「大江山で星を観る会」レポート


 5月26日、京都府大江町にて「大江山で星を観る会」が行われました。当日はあいにくの天気で、時折小雨がパラつく悪条件にもかかわらず、近畿圏を中心に大勢の天文愛好家が集結しました。特に今回はドブソニアンを含む経緯台式の望遠鏡が多数集まり、実に大盛況でした。星は見られませんでしたが、会場は意見交換会になり、お互いの交流を深めました。この賑わいは、さしずめプレ「星を求めて」と言って良いかも知れません。

 到着直後の会場の様子(午後4時頃)。あちこちで望遠鏡の組み立てが始まりました。「きりんさん」こと20cm屈折経緯台をはじめとする屈折望遠鏡が目立ちます。
 「お気楽おじさんの望遠鏡日記」でもお馴染みの「こきりん」こと10cmF15屈折(アストロ製)経緯台が登場。前作の20cm経緯台の良さをそのままにスケールダウン。滑らかな動きと機動力が魅力。
 「きりんさん」と「こきりん」のツーショット。製作者が同じだけに、まさしく「親子」!
 その後、ドブソニアンも続々集結。右からOMEGA、アルタイア、Ninjya、「釜」ソニアン。
 32cmドブ「アルタイア」。銀色のカバーは自作だそうです。迷光や結露対策には必需品です。
 組み立て・撤収の早さは圧倒的! ご存じ「Ninjya 320」。今までの望遠鏡に見られなかった「艶やかさ」が魅力を引き立てます。
 製作中の28cm自作ドブ「釜ソニアン」も参加させてもらいました。鍋や釜の目盛りを見て、主婦層から台所用品を使った共感を得て(?)か、ウケが良く好評をいただきました。
 ドブの基本形、国際光器のマゼラン25cm。車で移動するなら、ノーマルな筒型だと、このサイズが最適。シンプル・イズ・ベストですね。
 戦時中に旧日本軍が哨戒用として使ったと思われる双眼鏡。折り畳み式のファインダーがレトロで良い雰囲気出してます。フードはスライド式。
 松本式シュワルツ正立双眼鏡。かなりガッチリして重い筈なのに、目幅調整は驚くほど滑らかな動き。エンコーダー取り付け加工済みで、ナビゲーターで楽々スカイウォーク。
 組み立て・登場とともに会場の目線を独り占めした広島の酒居さんの55cmドブ。その大きさもさることながら、ホンダ・インテグラに搭載出来る軽さと携帯性、そして滑らかで程良い動きは実に秀逸。


     55cmドブソニアン
 篠原さん製作の20cmドブ。画像は筒を縮めたところ。あっという間にコンパクト。微動装置のギミックも注目の的。


      20cmドブソニアン
 様々な望遠鏡が集まって、更に賑やかになりました。
 堅固なバーダー三脚・経緯台に取り付けられた15cmF5屈折望遠鏡。
 「OHZUTSU」も登場。改良に余念がなく、換気用ファンの取り付け等、少しづつ進化しています。


       OHZUTSU
 集合撮影直後の様子。世界一の望遠鏡密集地帯!? 機材の数だけでもその賑わいがお判り頂けると思います。
 M57スタッフによる、お約束(?)の食事風景。うどん鍋や焼き肉・おにぎりと美味しいひととき。会話もはずみます。