、と思いました。
立て続けに発作が起こるって、どれだけ怖いか。
止まらないって、どれだけこちらの手足まで震えてくるか。

同じような経験をされた方を思い出し、大変だっただろう、辛かっただろう、と改めて実感したのでした。

2008年6月23日の発作